「原子力時代における哲学」
國分功一郎著
ハイデッガーの「放下」を読みながら、反原子力を考えていく。
政治的には、原発はコスト高で廃棄物処理も未解決である、で主張でき、それをドグマ(教説)としてもよいが、それだけで止まってしまっては、反原発信仰であり、原子力信仰と変わらない。
原子力の根拠、なぜ原子力に惹かれるのか(惹かれる人が多いのか)を考え、そこに至る道を体験しなければならない。
そもそも放下をこの本で初めて知って、もちろん理解できないのだけれど、対話によって思いがけずにやってくるものを待つことが必要、ということであり、単純なお題目で止まらずその本質・根拠を考えろ、ということかな。
むずかしいけれどあきらめないこと。というメッセージ。
哲学は、ドグマをあたえるものではなく、考えることをあきらめない、やめない、ということ。
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