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唄 / 詩

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解離性同一性障害、多重人格者です。 紬さんウタさんによる言葉を綴っています。
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2020年6月の記事一覧

紬さん、ウタさん / 人格さん紹介

ちょっと変わった子達が来た。
今日の頭痛はこの子達がカタチに成るときの頭痛だったっぽいです。
頭の前側がズキズキしてた。

ちなみに、以前からいる子を発見する時は特に頭痛は起きません。

紬(つむぎ)さん(女性) / ウタさん(男性)双子と言い表すには少し違う、表裏一体の人格さんのようです。
ウタさんと話してるときは紬さんはこちらを向いてない。
紬さんと話をするとウタさんは何処かへ行く。

「生き

もっとみる

目には目を 牙には牙を
そら とくと味わえ
私の血はそんなに旨いか

諳じろ 傷む言の葉
空気に触れ 塵去らん

芽には芽を 葉には葉を
芽吹きの切な 若葉のふるえ

眼には眼を 愛には愛を
偽ること叶わぬ 慟哭に似た明鏡よ

去ること能わず 
口づけには口づけを

腹の底から煮え滾る
この感情に おまえの名を付ける

胎の中から滲む
この想いに おまえの名を付ける

捜せども返ることはなく
いく術も既に亡く
阻む道が只 無機質に横たわる

応えはなく
答えもなく
哭くならば また命の糧に

指の間から溢れ落ちた
この心に おまえの名を付ける

蝸牛 のそのそと這う
ぬめぬめと軌跡遺し
足跡は疎まれど

蝸牛 触手のばす
この手になにぞ触れまいか
舐めるように嘲るように

蝸牛 豪奢な殻に宿り
雨など知らぬとばかり
やむこともやむ無し

空からは光の雫
足下には紫陽花の葉

蝸牛 殻を砕けと
その身 死を越えようと

色の華 飛ばして 咲くは蝶々
舞う音も風を斬る

死ぬる心
まろび出る言葉
いづこへとも知れず

葉にとまり花をみやる
ふわふわと跳ねる
蝶が舞う

陽に透ける手
枝葉が茂り蔦を張る
カエルが笑った

渦を巻くつむじ
蕾が落ちた

片羽もがれてもまだ
舞え踊れ 風を斬れ蝶々

今日もまたおままごとは続く
ぬいぐるみをぎゅっと抱く手は
両の手が塞がれる

きりなしの手紙
お豆腐メンタル
日照り続きの眼
干上がってはカラカラと鳴る

いつまで続ける気か知らないが
そろそろ一緒に踊りませんか
この世の妄執 その日の迷走
果てる頃には火を吹くぞ

飽くぞ此の手