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こじゃれると大切なことが薄まったりなくなったりすると感じるのでいやなの
「持続可能な魂の利用」
松田青子著
ある日、「おじさん」の世界から少女たちが消えた。
おじさんに少女が見えなくなったが、少女たちにおじさんは見える。
冒頭の序章のようにも読める部分。おじさんが見ることができなくなった少女たちは、うっとりと復讐をし、その対策としておじさんが決めた制度の中で、ある土地が専用の居住地として割り当てられる。少女たちの世界から「おじさん」が消える。
闘う気持ちを持つにいたった少女、闘う道具
「江戸の読書会 回読の思想史」
前田勉著
江戸時代の封建社会、身分性のある社会で、回読は対等に相互コミュニケーションをとり学ぶ。自発的な任意の結社の中での討論が行われる。
立身出世とは関係がないことで、自由闊達な学びが発生した。
道徳から政治を論じるようになり、明治に入ると西洋から入ってきた教え方(体系的な教育)が主となって、回読がすたれていった。
インターネットの理想は「縁を離して論じ合う」回読と同じじゃないか。
COCOAが現在信頼できるくらいに動いているのかどうか知りたいのだけれど。
どうなんだろ
「原子力時代における哲学」
國分功一郎著
ハイデッガーの「放下」を読みながら、反原子力を考えていく。
政治的には、原発はコスト高で廃棄物処理も未解決である、で主張でき、それをドグマ(教説)としてもよいが、それだけで止まってしまっては、反原発信仰であり、原子力信仰と変わらない。
原子力の根拠、なぜ原子力に惹かれるのか(惹かれる人が多いのか)を考え、そこに至る道を体験しなければならない。
そもそも放下をこの本で初めて知っ
「今日も思う通りに生きよう」とうちの猫が言っている気がする。