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個別最適な学びについて考える(72)ー北尾倫彦(1994)よさを発見する指導と評価ーから

お疲れ様です.本日も元気にアウトプットをしていきましょう!
季節が秋に変わり、少しずつ寒くなる日が増えてきました。
そろそろ衣替えの季節ですね。半袖ばかりではなく、七分袖や長袖が好まれるような日が増えてきています。
とにかく、体調には気をつけましょう。記事を書いている私も少し体調を崩しぎみなので皆さんもお気をつけください。

本日は「北尾倫彦(1994)よさを発見する指導と評価.ぎょうせい,東京」です。では、早速読んでいきましょう!

外的な評価が学習者の動機付けを低下させる他者評価
 ある課題を内発的動機づけに基づいて行っている場合、外的評価を与えることにより、その内発的動機付けが低下する場合のあることが報告されている。本来、その行為を行うこと自体に対する興味だけで行われているような行動を内発的に動機付けられた行動とよぶ。すなわち、その行動がこづかいや教師からの賞賛といった外的報酬をえるためではなく、行動自体が目的となる場合である。このような内発的動機付けに基づいてある課題を行っているとき、外部からなんらかの評価(よい評価であろうと悪い評価であろうと)を行うと、評価の与え方や内容によって、その課題に対する興味が低下するというものである。ただし、外的な評価が、学習者の有能感や自己決定感を高めるならば、内発的動機付けは低下せず逆に拡大されるともいわれている。
 ともかく、単にほめたり、賞を与えさえすれば動機付けが高まると考えるのは間違いであるようである。

北尾倫彦(1994)よさを発見する指導と評価.ぎょうせい,東京

自分から意欲が出て取り組んでいる時に、他者から評価をされることが逆に意欲を下げてしまう可能性があるということですね。
確かに、行動自体が目的になっている時に、他者の評価よりも自分の評価が重要になってきそうですね。

一方で使い分けは重要であり、外的な評価が、学習者の有能感や自己決定感を高めるならば、内発的動機付けは低下せず逆に拡大されるともあります。
他者と自己評価のどちらも行いながら取り組むことがうまく進む理由になる時もあるのかもしれませんね。

この後、メタ認知について触れて書かれていました。学習のプロセスをモニタリングするためには他者評価だけではよくないのではないかという内容です。

自己調整を進めていく中で、学習のプロセスを意識することはとても重要で、どのように進めていくのかと自分の中で考えて取り組むことが自分を鍛える一歩にもなります。
また失敗を通して、次の自分の学習のプロセスを改善する手立てにもなっていくでしょう。学び方の振り返りも重要視しながら取り組むことが個別最適、自己調整には必要になると考えます。

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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