Vol.180 「働きやすい職場」の欺瞞

たまたまつけたテレビで

「人材の定着する介護施設」

というのをやっていた。介護職は3Kと呼ばれ特に若い人は続かない。しかしとある施設は20代の社員が毎年入り離職率も極めて低いと言う。番組(Eテレ)ではその取り組みを紹介していた。

運転の合間合間だったので全部は見ていないが
●求人にSNSを活用
●介護体験をさせる(社長が利用者役)
●相談しやすい雰囲気を作る
●職員の誕生日をみんなで祝う
●1人1台電動アシスト付自転車を支給する

などだった。
まぁ良い事だろう。それで人材が集まり定着するなら天晴あっぱれ。今の日本に欠かせない施設である。しかし私はモヤモヤした。

いつまで経っても「賃金」の話が出て来ない😱

何故!?!? 
結局(※あくまで細切れな視聴だったが)最後までお金のカの字も出ないまま終わったように思う。

え〜!?!?
もし本当にそうならばこの番組は欺瞞ぎまんだ。
本質から目を背けている。
人材が定着しない理由。
それは只一つ

賃金

だからだ。
いくらキツイ仕事でもそれに見合った報酬が得られるのなら人はやる。
相談しやすい社長より、会社で食べるバースデーケーキより、家族を養えるだけの「給料」。そして子供と遊ぶことができる「休日」だ。

何故そこをスルーする?
ちなみにこの番組を作ったNHK職員の平均年収は1,054万円。介護士の平均年収は350万円。
…なかなか味わい深い数字である。

結局のところ「やり甲斐」だとか「働きやすさ」なんて全て欺瞞なんだよ。私はこのnoteで繰り返し言っている。そして何度でも訴え続ける。



看護師・保育士・介護職。
この3職種の賃金を直ちに底上げせよ。そうしなければ日本は終わる。






【猫ムスメより】
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