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自信を持って!

「自信を持って!」「自分に自信があるから大丈夫」
「あの人は自信家だ」「自信がある人は鼻につく」・・・

自信って何でしょうか。

自分を信じると書いて、自信といいます。
意味も、読んで字の如くといったところで、
わざわざ説明など受けずとも、理解のできる言葉ではありますが、

自信って何でしょうか。

そもそも何を以て、どの部分を指して「自分」と呼ぶのでしょうか。
少々回りくどい言い方をしてしまいました。
私が言いたいことは、誰が本当に自分自身のことを、
正確に理解していましょうか、ということです。

自分はこんな性格であって、こんなことが好きで、こんな癖があって…。
そう理解しているつもりでも、他者からは違って見えていることがあります。
寧ろ、人に与える印象は真逆であることさえ、ありませんか。
そうなると、自分で信じていた自分というものが、揺らいでしまう気がします。

また、自分を理解しているつもりでも、自分の言動や行動によって
失敗を引き起こし、それによる災難が自分に降りかかることもあります。
本当に自分を正確に理解し、信じて行動したならば、そんなことは起き得ないのではないでしょうか。
逆にいえば、友人からのアドバイスに嫌々従ってみると、
案外うまくいった、なんてこともあるでしょう。

そんな場面に直面した際、本当の自分は、内にあるのではなく、
外にあるのではないかと感じるのです。

自信を、自己の性格によって形成されるのではなく、
目標達成に向かって行った努力の過程と言う方も多いでしょう。
私も、それを自信という言葉の持つ意味の一つだと共感いたします。
しかし、これにも絶対などないということを、ご存知でしょう。
よくある例で言えば、受験やスポーツです。
自分の出来得る限りの努力をして、それを自信に変えて奮い立たせ、
いざ本番に挑んでも、思った結果に恵まないことがあります。
どの人間も、一度は経験することであろうと思いますが、
やはりこちらの意味での自信も、所詮は曖昧で、何の保証もないのです。
さらに言えば、こちらの自信は特に、脆く壊れやすいのです。

だとすれば自信は、生まれ持ち、変えようもない「才能」のことを指すのでしょうか。
何度も執拗に問いかけてしまいますが、自信って、何でしょうか。

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