「文房具56話」
串田孫一著
文房具を取り上げたエッセイ集
ひとつひとつの文房具についての思い出や逸話を書いたもので、文房具雑誌に連載されたそう。
戦時中のもののない時代の前後、あっさりとなくなってしまう「文化」を静かに語っている。
文化的役割を持ったものの欠乏によって、守るべき(?)文化があっさりと忘れられて平気でいる。
今に置き換えると、ものがないことよりありすぎて忘れられるのかもしれない。どこかで誰かが、忘れない役割を引き受けているのだろうか。
気軽に読めるけど、後からずしんときている。
串田孫一の絵が好きで、DIYをいとわない自然な暮らしが素敵。
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