ウーロン茶

30代。結婚相手をさがして三千里。

ウーロン茶

30代。結婚相手をさがして三千里。

最近の記事

  • 固定された記事

すごろくが進まない

ゲームは後半戦。株で大儲けして億万長者になったり、超安牌で先に進みゴール王手になったり、社長だったのに急に会社が倒産して借金しちゃったり。おいマジかよ~!と、波乱万丈の人生に大盛り上がりしてるのに「まだそこなんだ…」って哀れ見の目で見られるヤツがいる。 そう、私だ。 サイコロは1の目しか出ない。進んだかと思えば2マス下がるとか一回休みとかばかり。元気を装うものの顔から滲み出る悲愴感が隠せていない。ゲームならまだ良いのだがあいにく私はリアルの人生で今こんな感じになりつつある

    • 人生の節目と新たな始まり

      あなたの夢はなんですか? なりたかった自分になれていますか? 未来とか将来という言葉はいつの頃からか、私の人生を咎める詰問のようになってしまった。 最近、映画「ソウルフルワールド」を鑑賞してきた。ミュージシャンという大きな目標を立てていた主人公と、人生そのものに夢が無いソウル(魂)との出会い。二人が冒険を通して人生のきらめき、生きる意味を見つけていく物語。 日々そこにある美しさに目を向けてほしいという人生論が詰まっていたと思う。昨年の「PERFECT DAYS」とテーマ

      • 夜の渋谷に勝手に期待してる。

        ホテル街に佇むミニシアターのユーロスペースはお気に入りの場所。大好きなレイトショーに行けば鬼に金棒。 土曜の夜に鑑賞したのは「花腐し」。R18作品、主演は綾野剛さん、柄本佑さん。もうこのキャスティングだけで見るのは確実! あらすじは 二人がかつて愛した女性についてベロンベロンになりながら夜通し語り合ってるうちに、実はそれが同一の女性であることに気づき、過去の恋バナに話を咲かせるとともに今の寂しさをヒシヒシと感じ、最後には前を向いていく…という物語。 過去が美化されると余

        • 8年ぶりにできた彼氏に一週間でフラれた私は…

          今こんな感じで家にいる。 わしゃ道化師か。 今回は、今回だけはと、一生懸命彼との関係を築いてきたつもりだったけど、どうやらそう思っていたのは私だけみたいだ。 どんなに仕事が忙しく徹夜しようが何しようが日々のメールは欠かさなかった。 デートプランはみっちり計画して、彼が喜ぶ場所へ、私が好きなものも込々で、インスタ映えスポットも美味しいごはん屋さんも、たくさん調べた。 ストレスでバーミヤン暴飲暴食するのをやめてダイエットを始めた。お昼は野菜と果物とゆで卵。 ランニング、

        • 固定された記事

        すごろくが進まない

          兄とは付かず離れず

          認知した子。 この言葉の意味がわかる人は少ないと思う。私もつい先日知った。大事な話があると両親に呼ばれて家族全員が集まったとき突然兄から報告を受けた。 「10年前の話だけど、今の奥さんとは別に元カノとの間に子供が生まれてたんだ。」 認知した子とは婚姻関係にない男女の間に生まれた子供を指す。親が年金受給のために戸籍を取りに行ったとき、見知らぬ女性と子供が私たち家族の戸籍の中に組み込まれていたことに気づいた。兄はこの事実を墓場まで持って行くつもりだったらしいが思わぬところで

          兄とは付かず離れず

          2022年個人的映画ランキングトップ9

          はじめに今年見た新作は70本ぐらい。その中で、個人的に刺さった作品をランキング形式でご紹介します。では早速…の前に注意事項。 ※ネタバレなし。あらすじというより私にどう刺さったのかという読書感想文のようなものです。客観的な芸術点評価もありません。 ※単館系のマイナーな作品を含みます。 ※私のプロフィール。30代前半、システムエンジニア、独身一人暮らし、女(別に婚活アピールじゃないっすよ)。この情報は、境遇が近い人ほど紹介する作品が刺さりやすいかもという意味でお伝えしまし

          2022年個人的映画ランキングトップ9

          つまり、愛していると言いたい。

          先日、研究室で一緒だった親友の結婚式に参列し、友人代表のスピーチをしてきた。せっかくなのでその内容を記録しておく。 結婚は幸せかどうか、親友が何だとかを考え始めるのは大体ロクな状態ではないのだけれど、今回だけは前向きなもの。大好きな彼女のことだからこそ、最高の気分のうちにしたためたい。 きっと傍から見たら、取るに足らない物語だろう。同性二人の仲良し小好し話には、恋のライバルも、身分の格差も、難病の余命も何も無い。 だけど私という目を通した世界では、彼女と過ごした日々はか

          つまり、愛していると言いたい。

          前を向いてからロクでもないと言え。

          誰しも幸せになりたいと思っている、ということに異論はないだろう。夢を追いかけるも良し、現状維持を求めるも良し、中身は問わないが自分にとって望ましいプラスの状況が続くことを私たちは求めている。 ただ、幸せの最高到達点「完全に満たされた状態」を求めているかと言うと、そうでもない。 「欲しいものはすべて瞬時に手に入り、好きな人にいつでも会える。自分を否定されることも怒られることもない。忙しいわけでもないが暇というわけでもなく、素晴らしく毎日が充実して・・・」 考えただけでキモ

          前を向いてからロクでもないと言え。

          30歳過ぎ、独身女、ひとり旅。(京都道草編①)

          前回までのプロローグ。 今日は純粋に旅の思い出記録。京都にあまり行ったことがない人向けに、行き方やプランも載せてます。 一日目のコース 京都駅→瑠璃光院→貴船神社→伏見稲荷→京都駅 8月といえば、青もみじと苔。緑全開のチョイスで選びました。特に目玉は瑠璃光院。年に数回、僅かな期間だけ特別参拝ができるので、これだけは外せない。 瑠璃光院を経由して、ちょうど行ける夏のメジャースポットで貴船。あとは時間が余ったので、駅チカの伏見稲荷に寄りました。コース全体の時間としては京都

          30歳過ぎ、独身女、ひとり旅。(京都道草編①)

          30歳過ぎ、独身女、ひとり旅。

          自分で書いて言うのもなんだが、単語を並べただけなのに破壊力がえげつない。悲壮感がプンプン漂い、自分探しフラグがバッキバキに立っている。おそらく多くの人が私を想像して、哀れみながら「頑張ってね」と励ましてくれることだろう。 生まれて初めてひとり旅というものをしてきた。別に人生の岐路に立たされたとかでもなく、急に彼と別れたとかでも無い(むしろフリー歴5周年)。今まで、ひとりで旅行することに意味を感じてこなかったというか、余計に寂しくなって現地で孤独死するのでは?ということが心配

          30歳過ぎ、独身女、ひとり旅。

          一生分の好きは、もう使い果たしている。

          土曜日の15時、横浜駅に到着。 今日は気になる彼との三回目のデート。これから水族館に行く。満喫したころに丁度ロマンティックな夜を迎える。もうこの時点で、全力でお付き合いフラグが立っている。 うだるような暑さの改札。あーもうメイクが秒で崩れる・・・と思っていると彼は先に来てくれていた。まだ5分前なのだが、この人は何分前からここにいるのだろうか。大変にありがたい。 「きょうはいつもと雰囲気違うね」 初披露のメガネに早速気づいてもらえた。ありがとう〜と言いながら、私も彼のおニュ

          一生分の好きは、もう使い果たしている。

          与えることでしか埋まらない孤独

          保温機能があるのか無いのか良く分からないよれよれのヒートテック 食欲を満たすためだけに作る、美味しいという概念を失った餌パスタ 勝負の日に使うと決めて未開封のままのDiorコスメ 在宅勤務で完全な缶詰状態になると、衣食住全てのクオリティが最低品質、生きられればそれで良いという状態まで落ち込む。自分磨きなんて歯磨きぐらいしかしてない。 恋愛などと言う高次元な欲求はどうでも良くなり、低俗な性欲が強まっていく。抱かれてもいいかどうかで男性を判断し、ストライクゾーンは急激に広

          与えることでしか埋まらない孤独

          社会に出ていく不安。

          ソワソワしているモラトリアム最終日。明日はいよいよ入社式。 対人関係、仕事内容、残業、やりがい、自分に何ができるのか不安と期待が複雑に入り交じっているだろう。 当時の私は100対0で不安しかなかったのだが、そんな夜も眠れず路頭に迷う学生が私以外にいるのかもしれないと思い、このメッセージを残しておく。不安に押し潰されそうな人は読んでみてほしい。学生の方に向けたものではあるが、一年目〜三年目ぐらいの若手の人、転職したての人、仕事の考え方に悩む人などにも役立てれば幸いだ。 ま

          社会に出ていく不安。

          三十にして、波長を知る。

          最近ある人との婚活を通して、ようやく「波長」ということの意味を知った。周りと比べると相当、遅い。孔子の論語っぽく書いて遅いのを隠そうとしたが、すこぶるダサい。 ただ私だって当然、言葉の意味ぐらい知っている。むしろ、大学院の研究でレーザ計測をしていたので、波動光学については専門的立場だ。波とは、波長とは何なのか、孔子よりも断然詳しい。 波の定義は「干渉を起こすこと」である。干渉とは、強めあったり、打ち消し合ったりすることを意味する。元々は物理用語だが、現代では人間関係におけ

          三十にして、波長を知る。

          深夜の妄想レッスン

          最近マッチングした人は、いい感じの人だった。結婚願望あり、真面目で誠実そうなプロフィール、理系で半導体設計の仕事をしていて、IT系の私とも話が合いそうだ。写真や文学にも精通していて、理系なのにそういうギャップがたまらなくて、彼なら90分の映画を3時間は考察してくれそうだ。極めつけはメガネで色白。そして温泉旅行好き。 あぁ、もう既に好きだ、あなたが温泉を好きなこと以上に私があなたを好きだ。。論理的な帰結として、私にはもう、二人の将来が見えるのだ。 雪景色の銀山温泉で浴衣を着

          深夜の妄想レッスン

          人は突然、亡くなってしまう

          「○○さんが脳梗塞で急逝されました」 月曜日、午前休を取っていた。 朝はゆっくり起きて、コーヒー飲んでテレビ見て今日もやるかーってPCを立ち上げ、メールを開いた1通目だった。 その人とは一年間、仕事を共にしてきた。気難しい人で、世の中にこんなにかみ合わない人いるんだなと、戦争がなくならない理由を考えたくなるほど議論は平行線になってしまう、私とは相容れない人。 ただ、私がカチンとくるようなぶっきらぼうな言い方をしてきたのも、技術的に長けているその人なりの、正しい見解を伝え

          人は突然、亡くなってしまう