namasute@小学校の先生

小学校で20年以上教員しています。が、より私らしい生き方とは…と、人生模索中。3人の子…

namasute@小学校の先生

小学校で20年以上教員しています。が、より私らしい生き方とは…と、人生模索中。3人の子どもの母でもあり、不登校だった息子が大学を目指すまでや、学校教育のこと、趣味の旅行や登山のことなど書いていきたいです。アジア放浪、タイが大好き。

マガジン

  • 不登校だっていい

    私の息子は中学生時代不登校でした。まさかこの子が?!という感じの普通の小学生時代を過ごしていた息子の、高校3年生の今に至るまでを記します。 息子の体験が、誰かの気持ちを少しでも軽くしてくれたらいいなあと思います。

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先生だって模索中

今年の、わりと長かった夏休みにnoteに出会いました。 今まで、SNSは見る読む専門で、自分から発信することはためらっていた自分がいます。 職業柄、うっかり発言したことが不祥事に繋がりやすいというのもあったけれど、本当は自分を表現するのが怖かっただけかもしれません。 でも、このnoteの、直接話すわけではないけれど、なんとなく皆さんと繋がっている感じ。それでいて、どこかで誰かがそっと共感してくれたり、魅力的な生き方にたくさん触れられたりするところ、とっても優しくて、温か

    • 子どもたちをつなげたい~緊急事態宣言解除後の学校で気付いたあれこれ~

      10月に入り緊急事態宣言が解除されたことで、学校では通常に近い授業や行事が再開しました。 夏休みプラス分散登校など、ゆったりした時間の流れに慣れていた体には、ここ2週間は非常にきつく感じました。 周りの若手の同僚達も、しきりに疲れたと言っていたので私の歳のせいだけではなさそうです笑 それでも、出張はほぼオンラインになっているし、夏休みのプール指導や宿泊行事もなくなったり、運動会は短縮されたりと、通常時に比べたら格段に仕事はスリムになっているはずです。 それでもこの疲労

      • 受験生と悩める親の話

        今日は真ん中っ子の次男くんの話です。初登場です笑 なぜ今まで話題にならなかったかというと、 不登校だった大学受験を控える長男と、学校行きたくない小学6年生の末娘に挟まれ、 至って平和に?学校生活を送ってきたからです。 学校も部活のサッカー部も、ほとんど休んだことはありません。 友達関係で悩んだこともほぼないそうですし、学校の面談などでも、褒められこそすれ、注意を受けた記憶もありません。 そんな次男くんの唯一の悩みは、お勉強が嫌いなこと😅 人として尊敬するここは完

        • 子どもとゲームの悩ましき問題

          久しぶりに、息子が不登校のときの話題です。勉強もせず、1日中ゲームやyoutube…という不登校の子も珍しくないでしょう。お子さんが不登校でなくても、親にとっては、このゲーム問題は悩ましいと思います。 うちの子が不登校だったとき、どのように対処したのか書いていきたいと思います。 やっぱり気になってしまう中学1年生の夏休み明けから不登校が始まり、その後1年くらい、1日中家にいた息子。 私も仕事に出てしまうので、日中は全くのフリーです。 そうなるとやっぱり、やることといえ

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        先生だって模索中

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        • 不登校だっていい
          7本

        記事

          子どもが自分で歩き出すとき

          子どもが、嫌なこと、不安なことから逃げずに、自分で一歩を踏み出すために、親にできることとは。 我が家でのちょっとした出来事から。 娘の場合 ある些細な出来事から夏休み明け、一日だけ学校を休んだ娘は、その後、休まずに登校しています。 全く大丈夫になったわけではないでしょうけれど、また辛くなったら話してくれると思うので、そっと見守ることにします。 と、思っていたら、今度は 「あー、運動会、やだな。」 まじかーと思いながら、 「ええ、最後の運動会じゃん。頑張りなよ。」

          子どもが自分で歩き出すとき

          子どもに幸せをもらっているのは、私の方だ

          前記事で、教師を続けるのか迷っていること、辛い思いと、それでもこの仕事を続けている思いを綴りました。 でも、書き終わって、何かスッキリしない。もやもやします。 どこか人のせい、学校の制度のせいにして、私だけが辛いみたいな顔してるな、私、と。 それでも、共感して読んでくださった方がいて、申し訳ないような、でも、そんな飾らない自分を表現してもいいんだなって、ありがたく思います。 そう、誰かの心を軽くできたらと思ってnoteを綴っていたけれど、実は、私自身が皆さんに助けられ

          子どもに幸せをもらっているのは、私の方だ

          娘が学校を休むと言った日

          小学校6年生の娘。 今日は学校を休みたいと言う。 夏休み前から、ずっと行きたくないと言っていたから、よく頑張って行っていた。 じゃあ、今日はお休みってっ学校に言っておくよ。 私はあっさりと言う。 ほっとしたような、迷っているような表情の娘に後ろ髪を引かれながらも、じっくり話を聞く間もなく出勤。 私は授業後、やはり娘のことが心配で早退する。 管理職も早く帰ってあげて、と言ってくれる。ありがたい。 帰宅すると、お帰り~とご機嫌な声。「お母さん、学校行かなかったこと、どう

          娘が学校を休むと言った日

          #5 不登校だった息子の将来の夢とは

          中学時代不登校だった息子は、今、希望の大学を目指して猛勉強中です。 息子が書いた大学の志望動機について書いていきたいと思います。 勉強が面白い!大学受験をするにあたって、世界史を選択した彼は、その勉強がとても面白いらしく「今日は中国史が終わった」💪などと満足そうに教えてくれます。 「お母さん、○○って覚えてる?」「うん、聞いたことはある。でも、もう忘れた~笑。何した人だっけ?」というと、面白おかしく物語風に教えてくれます。 「へ~そういう人だったんだ!」と、改めて知る母

          #5 不登校だった息子の将来の夢とは

          #4 不登校からの高校進学

          中学校で不登校になった息子が、毎日高校へ通えるようにるまでの経緯を書いていきたいと思います。 見学で出会った高校生たち中学三年生となり、夏休みくらいから、進路について少しずつ考えるようになりました。その頃には、支援教室には週に4日くらいは通えるようになっていて、行けば、少人数ではありながら、クラスのムードメーカー的な感じで楽しめるようになっていたようです。 なので、中学校へ行けてないことが、私にはほとんど気にならなくなっていて、時々訪ねてくださる中学校の先生には申し訳ない

          #4 不登校からの高校進学

          #3 不登校だっていい

          今朝の新聞に絵本作家のヨシタケシンスケさんの記事が載っていました。タイトルは「自分の居場所を探しに行こう」。 逃げていい本当に生きるということは、自分の居場所探しそのものだと思います。 中学校時代に不登校になった息子は、学校に「行けなかった」けれども、本能で「行かないこと」を選択できたのだなと思います。 今になって思えば、よくぞ逃げてくれたと思います。 逃げることも出来ず、もしあのまま潰れてしまっていたら。 もしも、死を選ぶようなことがあったら。 そう。親は学校に行っ

          #3 不登校だっていい

          #2 不登校からの初めの一歩

          前記事で、息子が突然不登校になったことを書きました。 突然。 そう、親からしたら、それは突然に思われましたが、息子にしてみたら、突然ではなくって、我慢を重ねてきた結果であったはずです。 なんでも話せる親子関係だと思っていたけれど、息子なりに親に心配をかけたくなかったでしょうし、勇気を振り絞っての行動だったでしょう。 新学期は関係ない中2の新学期を迎え、クラスが変われば、これを機に、といった淡い期待も、やはり叶いませんでした。 私としては、学校が悪いとも思いませんでした

          #2 不登校からの初めの一歩

          #1 不登校は突然始まった

          もうすぐ学校が始まります。 5年前の今頃、中1だった息子が突然学校へ行かなくなりました。 紆余曲折を経て、今、高校3年生となり、志望校へ向けて猛勉強中です。あんなに勉強が大嫌いだった息子が、どうやって今に至ったか。 今、お子さんが不登校で悩んでいる方や、自分自身がどうしていいか分からない子どもたちに、少しでも、何かの参考になればと思って、書いてみたいと思います。 それは突然始まった息子は小学生時代は、トラブルというトラブルを起こしたことのない、穏やかなタイプの子どもでした

          #1 不登校は突然始まった