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9年ぶりにジェルバ島へ行く 14

首都、チュニス近郊にある、ハマムリーフの街に来ています。

びっくりするのが海と山が真反対にあるこの街は、信じられないほど小さい。

だから、海にも山にもすぐ行けるような近さ、、と思うけど、まだ海にしか行っていないのでもしかしたら山は実際は少し距離があるかも。

でも街は、ほんとうに小さくて、しかもわかりやすいほどの井の字をしている。
というのも、こんなとこにも道ある?というジェルバ島に比べて、この街はハッキリと井の字構成されているのだ。

なので1日でこの街の構成を覚え、海を堪能し、そして何よりも、この街の人たちの親切心に心打たれること連続。

たとえば、、今回のタイトル写真にある動物、これ何かわかりますか?

なんと、これまで知らなかったのだけど、闘牛、ならぬ、闘羊、なんだとか、、🐑

めちゃくちゃ怖モテの顔をしてて、ツノ?が丸まっていて、いかにも闘うぜ!という様相を呈している。

でっかい犬!と思っていたら羊だということ、そして闘羊というめずらしい存在に思わず写真を撮ったら、『撮ってもいいが、SNSはダメだよ』と調教師らしいおっちゃんに怒られた。
ごめんなさい、、

そしたら、通りすがりらしきおじさんが、『まあまあ、知らなかったんだよね、外国人だし、ツーリストだし、写真撮るだけならオッケーなんだろ?問題ないない(ニコっ)』といって間に急に入ってきた。親切心でだろう。

その後、どうしてもチュニジアのおみやげとしても、自分も食べたくて仕方なかったハルクームをお店に買いにいったが、『うちにはないけど、スーパーにはあるよ』と言われて行ったけど、箱買い用でしかも、私の好きな味がなかった。
ハルクームってこれ👇

このお菓子を投稿されていた方がいて、これを見た時から絶対に食べたい‼️と思い続けていた。
以前はこんなお菓子の存在を知らなかったのだ。

上の写真のようなハルクームはフルーツの味がして美味しい。
ジェルバでは、スーパーでひとつずつが個包装されていて、何個か買うと量り売りしてくれていた。

ところが、ハマムリーフには、なかったのだー!
あるにはあるが、アーモンド?でできたとかいうハルクームとか、、(一度食べてみたがかなりまったりと体に重たい、、)そういうのが箱買いでしか見当たらず、、。

仕方ないなーと思いつつ、初めのお店でとんがりコーンにとても似ている、チュニジアでは割高の(日本円で200円から250円もする!!)スナック菓子・BUGGULSと高級チョコ・マエストロ(こっちのチョコはヨーロッパの影響からか、質が良い。高いけど、日本円に換算したら買えるかなと。)を買いに行った。

そしたら、そのお店、すごく小さいのだけど、『あれからハルクーム、見つかった?』と聞かれたから、『それが、、フルーツ味のはなかった。箱買いじゃなくて、量り売りのを書いたかったんだけど』というと、『うーん、あとで用事があるついでに買ってきといてあげるよ。明日の朝にここにきて。百グラム多分、2TNDくらい。(日本円にして100円切るくらい?)』と言ってきたので、『いいよー!あなたの仕事じゃないし、申し訳ないからいい、いい』と断ったが、『ついでだから。』と譲らず、結局、買ってきてもらうことに。  何て良い人??

そしてその後、翌日に遠出するためのタクシーが必要だったから事前予約するべくタクシーを探していたら、大きな男の人が急に私の方に近づき、『タクシー探してるのか』と。
え、、『明日、必要なんです。予約しておきたいんです。』というと、わかった、ついてきなさい、といってタクシーが(あるであろう)方へ歩き出した。

そして私から素朴な質問。

『あなたはタクシー運転手さん?』と聞くと、『は?とんでもない!!君がタクシーを探しているようだったからタクシーさがしてあげようかなと、、』

、、、え? タクシー運転手さんじゃないの? 私の様子見て通りすがりにそんな親切心で??

なんと。ジェルバではこんな経験、なかったですこれまで。。どうなってんの、ハマムリーフ!

そしてタクシー運転手さんみつけて、じゃあ、良かったね、バイバイ!と言われて一旦はその親切なおじさんとサヨナラしたものの、明日の予約をして、運転手さんの電話番号と名前と料金確認してメモして自宅あたりを歩いていたら、またさっきのおじさんがパンを大量に買って帰宅途中の様子でこちらに近づいてきた。

『無事に予約はできた?いくらと言われた?』と聞かれたから、『40TND』というと、ギョエー!と言い出して、『き、きみは、それでオーケーしたのかい??』と言われて、『はい、、』と。ジェルバでは、島の中をタクシーで回ると、かなりの料金を取られるので、距離的なことを考えても、『そんなもんかなあ』くらいに思っていたが、どうやらぼったくり度合いがすごいらしい。

『明日、ぼくはチュニスに用事があるから、チュニスから目的地まではタクシーを探してあげよう。普通なら15-20TNDが妥当だよ。40Dなんて、ハマムリーフから往復しちゃえる値段だよ。
それと、キミ、パンはあるの?お昼ご飯用の?ないならこれをひとつ持って行きなさい。うちはたくさん買ったから。気をつけるんだよ』と言われて、名前と電話番号と明日の11:30にうちの前にきてくれる事になった。

なんだか、、親切過ぎないかい?

さすがに連続してこれでは私もびっくり。
ジェルバじゃありえない。
ジェルバは観光地であり、商人も多いし、島だから、日本人と似た部分が多く、別の土地から来た人、外国人に対する警戒心が強いが、それを見せないようにしてツーリストはツーリスト、として見ているし、どこかで常に自分が損をしないようにと計算しながら生きているような気がする。(私の偏見も入ってるかもですが、、日本人もそんなとこ、あるような、、)

だから、純朴で素朴で本当に心から親切なハマムリーフの人たちに驚きが大きかった。
道を聞いてもだれしもが親切に丁寧に教えてくれる。話し方もめちゃくちゃ優しい、柔らかい。

南部だからか、ジェルバの人たちは男女ともに話し方に力強さみたいなものがあり、初めての時はキツイ言い方に聞こえる。実際、力強くきつめかもしれないのだが、、

ハマムリーフの人たちは、特に女性たちはやさしく、微笑み返しが自然。警戒心が見られないからこちらも素直に話に入っていける。

まあ、そんな人ばかりではないでしょうけど、出会った何人かの人たちだけでもそんな感じだった。

で。
結局、翌日。
お店に朝行ったけど3回行って3回とも閉まってた、、なぜ??

そして、タクシー代わりにと約束してくれたおじさん、約束は11:30だったのに11:00にきた。
え?なんで??と戸惑ってると、『どうしても11:30なのか?』と聞かれて、『どうしても。あまりに早く行きすぎると都合が悪くて、、』というと、『わかった。11:30.忘れるな。その時間でいい。タクシー探して。11:30ね!』と言われたので、てっきり30分後にまたきてくれるのだと思っていたら、待てど暮らせど来ず、、、。

荷物と一緒に家の前で待っていたら、『おーい、香港帰るのかー?』と隣の水道修理のおっちゃんが陽気に声をかけてきた。この人はいつもいつも暇なのか、話しかけてくる。陽気な人だ。

『香港じゃないけどね。でも約束した人がこないんだよー』というと、え?もう約束時間から5分以上も過ぎてるぞ!タクシー探せよ!と言われたが、おじさんを信じたい気持ちと、まだ時間に余裕があったのでもう5分待っていたところ、別の男性が道を通った。

『すみませんが、私は電話をもっていないので、この人に電話をしてもらえませんか?』とおじさんの電話番号メモを見せてお願いすると、快く電話をかけてくれたが、おじさんは忙しいのか電話に出なかった。

ちなみに。陽気な隣の水道修理のおっちゃんは、電話にお金が入ってなかった(チュニジアではお店で電話カードを買って、その金額分だけ電話をかけられるシステム。お金が入ってない、買いそびれた、という人はめずらしくない。)

そして、通りすがりの男性は、知り合いのタクシー運転手にも電話してくれたが、遠い場所にいるから今からハマムリーフまではいけないとのこと。そこまでしてくれてスミマセン、ありがとう💦といった気持ち。

結果、隣のおっちゃんがタクシーがよく通る場所でタクシーを捕まえにいってくれて、わたしの荷物も運んでくれた。

おっちゃんに感謝。

本当、出会う人皆が優しい街。
ジェルバ以外にも好きな街が出来たなあとうれしい気持ち。

余談だけど、おっちゃんに、『お前たちアジア人はみーんな顔が似てるよ!見分けがつかねえ!あははは』と言われたので、『えー、チュニジア人もみんな似てるけどなあ』と返すと、え?どこがだよ!例えばこのじーさんと俺、似てるか?と、これまた通りすがりのサングラスをして自転車に乗ったおじいさんを引き合いに出してきた。

それを聞いたおじいさん、かなりびっくり、怒った??みたいなコミカルな様子で、『にとらんだろう!信じられない、こんなおっちゃんと俺、全然顔が違うだろう!え?どうなんだい??まるで違う顔!チュニジア人はみんな顔はちがうんだよ!でしょ?あー、やっとちがうと言ったね、その通り!びっくりしたよ、なにせこんなおっちゃんと似てるなんていわれたもんだからさあ、、』とぶつぶついいながら去って行った。。

はい、アジア人は似てますね。
チュニジア人は、、似てる人も多いけど、たしかにアジア人ほどでなくて、たしかに、まったく顔はおっちゃんとおじいさんは似ていなかった、、。

短期滞在のハマムリーフなのに話題が多いのは人柄の良過ぎる街の特性から??



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