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子どもとゲームの悩ましき問題

久しぶりに、息子が不登校のときの話題です。勉強もせず、1日中ゲームやyoutube…という不登校の子も珍しくないでしょう。お子さんが不登校でなくても、親にとっては、このゲーム問題は悩ましいと思います。

うちの子が不登校だったとき、どのように対処したのか書いていきたいと思います。

やっぱり気になってしまう

中学1年生の夏休み明けから不登校が始まり、その後1年くらい、1日中家にいた息子。

私も仕事に出てしまうので、日中は全くのフリーです。

そうなるとやっぱり、やることといえば、ゲーム、youtube、テレビ。

学校に行かなくてもいい、と、自信を持って言えるようになるまでの私は、なんとか、どんな形でも、別室登校でも、週に一回でもいいから、学校に行って欲しいと考えていました。

そしてやっぱり、勉強の遅れは心配で、通信教育の学習を進めるよう言い残して出勤し、今日も何も進んでいなかったーとがっかりするような日々が続いていました。

そうなると、ゲームやyoutubeなどのやり過ぎのせいではないか、と、親なら思ってしまいますよね。

やる時間を決めて、と言い残しても、誰も止める人はいません。

ある時は、見兼ねて、タブレットやゲームのコントローラーを隠して出勤したこともありました。

痛いですね…

それくらい、強制的に「普通」に戻そうと必死でした。

ゲームを取りあげちゃダメ

そんな風にバトルをしている頃、中学校のスクールカウンセラーの先生に言われたのが、この「ゲームを取り上げちゃダメ」という言葉でした。

先生は週に一度息子の様子を見に訪問し、おしゃべりしたりカードゲームをしたりしてくださっていました。

私はこの言葉にぎくっとしながらも、でもやっぱり…ゲームのやり過ぎは、目にも悪いし、脳にも悪い影響があると思うし…

でも、次の先生の言葉に、私は自分がどんなに狭い、想像力のない、身勝手な考え方でいたのかを思い知らせれます。

先生は言います。

今、1番辛いのは息子さんだよ。
学校行かなきゃって、このままじゃいけないって1番思っているんだよ。

辛くてたまらないの。

だから、ゲームをしたり、youtubeを観たりして気を紛らわせることで、なんとか自分を保っているのよ。

だから、絶対にゲームを取り上げちゃダメよ。


がーん。

そうだ。
私は、彼が今どんな思いで毎日過ごしているのか、ちゃんと考えていただろうか。

どれだけ辛いと感じているのか、それを理解せず、分かろうとせず、一般的な常識だけを押し付けようとしていた私。

今、1番大切にするべきは、彼が今の状況になんとか押し潰されず、絶対に、生きていて欲しい、ということでした。

勉強だって、やろうとすれば、嫌でも学校のことを思い出します。

こんな状態で、やる気にならないのも当然と考えるべきでした。

親としてできることは、まずは息子の心が落ち着くように、そのままでいいよ、大丈夫だよ、そこにいていいんだよ、と、伝え続けることだったのです。


子どもを信じて

それからは、決してゲームなどの時間を制限をせず、逆に休みの日には一緒にゲームをやってみたり、今、はまっているアニメの話を聞いたりしました。

Amazon primeのビデオ見放題にも随分お世話になりました。

アニメのワンピースや銀魂、美味しんぼなど、名作を観尽くしたようです。
十分、もとをとってくれました笑

もちろん、全面的にこの状況がよい訳ではないとも思っていたし、本当は、親としての葛藤もまだまだありました。

部活に一生懸命汗を流し、勉強も頑張っている大多数の中学生。

焦る気持ちがないといえば、嘘です。

でも、比べてみても仕方ない、どちらが幸せかなんて、誰にも分からないのです。

そして、根拠はないけれど、息子は大丈夫と、信じる気持ちがありました。


現在のゲームとの付き合い方

その後、息子は地域の支援教室に通えるようになり、一日中ゲームという日々からは脱しました。

そして高校生になり、大学進学を目指して受験勉強に励むようになった現在、めっきり、ゲームをする姿も見なくなりました。

今でもアニメや漫画は大好きですが、それに振り回されている感じではありません。

勉強の合間に楽しむ程度に付き合えているようです。

こうして考えてみると、ゲームやスマホに夢中になってしまうのも、それなりに依存してしまう原因があるのであって、闇雲に、ただ取り上げたり制限したりしても、その心の隙間は埋められないということです。


とはいえ、ゲームやSNSなどとの付き合わせ方は、現代の悩ましき問題ですよね。

その注意点や危険性はしっかりと伝え、信頼しつつも、やはり見守ることは大切だと思います。

やり過ぎと感じたら、子どもと話し合ったり、不安な気持ちがないか聞いてみたり、一緒に遊んだり話をしたり。

子どもの立場になって考えて話をすれば、子どもも話を聞いてくれるのではと思います。

今回はゲームをテーマにしてみました。これはうちの場合であって、やっぱり制限したい、ゲームはやらせたくないなどの考えもあるでしょう。

私も、できるだけ触らせたくない気持ちは今でもあります。


大事なのは、お子さんも納得して、お子さんの思いや意見にも耳を傾け、一緒に考えていくことかなと思います。

今日はこの辺で。
お読みいただきありがとうございます‪⸜(*ˊᵕˋ*)⸝










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