池田直渡

1965年神奈川県出身。自動車経済評論家。 出版社を経て独立。クルマのメカニズムと開発…

池田直渡

1965年神奈川県出身。自動車経済評論家。 出版社を経て独立。クルマのメカニズムと開発思想や社会情勢、法規制などの結びつきに着目して、日経ビジネス電子版、ITmediaビジネスオンライン、THE PAGEなどで執筆中。その他、YouTubeチャンネル「全部クルマのハナシ」を運営。

記事一覧

新noteプロジェクト始まりました。

新noteプロジェクト始まりました。 まずは無料で読める自動車メーカー7社の決算からです。とりあえず今回の決算のポイント解説と、マツダ、日産、トヨタです。7社全部の掲…

池田直渡
1か月前
92

リスペクトの欠如

話題の新型iPad Proの広告動画。意図するところは「破壊と創造」でまあモチーフとしては普通。動画としての新規性とインパクトは創造よりも破壊にあり、リアルな破壊の瞬間…

池田直渡
2か月前
211

有料版noteと書籍プロジェクトのご報告

noteプロジェクトと書籍プロジェクトが始動しています。動き始めている2つのプロジェクトの中間報告です。 ひとつは月額定額制(多分税込1100円)の有料版noteマガジン。…

池田直渡
2か月前
268

天に向かって唾を吐く

みなさまご無沙汰です。いやいや、本当に多忙で、GW後半戦から今月前半にかけては地獄の進行となっております。 という中で、グーネットマガジンにテスラのスーパーチャー…

池田直渡
2か月前
176

「世代間の氷河期世代に対する認識のズレ」の誤解

さて、先日書いた「氷河期世代との会話」がコメント欄でだいぶ議論になっていました。氷河期世代ユニオン代表という方から反論をいただいたのですね。 まあ伝わらないもの…

池田直渡
3か月前
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氷河期世代との会話

一昨日『この国に未来なんてあるわけないじゃん』をアップした後、まったく同じテーマで話をする機会があった。相手はまさに氷河期世代の女性である。曰く、「日本は本当に…

池田直渡
3か月前
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この国に未来なんてあるわけないじゃん

『日本、国家ブランド指数で初の世界トップ その希望と課題』という記事を読んだ。 日経もごく稀にまともな記事を出す。我が国は、失われた30年を経てもGDPでずっと世界…

池田直渡
3か月前
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火縄銃とBEV

ITmedia ビジネスオンラインに書いた記事、『EV減速の中でもっとも注意すべき政策』がよく読まれている。読まれているだけでなく、コメント欄やSNSでも議論も巻き起こして…

池田直渡
4か月前
302

原稿のお供

原稿量産体制が結構長いこと続いておりまして、最近はあちこちで「池田さん仕事しすぎ、体に気をつけてくださいよ」とか言われるのですが、その言っている本人が、無理だっ…

池田直渡
5か月前
141

決算記事のゆくえ

怒涛の勢いで1月が終わり、もう節分であります。この時期各社の第3四半期決算が始まります。さてそろそろ、決算記事をどう扱うのかを決めないとなぁ。 というのも、昨今we…

池田直渡
5か月前
212

読書遍歴と自動車趣味とフィッシュアンドチップス

多分あんまりアピールしたことはないが、池田は緩い英国好き。多分その原点は小学生の時に学校の図書館で借りて読んだコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズ…

池田直渡
8か月前
210

テスラビジョンへの移行は正しいのか?

この記事、実はだいぶ前に書いて公開してあったはずが、下書き保存になっていたらしい。ちょっと細かいところで旧聞に属するところもあるかもしれないが、せっかくだから今…

池田直渡
9か月前
196

理解力がないのにSNSで発信してしまう人たち

10月16日朝「ITmedia ビジネスオンライン」にあがった記事 『トヨタの未来を全部見せます」についたコメント。 これは小沢コージさんのYouTubeでボクが話したことを、自…

池田直渡
9か月前
389

多忙な日々

たまには日記的な記事を書いてみる。 さて、21年の12月に「自分にとっての自動車評論という仕事」という記事を書いた。自動車評論は儲からないという話。ネットのコメント…

池田直渡
10か月前
236

自分の疑問に疑問を持った方が良い

さてさて、相変わらずのBEV信者界隈だけれど、何と言うかもうモノの見方のキャリブレーションみたいなところからやり直さないと、多分もう生涯歪んだ視野しか持てないので…

池田直渡
11か月前
241

一部のEVファンボーイの仕草について

取材と原稿書きが忙しくて、noteを放置中です。ちょいちょい書きたいことは発生していたんですが、それより何より仕事が優先ってのは当然なので、グッと我慢しておりました…

池田直渡
1年前
230

新noteプロジェクト始まりました。

新noteプロジェクト始まりました。
まずは無料で読める自動車メーカー7社の決算からです。とりあえず今回の決算のポイント解説と、マツダ、日産、トヨタです。7社全部の掲載が完了したら有料記事を掲載します。月額1100円です。よろしくお願いします。

リスペクトの欠如

話題の新型iPad Proの広告動画。意図するところは「破壊と創造」でまあモチーフとしては普通。動画としての新規性とインパクトは創造よりも破壊にあり、リアルな破壊の瞬間を捉えることによってエモーションを感じさせるもの。だから破壊される過程に映像としてインパクトがあるモノが選ばれ、壊れる過程を丁寧に撮影している。

中央を高くして積み上げられた多くのモノがプレス機に押しつぶされていくのだが、最初に壊

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有料版noteと書籍プロジェクトのご報告

noteプロジェクトと書籍プロジェクトが始動しています。動き始めている2つのプロジェクトの中間報告です。

ひとつは月額定額制(多分税込1100円)の有料版noteマガジン。経緯を説明すると、実は出発点は日経ビジネス電子版でした。去年の決算記事を掲載した時、日経の担当編集から「来年からは有料クローズ記事にすると編集長からキツいお達しが出ています」と言われました。自分で言うのは口はばったいですが、こ

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天に向かって唾を吐く

みなさまご無沙汰です。いやいや、本当に多忙で、GW後半戦から今月前半にかけては地獄の進行となっております。

という中で、グーネットマガジンにテスラのスーパーチャージャーの記事を書きました。ごく普通のフラットな記事だと思うのですが、一部テスラファン方面の方はお怒りであります。

元々テスラからは公式発表がなく、ボクの記事と前後して書かれた「WIRED」の記事の方に外紙のスクープ合戦の片鱗が書かれて

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「世代間の氷河期世代に対する認識のズレ」の誤解

さて、先日書いた「氷河期世代との会話」がコメント欄でだいぶ議論になっていました。氷河期世代ユニオン代表という方から反論をいただいたのですね。

まあ伝わらないものだなぁと思いつつも、意見そのものは人それぞれなので、一度説明したのだし、別に重ねて説明しなくてもいいかなと思っておりました。しかしながらわざわざ、それに対するnoteを書かれたようで、考え方は色々ありましょうが、少なくともボクのnoteを

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氷河期世代との会話

一昨日『この国に未来なんてあるわけないじゃん』をアップした後、まったく同じテーマで話をする機会があった。相手はまさに氷河期世代の女性である。曰く、「日本は本当にひどい国になった」。

あれま。そうかな? 本当に?

と筆者は当然に問い返す。例えばアメリカの現状とかは理解しているだろうか? 『全国で万引きが深刻化、堂々とした組織的な犯罪に』。

いわゆる左派勢力が弱者救済を極論的に推し進め、弱者は虐

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この国に未来なんてあるわけないじゃん

『日本、国家ブランド指数で初の世界トップ その希望と課題』という記事を読んだ。

日経もごく稀にまともな記事を出す。我が国は、失われた30年を経てもGDPでずっと世界第3位をキープしてきた。今年ドイツに抜かれたけれど、実質的な浮き沈みより為替レートのウェイトが大きいし、そもそも今や日本の資本配分は対外投資が大きい。その証拠に対外純資産残高は30年以上連続して世界トップ。現在の日本の投資構造に対して

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火縄銃とBEV

ITmedia ビジネスオンラインに書いた記事、『EV減速の中でもっとも注意すべき政策』がよく読まれている。読まれているだけでなく、コメント欄やSNSでも議論も巻き起こしていて、それはありがたい限りである。

神の見えざる手に逆らったところで、どうにもならないという極めて常識的なことを7年間にわたって書いてきたわけだが、予想通り、いまだに「市場の選択の方が間違っている」みたいなご意見も散見される。

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原稿のお供

原稿量産体制が結構長いこと続いておりまして、最近はあちこちで「池田さん仕事しすぎ、体に気をつけてくださいよ」とか言われるのですが、その言っている本人が、無理だって言っているにも関わらず今日の今日で原稿チェックとかのスケジュールをねじ込んできたりするので苦笑いな感じであります。

いくら原稿書きが好きでも、着手の間際にはストレスがあります。実は書き始めてしまうと没入して、本人も面白くなっちゃうので、

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決算記事のゆくえ

怒涛の勢いで1月が終わり、もう節分であります。この時期各社の第3四半期決算が始まります。さてそろそろ、決算記事をどう扱うのかを決めないとなぁ。

というのも、昨今web媒体はどこも「もうPVを追ってもやっていかれない」と力尽き始めているのです。他の世界では知りませんが、少なくとも記事コンテンツにとっては、長かったフリーミアムが結局幻想だったと認めて、敗北に至ったわけです。

言うまでもないですが、

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読書遍歴と自動車趣味とフィッシュアンドチップス

読書遍歴と自動車趣味とフィッシュアンドチップス

多分あんまりアピールしたことはないが、池田は緩い英国好き。多分その原点は小学生の時に学校の図書館で借りて読んだコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズだと思う。なんというか地名や通りの名前に惹かれるものがあった。ただこの時の英国への興味は一度心の奥にしまわれる。

多分、現在の池田を形成する一番大きな要素は文章好きで、幼少時から「あんたはお菓子の箱の裏だろうが、服のタグだろうが、文字が書

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テスラビジョンへの移行は正しいのか?

この記事、実はだいぶ前に書いて公開してあったはずが、下書き保存になっていたらしい。ちょっと細かいところで旧聞に属するところもあるかもしれないが、せっかくだから今更ながら公開記事に切り替える。以下本文。

テスラはモデル3とモデルYへのミリ波レーダーの搭載を止める方針を打ち出した。それはつまり、テスラ自慢のオートパイロットのセンサーについて従来、ミリ波レーダーとカメラの2系統からカメラのみのシステム

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理解力がないのにSNSで発信してしまう人たち

10月16日朝「ITmedia ビジネスオンライン」にあがった記事 『トヨタの未来を全部見せます」についたコメント。

これは小沢コージさんのYouTubeでボクが話したことを、自分のフィルターを通して、勝手な理解をしたんだと思われる。

何もかも違う。ひとつも合ってない。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、発明当初、耐久性とエネルギー密度の両方に問題があった。だから「旧態化」以前に、専門家からは

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多忙な日々

たまには日記的な記事を書いてみる。
さて、21年の12月に「自分にとっての自動車評論という仕事」という記事を書いた。自動車評論は儲からないという話。ネットのコメントでは「自動車評論家なんてメーカーから金もらってウハウハ」みたいなことが頻繁に書き込まれるので、そんなわけあるかいという現実を知らせておこうと思って書いたものだ。まあそうしたところでウハウハと書くヤツはいなくならないし、ある程度は有名税

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自分の疑問に疑問を持った方が良い

自分の疑問に疑問を持った方が良い

さてさて、相変わらずのBEV信者界隈だけれど、何と言うかもうモノの見方のキャリブレーションみたいなところからやり直さないと、多分もう生涯歪んだ視野しか持てないのではないかと思う。

これYoutubeで配信されたインターネットラジオの動画中に挟み込まれた日本自動車工業会(JAMA)作成(元データはIEAと図版に記入されている)のデータだが、ストレートな回答としては、引用した筆者にそのデータの検証を

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一部のEVファンボーイの仕草について

取材と原稿書きが忙しくて、noteを放置中です。ちょいちょい書きたいことは発生していたんですが、それより何より仕事が優先ってのは当然なので、グッと我慢しておりました。

さて今回はここのところしつこく粘着してくるtwitterストーカーのkdtky32について一度だけ書きましょう。あまりにもしつこいので。

今日も張り切ってストーキング中です。彼の特徴はボクの過去記事を切り出しては、チェリーピッキ

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