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日本から夫婦の断絶をゼロにする全国恐妻組合連合会 事務局長 大谷更生

 過去、自分に起きたことを全て「受け入れる」こと・・
 第二のステップは・・・「感謝する」ことです・・・
 三つ目の『幸せ』というのは、
 「自分の存在が『感謝される』」という「喜び」です。
 「宇宙を貫く幸せの法則」小林 正観、致知出版社

「宇宙を貫く幸せの法則」小林 正観、致知出版社

2019年9月、コーセイさん(大谷更生)とは、ニッシー(西澤一浩)が主催する様々なジャンルで活躍する専門家、出演アーティスト(講師)が、5分間のプレゼン&パフォーマンスを披露、セミナーとフェスの混合イベント、DAF(ドラマティック・アカデミー・フェス)17で久しぶりに再会した。彼とは15年以上前、共通の友人「一里塚華劇団 」団長を通じて知り合った。

今年6月、出演アーティスト(講師)となった平賀さん(平賀敦巳)から誘われたDAF32でコーセイさんと4年ぶりに再会した。俺はDAF17とDAF18に2回連続出演アーティストとして参加したが、コーセイさんは初回から連続10回出演アーティストとして参加、今まで14回出演しているベテランで、DAFの地方大会(函館2回、福岡2回、宮崎1回、那覇1回)にも出張に合わせて参加している。ニッシーと一緒にDAFをつくってきた人だ。
DAF31までは10分間のプレゼン&パフォーマンスだったが、DAF32から5分間になり、さらに濃縮された真剣勝負をするスピーチイベントに変貌していた。会場で隣の席だったコーセイさんと2人でゆっくり話せたのは初めてだった。その場でvoicyラジオのゲスト出演を快諾してくれた。

コーセイさんは問題整理の専門家として、研修・セミナー講師をしている傍ら、奥様の聖子さんが会長を務める「全国恐妻組合連合会」事務局長をしている。聖子さんは時計のセイコーと更生さんはコーセー化粧品のブランドで夫婦揃って世界に通用する名前というのにも運命的なものを感じた。「恐妻」というと小説、「グレート・ギャツビー」を書いたスコットフイッツジェラルドの「悪妻」として有名なゼルダのようなイメージだったが全く違った。日本から夫婦の断絶をゼロにするのが全国恐妻組合連合会なのだ。1,181回目から1回10分、全6回のvoicyラジオ対談、フォローして聴いてほしい

コーセイさんはセミナー講師(元システムエンジニア)で日本に一人しかいない名前を持つ新潟出身の53歳。母子手帳には仮死産蘇生術と書かれ名前を「蘇生」にしようとしたが登録できなくて「更生」になった。

未熟児として生まれ3月23日の早生まれだった関係で体格差もあり、引っ込み思案で控えめな性格だった。

忘れられないエピソードは迷子になって最寄り駅で父親を待っていたこと。幼いながら「自分で何とかしなきゃいけない」という思いが芽生えた。今のフリーランスに繋がる体験だった。父は背広の仕立てをして母は着物の仕立てをする自営業をしていたため仕事で忙しく、かまってもらえなかったことが独立独歩の性格を育成したのだ。3歳年下の双子の弟が一日だけ生きた。両親の関心が長男から弟に移っていたから、おさな心に孤独感から解放されホッとした感覚を今でも憶えているという。

小学生時代、運動は苦手だったが、そろばん教室で能力が開花した。計算力はもちろん、集中力・忍耐力・判断力が身に着いた。小学4年生で新潟県大会で優勝、5年で暗算2級、6年生では珠算・暗算で1級を取得した。
「そろばんが楽しかったのは大会が終わった後のクリームソーダ」というのに小学生らしさを感じた。

他にも柔道教室、書道教室と、両親が自営業で経済的に苦しい時も教育には優先的にお金を使ってくれた。玩具も自転車もない。自転車に乗る友達を走って追いかけるような小学生時代を過ごした。

中学に入学すると勉学にも励み「やればできる!」と自信をつけた。卓球部に所属するも、水が飲めないなど理不尽の塊のような部活にも耐えたが、中3になってもクラスで一番前という小さな身体だったからか虐められた。当時、なぜ虐められたのか・・・今から思えば根拠のない自信と傍若無人な振る舞い、言動が周りをイラつかせたのだと思うと振り返った。

そこで彼は高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる大検(高等学校卒業程度認定試験 旧大学入学資格検定)を目指したこともあったが、高校受験を選択した。いじめられた経験から、同じ中学から行く人のいない高校が唯一の選択基準だった。片道50分、15kmを自転車で通った。いじめの事を引きずっていたから、心を開かなかった高校生活だった。通学に時間がかかるから部活もできなかった。高2でやった大手菓子メーカー、ブルボンでのバイトがあまりに理不尽に感じたので就職を選択せずに大学進学を決意した。当時、大学に行けるのは上位50人ほどだったが、360人中230位という現状。猛勉強して現役で明治大学に入学した。

大学時代はサークルには入らず、4年間、塾講師のバイトをやった。夏期・冬期講習では自分でテキストをつくって工夫してやった学生時代の経験が、会社員を経て独立して講師業をやっている今に繋がっている。

就活はバブル期の最後の年で、内定拘束がハワイ旅行とかがあった時代。金融・証券系に行く人が多い中、第二電電(DDI)、現「KDDI」に就職した。今は5万人以上の社員を抱える大企業だが、当時は2,000人ほどだった。入社するまでPCも触ったことがないのにシステムエンジニアとして入社。
「情報システムって何?」プログラマーも業務も何もかもわからないことばかりだった。

1年経つと仕事も覚え、今なら100人集まらないとできない業務も当時は、営業、ネットワーク、サービスを提供するシステム担当3人で好き勝手にやりたいことができた。仕事に主体的に関わって自分で決められていたから楽しかったのだ。設定ミスでお客様の電話を切ってしまい役員からえらく怒られたこともあったが、20代で様々なプロジェクトに関わり貴重な体験を積むことができた。

以前、voicyラジオに出演した池部恒司さんは、コーセイさんの明治大学の先輩であり、KDDIに在籍していた時に、池部さんはKDDIエボルバという子会社でシステムを統括する部長をしていたご縁だった。

2000年、30歳になると、第二電電(DDI)、ケイディディ(KDD)、日本移動通信(IDO)3社が合併し、「KDDI」になった。合併によって給与もアップし福利厚生も充実したが、今まで3人で決めていた業務が50人で決めていくことになった。
「30代は迷走期だった」という。いくつかの部署を人事部主導ではなく、異動先の部長と直接交渉して3回渡り歩いた。「環境を変えれば上手くいく」と思い込んでいたからだ。
「そこへ配属されるとKDDI人生が終わる!」と噂されていた社員を再教育するシステム部署に異動になった。

最前列一番右が更生さん、隣の白いキャップが「一里塚華劇団」団長!

ちょうどその頃、「週末起業」をはじめ、様々な講演に行くようになった。
そこで、「いつ何時、どんなオファーでも受ける!」と明言する「一里塚華劇団」団長との出会いが人生を変えた。団長の「人や環境のせいにしないで凛として自らの足で立っている姿勢」に感銘を受け物事の見方が変わった。メルマガ大ブームになったこの頃、俺はコーセイさんと出会った。

「笑顔クラブ」に最初は参加者として関わり、後にスタッフになった。そこで
「1回、人前でしゃべってみない?」と言われ、90分講演した。
講演がきっかけで本の執筆依頼があり出版が決まり、出勤前に朝、執筆する生活が始まった。

2009年末、39歳の時、
人前で話すスキルが身に付いたところで22歳から18年間勤めたサラリーマン人生に終止符を打った。

36歳で結婚して3年後の2010年1月に独立起業したコーセイさん。
「起業直後は食えなくて奥様の扶養に入っていた。

「ITコンサルが、なぜ上手くいかなかったのか」中小企業のサポートをしようと思っていたが、見込み客である中小企業の社長を知らなかったからだ。企画書を作っても提案の機会すらなかった。
さらに2011年は三重苦を経験した。1月にビジネスパートナーと大喧嘩して業務委託料を半分返却する事態になり、2月に母親が亡くなり、3月は東日本大震災があり活動がSTOPした。「緊急事態宣言」があった2020年4月の状況と似ている。

友人から講師派遣会社に登録するように勧められセミナー企画書を提出した。友人とのコラボセミナーを見た編集者から2冊目の出版オファーがあった。それが2012年5月に出版した「3年後のあなたが後悔しないために今すぐやるべきこと (アスカビジネス)」

今は講師業がメインで「問題解決」「チラシの作り方」など関連テーマから派生して様々なテーマで話す機会があったが、得意なテーマ、問題整理手法や報連相、ロジカルシンキング、情報整理、DX、売れ続ける仕組み作りなどに絞られている。収録した時点で研修・セミナー累計736回というから凄い。

最後はプライベートの活動、「全国恐妻組合連合会」について話してもらった。

「妻とやり取りしていると、過去の自分を見ているように感じた」の言葉に共感した。夫婦喧嘩ってどっちが勝っても不毛。誰も幸せにならない。太古の昔から、人類は他者と常に繋がっているように進化してきた。対人関係、夫婦関係って試行錯誤の連続だ。夫婦は、感情のコミュニケーションを学ぶ最小単位なのかもしれない。

妻にイラっとしたことをポジティブな言葉に変換してSNSで投稿していたら好評で冊子にした。それがクスッと笑える夫婦円満の秘訣「恐妻家の掟」。「〇〇家の掟」として結婚式の引き出物にするカップルもいるという。本気度を伝えるために2022年2月に「恐妻家の掟®」商標を登録をした。

31個ある「恐妻家の掟」例えば
・妻の批判はアドバイス
・地雷のありかを知っておく
・妻の選択が常に正しい・・・

また、DAFが続く限り、出演アーティスト(講師)として、また参加者として関わっていくとのこと。あの唯一無二の独特の世界観を体感してほしい。

コーセイさんは、仕事もプライベートの活動も、複雑に思えることを多面的かつ論理的に整理しシンプルにわかりやすく伝えている。経験から生まれた独自の解決法やフレームワークを使って問題や課題の突破口を見出しているのだ。

 そもそも人間の頭脳というのは
 家具を収納する小さな屋根裏部屋みたいなもので
 自分が選んだ知識だけをしまっておくところだ。
 ところが愚か者はあらゆるガラクタをしまい込んで
 おくものだから、肝心の必要な知識がはみ出たり、
 ほかのものをごちゃ混ぜになったりして、
 いざというときに取り出せなくなってしまう。(中略)
 だから、無用な事実のせいで
 役に立つ事実が締め出されないようにすることが、
 とりわけ重要なんだ。
 アーサー・コナン・ドイル「緋色の研究」
 Eテレ100分de名著『シャーロック・ホームズ・スペシャル』より

Eテレ100分de名著『シャーロック・ホームズ・スペシャル』より

今までvoicyラジオに出演したDAF講師のnote

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