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Vol. 259 「残業してもいいよ」の怪

夫が4月から、30分早く会社へ行く様になった。

今まで7時に家を出ていたのが6時半。
なかなかの早出はやでである。

理由は「仕事を増やされたから」。

夫も年と共に責任が増えマイペースには仕事を回せなくなった。今までも充分忙しかったが今回プラスされた分の仕事をこなすには1日30分(月10時間程度)の余剰労働が必要になるとの事。

さてここで困ったのは残業代だ。

夫の会社は月20時間の残業が認められておりしっかり残業代も払われる。しかしそれ以上の残業は許されない。もちろん残業代も支払われない。
まぁよく有る話だ。人件費を無制限にしたら会社が潰れてしまう。

問題なのは夫が既に20時間ギリギリの残業をしている事だ(しかも毎月)。
抱える仕事が多過ぎてとても定時には帰れない。それなのに今回また仕事を増やされた。

さぁプラスアルファ10時間分の残業代はどうなる⁉︎ まさかタダ働き⁉︎

一番上のBOSSに交渉したところ、夫だけは月30時間まで残業代が支払われる事になったそうな。

「OK。残業してもいいですよ♪」


と言われたらしい。

さぁこれを聞いて貴方はどう思われるだろうか?

「残業してもいいですよ」

なかなか味わい深い言葉である。
まるで夫が〝残業したい〟と希望しているようではないか?

もちろん残業代で収入を膨らませたい人もいるだろう。しかし夫は違う。仕事が大嫌いだし一刻も早く帰って息子(4才)に会いたい。
今回「早出はやで」を選んだもの夜は息子の起きているうちに帰りたい…という希望からだ。

それを何故「残業してもいいですよ♪」
なんて言われにゃならんのか。
勝手に仕事増やしたのはオメーだろ💢

見えない上司に向け毒づく私。
しかし夫は「お金が貰えるだけいいよ」と淡々。もう仕事は仕事で諦めているらしい。

『すまじきものは宮仕え』
サラリーマンは皆このような矛盾を飲み込みながら働いているのだろう。頑張れお父さん。







【猫ムスメより】
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