展覧会、会期情報を見逃して行きそびれがち問題
自分の備忘録も兼ね、観に行きたいおすすめの展覧会について、3か月ごと、noteで記事を書き続けています。
これまでの記事はこちらのマガジンで。行った展覧会のレビューは、Instagramのほか、音声配信「聴くミュージアム&ギャラリーレビュー」にまとめてます。
普段から度々、今行ける展覧会やおすすめを聞かれることも多いのですが、合わせて質問されるのがこちら。
展覧会やアートにまつわる情報、どうやって集めているんですか?
うっかりしていると、気づいたときにはもう会期が終わっちゃうんですよね・・・
ということで今回は、展覧会 会期情報を見逃して行きそびれがち問題を。
僭越ながら、わたしが普段どんな感じで美術館・博物館とギャラリーでの展覧会にまつわる情報を得ているのか、をご紹介させてください。
主に4つの方法で行っております。
1.超アナログ 出かけたミュージアムやギャラリーでフライヤーやDMを収集
令和の現代でも、展覧会の広報手段として、大きな役割を果たしているのが、フライヤー、つまり、チラシの存在です。
全くもって時代に反すし、エコじゃないんですけど。
そして、わたし自身、紙の印刷物がそもそも好きで、結局パッと手元でみられるものがいい、という、アナログすぎる気質もあり、美術館・博物館を訪れたときは必ず、フライヤーがもらえるエリアをチェックし、気になったものはいただいて帰ります。
ギャラリーでもそう。置かれているのはA4の紙ではなく、ポストカード、つまりDMが中心になりますが、同様に、気になったものはいただいて帰ります。
手にした印刷物をもとに、WebやSNSで検索。作家のことや企画にまつわる情報を調べて、よし行こう!となる訳です。
では具体的に何が気になってもらって帰ってくるのか、というと、2つのポイントがあります。
A)企画内容そのもの(作家、展覧会のテーマなどなど)
B)フライヤーやDMそのもののデザイン
Aは普通というか当たり前ですが、Bも結構大事。いわば"ジャケ買い"的な感覚です。
ここでなんか素敵!と発見した企画展や、作家さんは数知れず。紙や印刷に凝ってるものなども多く、フレームに入れて飾るってこともよくします。
余談・・・
なんとなくお察しかもしれませんが、チケットの半券、必ず保管しているタイプです。そして、フライヤーと出品リストをセットで保管しています。
わたしにとって、フライヤーやDMは、いわばミュージアムグッズ。お店でポストカードを買うのと同じように、展覧会にでかけたことの思い出になっています。
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2.好きなミュージアム・ギャラリー・作家さんやアート好きアカウントのSNSをフォロー
最近はこの方法で情報を得ている方が主流でしょうか。
まさにSNS時代の恩恵。公式が発信している情報なので、確実ですしね。
実はわたし、かれこれ半年ほど、とあるイベントのTwitter担当をしていまして、いつどんな内容をどのように発信しているのか、各公式さんや個人の方のアカウントを閲覧しながら、参考にさせていただいていました。
SNSでの情報発信って、実は結構、手間がかかってコツがいるんですよね。。。フライヤー制作とはまた異なるきめ細やかさが求められるし、発信する文字情報と画像、内容と投稿タイミングなども重要で。
日々、運用されている担当者の皆さま、おつかれさまです!!!
いつもチェックしていますー!
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3.Eテレ「日曜美術館」や新聞、雑誌
急にまたアナログな手法ですが、結局頼りになるのがマスメディア。
Eテレ「日曜美術館」は、日曜 朝9時からの本編と同じくらい、9:45~の「アートシーン」コーナーが好きです。
ここで展示室内や作品の映像を観て、観に行ってみたくなる企画も多いです。
自分が住む都内以外の面白そうな企画展を知ると、ものすごくうらやましくなり、都内で同じ作家や巡回展がないかどうか調べたりして。
また、情報収集と同時に、放映直後は混雑するので、行くとしたらいつあたりが空きそうかなぁ なんてことも考えたりしてます。
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新聞は、地味に頼りにしているんですよね。
まぁわたしが、こんな記事を書くくらい新聞好きってこともあるんですがw
夕刊に週1度掲載されるアート特集は、とても楽しみにしています。また展覧会情報も一覧表になっていてわかりやすいんですよね。
朝刊の地域面に定期的に載るギャラリーの展示情報も、意外に侮れないんですよ。小さなモノクロの画像を見かけて気になり、Web検索して素敵!と、なって出会えた作家さんも。
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雑誌は、アート専門誌ではなく、普通のファッション誌やカルチャー・ライフスタイル誌などが中心。ARTコーナーをちらりと見たり、何かしらアートにまつわる特集がされていると手に取ります。
また、年に1度、だいたい年末年始に、ぴあや日経おとなのOFFなどから発売されるムック本なども、さーっとチェックしています。
4.アートメディアを定期的にパトロール
最後はこれです。
美術館・博物館での展示情報を収集するとき、特によく使っているのは・・・検索方法がわたし好みというか使いやすい、artscapeさんかなぁ。
展覧会情報に加えて、展覧会レポートがわかりやすいのは、インタビュー取材でもお世話になっている スフマートさんとか。
美術展ナビさんは、Web以上にTwitterでタイムラインに内覧会の様子が流れてくるのを観るってことが多くてお世話になってます。
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東京は 日々 星の数ほど展覧会が行われている
ここまでご紹介してきてお察しの通り、わたしはたぶん、一般的な方よりもずっとたくさん、アートにまつわる情報を自ら集めに行っています。
そして、上記の4つの方法で集め、行こう!と決めた展示の情報は、その後、Googleのスプレッドシート(エクセル的なやつ)でリスト化してます。
我ながら、大変マメですねw
仕事柄、という点と、ほぼ趣味なので、隙あらば、このリストと自分のスケジュールを見比べ、いつ観くか考えてます。
インターネットの発達で、誰もが情報発信できるようになり、必要な情報は、集めようとすれば相当たくさん得られる世の中になりました。
と同時に、集めると同時に厳選していかないと、大量すぎるし、すぐに他の情報に埋もれていってしまいます。
そんな積極的に情報を得て、取捨選択しているわたしですら、見逃してしまうことが多くて困っているのが、ギャラリーでの展示情報です。
ミュージアムでの展示は、会期が2~3か月あることも多いのですが、ギャラリーでの展示、というと、1週間だけ、長くても2週間で終了、というのがほとんど。
積極的な広報活動ができるほど、予算も人手も余裕がある訳ではないので、やってるの知らなかったよ!ということが多々あるんです。
これって、日本人は美術館・博物館にはよく行くのに、ギャラリーで作品を買うことってほぼしない。という課題の原因の一つなんじゃないかな、と思っています。
よっぽどアートに関心がある人にすら情報が届いてないのに、そこまで関心のない人に届くなんて無理では?と。
このあたり、なーんか、どうにかできないものかなぁと思っています・・・・
ちなみに、今のところわたしがどうしているか、というとこちら。
結局のところ、ミュージアムの情報以上に、自分から取りにいかねば得られないんですよね。
なので、おすすめしたいギャラリーや作家さんの展示のことは、できる限り自分のTwitterなどでご紹介するようにしてます。
まとめ
ちょっとちょっと、こんなにマメに情報収集するの無理!!!という方。
ぜひわたしのnoteアカウント&マガジン、InstagramやTwitterをフォローくださると嬉しいですw
音声で、ミュージアムやギャラリーのご紹介もしています。ぜひ。
本や図録のレコメンドも定期的にしています。こちらもぜひぜひ。
記事を読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートは書籍購入などに使わせていただきます。何よりそんな広く優しい心をお持ちの方には きっといいことがあるはず✨メッセージも合わせて書いていただけたら必ずお返事いたします✏︎