Nambu201

同人サークル『溝口Infantry』主宰/元ヴァンテアン号船内フォトグラファー/日芸写…

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同人サークル『溝口Infantry』主宰/元ヴァンテアン号船内フォトグラファー/日芸写真/インフラ/音楽/アニメ 他 溝の口を愛する神奈川県民 本noteでは、弊サークルが制作する同人誌の内容整理も踏まえて記事の連載を行っています。 連載中「Adieu Vingtetun」

マガジン

  • Adieu_Vingt_et_un

    現在製作中のヴァンテアン号メモリアル同人誌「Adieu_Vingt_et_un」のネタ出し&下書き&自戒のための連載です。元ヴァンテアン号カメラマンから見た、ヴァンテアン号にまつわる様々な姿を紹介しています。

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Adieu vingt et un

 はじめまして。同人サークル溝口Infantryの主宰Nambu201です。弊サークルは、俗に言う情報系同人誌の制作を行っています。神奈川県川崎市高津区を拠点に、地元みぞのくちの表記ブレやムサコ論争などを取り上げた同人誌を過去に発行しました。過去の作品についてはBOOTHショップにて受注販売を行っておりますので、どうぞご高覧ください。  本noteでは、制作中の同人誌の要旨を整理するため、新刊に掲載する記事の雛形を公開していきます。メモ帳代わりです。新刊テーマに興味がある方

    • ヴァンテアン号が動いた

       とても久しぶりの投稿です、Nambu201です。今回もヴァンテアン号の最新情報をお届けします。 ドバイ行き噂とは何だったのか  現在の動きの前に、まずはなぜ離日当初ドバイ行きとされていたのかについてお話します。  先日関東運輸局にてヴァンテアン号の登録事項証明書を発行していただきました。この書類は船体の寸法なり番号なりが書いてあるもので、所有者の推移(所有者の住所が変わっただけでも欄が増えます)ごとに記録されております。今回重要なのは後者で、日本船籍を離脱した際の所有

      • ヴァンテアン、プリンセス

         先日北九州を離れたヴァンテアン号ですが、仕向先が変更されたのか11月30日にマニラではなく那覇港に入港、昨日12月2日16時15分にドバイへ向け出港しました。ヴァンテアン号真の最後の地は那覇だったというわけです。今度こそ本当に安航を願うばかりです。さて、今回遂に新天地に向けた再登録が行われたので、詳しく見ていきたいと思います。 ドバイイランのプリンセス ヴァンテアン号はこの度新船名「PRINCESS」として、モンゴル船籍として再登録が行われました。便宜上、連載における本船

        • ペルシャ湾の宝石となれ

           久しぶりの投稿です、Nambu201です。今回もヴァンテアン号の最新情報をお届けします。 新たな島へ  11月11日、しばらく岸壁から動きのなかったRoya daryaですが、久しぶりにブーシェフル港から出港しました。港内周回かと思いきや、その進路は広いペルシャ湾を東に取り続けます。明らかに現状の使途とはかけ離れた動きをしていました。  11月14日、沖合での停泊を経て入港したのは、ホルモズガーン州の離島「キーシュ島」。キーシュ島はイランの沖縄、ペルシャ湾の宝石と称え

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        Adieu vingt et un

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        • Adieu_Vingt_et_un
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          ROYAYE DARYA ペルシア湾へ

           どうもNambu201です。今回久々の投稿となりましたのは、ヴァンテアン号のイランでの動向を掴むに至ったためです。早速みていきましょう。 ブーシェフル州海上観光産業の夢 ヴァンテアン号は先の記事でも示した通り、Princess号として約半年以上の大航海を経てブーシェフル港へ入港(ドバイ行きの話はどこへやら)。到着後にRoya Daryaと登録名並びに船籍国が改められ、ドック入りをしていました。3月23日には既にドックを出て、4月2日にトライアルとみられる動きを見せました。

          ROYAYE DARYA ペルシア湾へ

          「ムサコ」とは何か

           東京市部・区部、神奈川県川崎市の3地域には、それぞれ「ムサコ」と略すことの出来る武蔵小金井駅、武蔵小山駅、武蔵小杉駅が設置されています。この3駅をめぐって話の種になるのが、「どこがムサコなのか」というもの。メディアではムサコ論争などと呼ばれるものです。弊サークル溝口Infantryでは、C96に「KOSUGI ──not Musaco but Kosugi」という同人誌を発表しました。熱心にムサコの覇権を主張する武蔵小金井並びに武蔵小山と、小杉というアイデンティティを持つ武

          「ムサコ」とは何か

          Roya Darya ドック入り

           師走です。忙しいですね。ヴァンテアン号が日本を離れて丸一年になります。そんなタイミングで再び大きな動きを見せましたので、今回も大変短いながら速報記事、また新刊についてのお知らせとなります。 半年ぶりの航海 登録変更を確認してから半月、ブーシェフルに到着して半年になる11月30日、遂に港のバースを離れて「Sadra Bushehr Ship Building & Repair yard」まで移動しました。SADRAはイランで造船業を手掛ける企業で、主に貨物船を得意にしており

          Roya Darya ドック入り

          2つ目の名前 ──Roya Darya──

           11月11日という素晴らしい1日、みなさまいかがお過ごしでしょうか。さて、7月下旬より長いこと動きのなかった「Princess号」ですが、登録変更という急展開を迎えています。写真などの用意は難しいですが、現状を整理してみます。 ドバイを通り過ぎたPrincess 今年3月の舟艇技報No.145にはヴァンテアン建造に携わった技術者による技術資料『船舶設計開発物語 その1 日本初のレストラン専用船』が掲載され、終航後の詳細な資料としては現状最新のものになっています。ここでは伝

          2つ目の名前 ──Roya Darya──

          ヴァンテアン大航海

           ヴァンテアン号は11月の東京最終出港以来、九州でのモンゴル船籍引き渡しを経て12月に日本を離れました。以降はPrincess号として沿岸諸国に寄港しつつ、事業撤退から一年が経った本日現在は、目的地ドバイの対岸に位置するイランのバンダレ・アッバースに停泊しています。通過した海域は8つ、チョークポイント3つ、5ヶ月にわたるヴァンテアン号史上最も過酷な大航海を振り返ります。日本出港時に投稿したヴァンテアン、プリンセスと併せてお楽しみください。 平水船が大航海をするためには 日本

          ヴァンテアン大航海

          竹芝とヴァンテアン

           近年ではソフトバンクの本社も汐留から移転、WBSなどでも取り上げられるなど、経済的な方面からも関心の集まるこの地域。東京諸島の玄関口にして、ヴァンテアン号を語る上でも欠かすことのできない街、それが竹芝です。今回は、ヴァンテアンが見守り続けた、浮き沈みつつも成長を続ける竹芝の街について見ていきます。竹芝ふ頭の港湾施設にフォーカスを当てた『ヴァンテアン号の母港:竹芝ふ頭』も投稿しているのでこちらと併せてお楽しみください。 竹芝の概要 竹芝は世界貿易センタービルや文化放送本局が

          竹芝とヴァンテアン

          ヴァンテアンと音と絵画

          メロディピースベル ヴァンテアン号のAデッキにある鐘には、メロディピースベルという名前があります。ヴァンテアンにちなんで21個のベルがあしらわれているほか、中央部のドームにはスピーカーが設置されているので、写真室にあるボタンを押すことで曲を流すことができます。 【2/20追記】メロディーピースベルの素材は真鍮製で、長崎造船所にて製造されています。メロディはICカードの容量の許す限り登録することが可能で、当時は200曲ほどあったといいます。コンピューター制御により鳴動する画期的

          ヴァンテアンと音と絵画

          竹芝着発

           今回はいよいよ航路について、表題の「竹芝着発」というものを紹介していこうと思います。厳密には着発は同じ船の折返しにそのまま乗るものですが、今回紹介する竹芝着発は、ヴァンテアン号からさるびあ丸に乗り継ぐという行程です。 全行程4時間超のクルージングツアー クルージングツアーと言えば聞こえはいいですが、実態はひたすら無を生産する船好きのためのプランです。まずはそのスケジュールについて見てみましょう。 18:50 ヴァンテアン号ディナー便 乗船開始 19:20 ヴァンテアン号

          竹芝着発

          ヴァンテアン、プリンセス

           先日北九州を離れたヴァンテアン号ですが、仕向先が変更されたのか11月30日にマニラではなく那覇港に入港、昨日12月2日16時15分にドバイイランへ向け出港しました。ヴァンテアン号真の最後の地は那覇だったというわけです。今度こそ本当に安航を願うばかりです。さて、今回遂に新天地に向けた再登録が行われたので、詳しく見ていきたいと思います。 ドバイイランのプリンセス ヴァンテアン号はこの度新船名「PRINCESS」として、モンゴル船籍として再登録が行われました。便宜上、連載におけ

          ヴァンテアン、プリンセス

          さようなら、私のヴァンテアン。

           初めてヴァンテアンに出会ったのは、2013年の夏のことでした。あの時はインターコンチでの親戚の結婚式に訪れており、当時はここまで長い付き合いになるとは思いませんでした。 今回はヴァンテアンと過ごした最後の一日を振り返ります。 GoTo?ダイナミックパッケージ?そんなものは甘え 今回北九州行きの旅程が最終的に確定したのは、出発の前々日でした。最近はGoToやダイナミックパッケージが色々と充実しているので、もちろんそれらの活用も考えました。しかし、それらを踏まえても最も安かっ

          さようなら、私のヴァンテアン。

          ヴァンテアン号の母港:竹芝ふ頭

           今回は執筆中の話題が思いの外手間取りましたので、別の話題をご用意しました。今回はヴァンテアン号の運航に欠かせない付帯施設について紹介します。 竹芝客船ターミナル 築地大橋から見た竹芝客船ターミナル  東海汽船最大の客船ターミナルである竹芝客船ターミナルは、東海汽船が所有しているものではなく、あくまで東京都港湾局から委託された東京港埠頭株式会社(港湾施設)と株式会社東京テレポートセンター(ニューピア竹芝)が管理する施設です。小型船のターミナルも含めて竹芝ふ頭を構成してい

          ヴァンテアン号の母港:竹芝ふ頭

          ヴァンテアン旅立ち

           今日11月6日14時頃、桟橋詰めかけたスタッフに見送られ、ヴァンテアン号は東京竹芝を後にしました。 スタッフに見送られ旅立つヴァンテアン  竹芝から毎日レストランクルーズを行うこと31年間、平成の長さの分だけ、誰かの特別な日のために、ヴァンテアン号は運航を続けてきました。今日はヴァンテアン号にとって、特別な日となりました。 羽田沖を南進するヴァンテアン号 ヴァンテアン号が航行した浦賀水道  今日東京を離れるということで、竹芝〜久里浜にて、ヴァンテアン号の見送りをい

          ヴァンテアン旅立ち