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東京の編集者、たまにライター/雑誌・書籍編集者→ローカルフリーペーパー編集長を経て、2…

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東京の編集者、たまにライター/雑誌・書籍編集者→ローカルフリーペーパー編集長を経て、2020年5月~2021年12月フリーランス→企業広報やブランディングをする企業でディレクター/過去の自分がほしかったであろうこととか、日々のことを書いていきます/笑う門には福来る/千葉県出身

記事一覧

話すこと=離すこと=放すこと

数年前に比べると、チャットでのコミュニケーションが格段に増えている。 うっかり変なことを言ってしまわないし、文章であれば多少推敲してから相手に送ることもできるし…

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1年前

コンペという名の自意識

編集者としていいのかわるいのかわからないけれど、私は自分の出した答えに「本当にそれでいいのか?」と疑るタイプだ。 コンペの提案もそうで、「こうじゃない?」「ああ…

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1年前

金木犀で嬉しい朝 忘備録

ここ数日、私の住んでいる地域ではからっと晴れて風が気持ちいい。 見上げれば、青い空。 秋のはじまりはかからからと笑う、愛嬌たっぷりの楽しい友達みたいだ。 気持ち…

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1年前
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手を動かす、たとえ何も生まれなくても

好きで始めた仕事なのに、辛くなる。 でもそれは、「ずっと楽しいはず」という期待があるからだ。 仕事は面倒なことがほとんどだ、そう思えたらまた仕事が楽しくなった。…

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1年前

熱量の源・道具箱の片隅の偏愛

企画のはじまりに熱量が欠かせない。 最近はより一層熱量の時代のような気がする。 役割や立場、「ねばらならない」こと、大人の事情・・・仕事には当たり前のようにやっ…

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2年前
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私の10年

「工場が津波の被害に遭って紙が回せない。印刷が間に合わない」 当時、出版社で単行本を作っていた私は、発売を控えた本の校了作業中。そんな最中に震災がおきて、出版が…

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3年前
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ロジカルとラテラルの間~提案の葛藤~

年末年始と企画提案のお仕事に関わらせていただいている。 鼻息荒く腕をまくって挑んでいるけれど、まだ「これ!」と言う結論が出せておらず、頭の裏側にじっとりと何かが…

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3年前
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話すこと=離すこと=放すこと

話すこと=離すこと=放すこと

数年前に比べると、チャットでのコミュニケーションが格段に増えている。
うっかり変なことを言ってしまわないし、文章であれば多少推敲してから相手に送ることもできるし、決して外交的とは言い難く、話しかけるタイミングを見計らうことで気疲れしてしまう私にとってはありがたいツールだ。

だけど、やっぱり対面で伝えた方がいい時もある。
お互いのやりとりに齟齬を感じた時や、
情報以外の感情をきちんとキャッチしたり

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コンペという名の自意識

コンペという名の自意識

編集者としていいのかわるいのかわからないけれど、私は自分の出した答えに「本当にそれでいいのか?」と疑るタイプだ。

コンペの提案もそうで、「こうじゃない?」「ああじゃない?」と通りすがりの人(比喩)の意見に左右される。実際、自分では考えつかなかった視点に気付くことができたり、同じような案件の経験者の学びは新しい目線を提供してくれる。ありがたいかぎり。

やっかいなのは、「(自社/自分のために)こう

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金木犀で嬉しい朝 忘備録

金木犀で嬉しい朝 忘備録

ここ数日、私の住んでいる地域ではからっと晴れて風が気持ちいい。

見上げれば、青い空。

秋のはじまりはかからからと笑う、愛嬌たっぷりの楽しい友達みたいだ。

気持ちがいいから、朝起きてシャワーを浴びてそのままお散歩に出た。

黄色い風がふわりと鼻をつつく。

金木犀の香り。今年は今日なんだね。

朝からとてもいい気分。金木犀で夢心地。

手を動かす、たとえ何も生まれなくても

手を動かす、たとえ何も生まれなくても

好きで始めた仕事なのに、辛くなる。

でもそれは、「ずっと楽しいはず」という期待があるからだ。

仕事は面倒なことがほとんどだ、そう思えたらまた仕事が楽しくなった。

気持ちが乗らない時も、うまくいかない時も、

心の中では「えへへ」と笑いながら、

でもちゃんと反省して「これではいかん」を繰り返して、

必死に向き合ってみるとやっぱり何かをつかむことができる。

それはいつやってくるかはわからな

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熱量の源・道具箱の片隅の偏愛

熱量の源・道具箱の片隅の偏愛

企画のはじまりに熱量が欠かせない。

最近はより一層熱量の時代のような気がする。

役割や立場、「ねばらならない」こと、大人の事情・・・仕事には当たり前のようにやってくる。これらをいかにさばいて面白いものに仕上げていくかという姿勢も大切だけど、作り手の「楽しんでいる感じ!」を読者も見ている方も敏感に察している。作り手が楽しまないことこそ、読者を裏切ってしまっているように感じてしまう。

それは自分

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私の10年

私の10年

「工場が津波の被害に遭って紙が回せない。印刷が間に合わない」

当時、出版社で単行本を作っていた私は、発売を控えた本の校了作業中。そんな最中に震災がおきて、出版が遅れることになった。

ショックだったが、「いま、本など誰が必要なんだろう。食べていくためとはいえ、自己満足なんじゃないか」と思う自分もいた。

本づくりと向き合うことが辛かった。言葉が出てこなかった。

世の中の空気が変わり、誰かの人生

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ロジカルとラテラルの間~提案の葛藤~

ロジカルとラテラルの間~提案の葛藤~

年末年始と企画提案のお仕事に関わらせていただいている。

鼻息荒く腕をまくって挑んでいるけれど、まだ「これ!」と言う結論が出せておらず、頭の裏側にじっとりと何かが張り付いているような気持ち悪さがある。

その原因がはっきりしたので書き留めておこうと思う。

提案は一般的に①現状分析→②問題提起→③解決策→④解決策で挙げた項目の実績(信頼を得るため)という流れになると思う。

「気持ち悪い」と感じる

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