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「テレワーク!! でも公正に評価できるのか!? コンサルタント:できます」テレワーク狂想曲ショートショート

「いやぁ。社長がテレワークと言い出した時はどうなるものかとおもっていたが、なんとかなったなぁ」

「やってみるもんですね。まぁ正直、苦労の1割も伝わっていないと思いますが」

「そうだろうなぁ。とりあえず最初にコンサルから出された計画はほぼ使えずに、現場で一から組み立てて、本当によくがんばってくれた!」

「ありがとうございます。最初の一ヶ月は本当に仕事になりませんでしたが笑、二ヶ月目でなんとか足がかりをつくって、三ヶ月でなんとか最低限の仕事ができるようにはなりましたね」

「本当にみんながんばってくれた! とくに君はテレワークシップリーダーとして、貢献してくれた。みんなの見本になってくれた。みんなすぐに出社しようとするからな笑」

「ありがとうございます笑 そういってもらえると報われます」

「社長の仕掛けは無謀だったが世の中がこんなになってしまった以上、いつか必要な変革だったと思うことにしよう。そして、その際にはどうしても現状維持のための抵抗というのが生じてしまう。

現状に甘えれば、いままでどおりに近いことができるだろう。しかし、それではいつか取り残されてしまう。君は半ば強制的とはいえ、テレワーク推進のリーダーとして、よくがんばってくれた。ほかのみんなも君の姿をみて、テレワークできちんと仕事ができることをみて、真似せざるをえなくなっただろう」

「ありがとうございます」

「こんな苦しい中、君はトップの営業成績を出してくれた。これはすばらしいことだ。本当にありがとう!」

「いえ、そう評価してもらえたなら嬉しいです」

「よし、前置きが長くなってしまったが、これが今期の査定だ」

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C -(しーまいなす)

「営業成績は達成しているが、必死に仕事に取り組む姿勢が見えない。
 出社日数もチーム中もっとも低い。本来はA+の成績だが、出社日数の低さによる低減、また期初に定めた訪問営業等のアクション数も未達のため、上記の評価を妥当とする
今回の評価を元に来期の行動改善を求める」





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