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書評

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読んだ本について書きます。個人的な感想です。
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#田中泰延

独りよがりの「伝えるための準備学」書評

独りよがりの「伝えるための準備学」書評

古舘伊知郎・著「伝えるための準備学」読了。

ずっと応援し、敬愛する田中泰延氏率いるひろのぶと株式会社からの出版ということもあって、期待度MAXで手に取った。

今回はひろのぶと株式会社のオンラインショップで取り寄せた。
本屋に行ってしまうと本の購入を我慢している堰が崩壊して他の欲しい本の渦に呑まれてしまうからだ。

さて、ひろのぶと株式会社から荷物が届き、

早速開く。

ひろのぶとオンラインで

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文章で伝えるとき、いちばん大切な感情を、僕はちゃんと伝えられるだろうか。

文章で伝えるとき、いちばん大切な感情を、僕はちゃんと伝えられるだろうか。

私がファンとして推している田中泰延さんがファンとして推すライター・patoさんの新刊「文章で伝えるとき、いちばん大切なものは、感情である。」を拝読した。

表紙をめくってすぐ、この本が私にとって大切なものになると確信した。

「書いて伝える」ことを、私も選んでいる。

ページを繰って「はじめに」で触れられて以降、本著で一貫して書かれていること、それは絶望である。

この一文が、私にとって希望になる

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「書く力」を求めて

「書く力」を求めて

今日もまた、ここにやって来ました。

下北沢の“本屋 B&B”さんです。

今夜は『田中泰延×直塚大成「プロのライターは、どうやって文章を書いているのか?〜調べて書く全技術〜」『「書く力」の教室』(SBクリエイティブ)刊行記念』に参戦です。

『「書く力」の教室』共著者である田中泰延さん、直塚大成さんに加え、担当編集者の小倉碧さん、ブックライターの福島結実子さんの4人による豪華トークライブでした。

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「会って、話すこと。」が贅沢な今だからこそ、「会って、話すこと」を問い直す

「会って、話すこと。」が贅沢な今だからこそ、「会って、話すこと」を問い直す

「会って、話すこと。」(田中泰延・著)を読んだ。

なんなら2回読んだ。

前著「読みたいことを、書けばいい。」も何回でも読みたい本だが、本著はさらに何回でも読みたい本である。

会話術の本である。

いや、そう見せかけて、違う。

会話“術”という表面的なハウツーとは全く違う。

本著を通して、ユーモアとジョークを端折って伝わって来るのは、相手とどう向き合うかということだ。

会話である以前の、

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旅の入口

旅の入口

ゆっくりと開く扉の向こうに心躍る景色が見える。知らず知らずのうちに近づいて見ていると、いつの間にか自分自身がその景色の中にいる。行ったことのない土地で、会ったことのない人に会う。
そんな読後感を、あなたは知っているだろうか?

明日の発売日を待たずに届いた本がある。

田所敦嗣・著「スローシャッター」

noteに編まれた紀行文をまとめた一冊だ。

初めて田所さんの文章を見た時から、ずっとファンだ

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