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有名私立小学校のお受験・・経験者の私が感じた現状

二人の息子は、既に独立しています。

少し状況が違っているかもしれませんが
思い出しながら書いていこうと思います。

難関大学、小学校から大学までの一貫校のお受験。

長男と次男、二人のお受験を経験しました。

有名私立の子供たちの様子
そして、その後の進路などを書いていこうと思います。

小学校から一貫校に受験させる親御さんの思いは
それぞれでしょうが、それなりにメリット
デメリットが存在し、入学してから
「こんなはずじゃなかった」と
思われる方もいらっしゃいます。

私は長男が生まれて直ぐに小学校のお受験を決めていました。

それは当時、学校崩壊などという現象が巷で騒がれ
テレビでは、茶髪、ロン毛、ピアス、ぶかぶかのズボン姿で
肩で風切り、まるで唐獅子牡丹の音楽が流れてくるような様相で
闊歩する学生たちがワイドショーを騒がせていました。
「絶対、いやだ!こんなに可愛い天使のような子が
あんな姿になったら・・」と
幼くあどけない顔が唐獅子牡丹の彼らに
変身するさまを連想しながら身震いしたものです。

その上
中学、高校と多感な時期、反抗期の真っただ中で
受験戦争を経験するということは
もし、受験で失敗したら、その後の人生
躓いてしまうのではないか・・・と
若かりし頃の私は、そう思ったのです。

長男が幼稚園に入園後しばらくすると
受験準備の塾通いが始まりました。

自宅から塾まで車で30分程の距離
幼稚園から直接塾に行くことも多く
お友達と遊んでいるところを中断させて
車の中で軽食をとり急ぎ塾へ移動。

当時2歳の次男と2人を車に乗せ、送り迎えの日々でした。

入塾直後は週1回コースですが、お受験が近づくにつれ
週2コース、週3コース、学校別コースと増え
その間、土日に模擬テストも実施されるなど
想像以上の忙しさでした。

塾では主に、お友達と仲よく遊ぶ、指示を理解する、
先生のお話を聞く、そして言葉で伝える事が求められます。
その後、知能指数を図るようなペーパーワークのお勉強に
移行していきます。
図形や物の仲間探し、数の概念
季節の概念、お絵かき、リトミック等。

最初はお友達と喧嘩をしてしまったり
泣いてしまったり、委縮してしまったりと
それぞれの個性が出ていますが
時間がたつにつれ、順応性の高い子供たちは
大人の思いを察知してか
お受験対応型のお子様に成長していきます。

「学校側では年相応の心身の発達を見る」としていますが

コミュニケーション能力、生活習慣、家庭環境
理解力等は、赤ちゃんからの環境で育まれる要素なので
付け焼刃では難しく、子供の情緒の安定の為、
楽しく過ごすなどを意識して生活することが大切です。

要するに、ご両親が夫婦喧嘩をしていたり
子供を感情的に叱ったりという
子供の情緒不安になるような生活は
なるべくしない努力が必要です。

これは、お受験に限らず、子供の健やかな成長には
必要な環境ですが、意外と難しく
子供が幼稚園児と言うことはご両親の年齢も若く
まだまだ子育てに不安があったり
夫婦関係がギクシャクしたり等
日常茶飯事の時期ではないでしょうか?

私も、そうでした💦

この、お受験の経験の良さの一つは
自分の感情と向き合い、折り合いをつけながら
子供と共に成長しなくてはならない
環境が与えられたことです。

夫婦協力して子供の将来のため、
お受験に挑むことで新たな発見や学びがあるのですから・・・・
お受験に合格しても失敗しても素晴らしい経験だと思います。

幼いと言っても、受験は受験

子供をなだめつつ、ご機嫌を損ねない様に
ホームワークもさせなくてはなりません

「塾に行っているのに、ホームワークまであるのー」と友人

そうなんです。このホームワークが曲者。

小さな男の子が進んでお勉強をしてくれるはずはなく
楽しそうにゲームをしている無邪気な顔がまぶしく
「さあホームワークしましょう」と言えずに
時間だけがどんどん過ぎてしまう事もありました。

毎日のお勉強は習慣化しなくてはと・・
べそをかく長男のご機嫌を取りながら
やっと、テーブルに付かせたのも束の間
疲れてテーブルの上に顔を乗せて寝てしまったことも度々
そして、あっという間に就寝時間。
そんな長男の寝顔を見ながら
悲しいい気持ちになったものです。

親も子供も心理的負担が大きいのは想像できますよね😔


親の度量が試される模擬テストの存在

お受験が近づくと・学校別の模擬テストが行われます。
場所は通い慣れている塾ではなく
大学など大きな会場を借り
本番さながらの模擬テストが行われます。

そして、親ごさんは、その模擬テストの成績に
一喜一憂し、まるで、自分の大学受験以上に
神経をすり減らしている方も・・・

不得意分野を何度も習得させようと
厳しく叱るお母様もいる為
委縮してしまうお子さんが出始めます。
この時期は塾でも、そのフォローに努めていました。

幼い子供の事ですから、ママが怖い顔をして
「何で出来ないの!」と言われても  
ただ、おどおどするばかりですよね。

この時期は、どの親御さんも経験することだと思いますが
冷静を保つのは至難の業です。

勿論、私もその1人です。

悲しそうな子供の顔を見て
自分が泣きたくなることも度々💦

そんなお受験も無事合格🌈

当時の合格発表は郵送で送られてきました。

封を開ける手が震え・・・
合格の文字を見た時は、思わず泣き崩れてしまいました。

幼稚園バスから降りてくる長男を抱きしめ
「合格したよ・・よく頑張ったねー」と
そして自慢げな長男・・・・
その笑顔に心から幸せを感じたものです。

神経質で優しい性格の長男は
親の喜ぶ顔見たさに健気に頑張ってくれました。

その頃の私は、まるで自分が母親として
認められたような、そんな錯覚を抱いていました。

その3年後、次男のお受験が始まりました。

この次男君、天真爛漫、呑気クン。
ニコニコ顔がなんとも人の心を癒してくれます。

しかし、ここは心を鬼にして受験まで
頑張らせなくてはいけません。

長男の時同様、塾通い、ホームワーク、模擬テスト

しかし、長男の時のようには行きません。
「ホームワークしようか?」
「ヤダモ~ン」当時はやっていた
クレヨンシンちゃんの、あのトーンで拒否するのです。

最初は優しく「お食事の前に、しようねー」
「ヤダモ~ン」

「早くしなさい!」
「だってヤナンダモ~ン」

この次男君、とても穏やかで
優しいのですが・・・意外と頑固

まず、このシンちゃん言葉をどうにかしなくてはなりません。

何度直そうとしても、一向に直しません。

褒めて、宥めて、叱って、無視して
あの手この手と工夫しながらどうにか
お受験まであと少しの時期に漕ぎ着けました。

焦りから、次男君を激しく𠮟ってしまう事が度々ありました。

こんなに天真爛漫で可愛らしい性格の子を、傷つけてしまった事、
反省しても、しきれません
「ゴメンね。ママバカだねー」と何度、謝ったことか・・・💦

本命小学校の前に超有名小学校のお受験がありました。

テスト終了後、親の待つ教室に、
お行儀よく整列して帰って来た子供達
それを優しく迎え入れるご両親。    
背の高い次男君は最後にドアから現れました。

なんと、上履き袋を頭からぶら下げ意気揚々と
帰ってくるではありませんか

「もう、ダメだ!」と直ぐに不合格を確信しました。

本命校の受験日

両親面談

学校側は子供以上に両親を見ています。
どんな家庭なのか、どんなご両親の元、
どのような教育をしてきたのか・・
長男の時同様、主人を捕まえて面談の練習をさせるも・・
これがなかなか手が焼けます。

私「パパ、そんな横柄な話し方じゃダメ!」
「そんな、簡単な答えじゃダメ!」
ダメ出しをくりかえすも....最後は
「面接官のプロだから大丈夫」と主人

子供で手いっぱいの私は、主人の言葉を信じ、面接に・・・
なんと、主人、子供の性格を聞かれ、全く的外れな答えを💦

面談で聞かれるであろう質問の答えを
具体的に事前練習していたにも関わらず・・・
全く、役に立ちませんでした。

次男君のお受験では長男くんの時とは
また違った緊張感の中の経験でした。

そんな、お受験も無事合格

やはり、封を開ける手は、震えていました。

2人のお受験を終え、これで大学まで受験せず、
ストレスフリーな学生生活をおくる事が
出来ると安心したのも束の間・・・・・・



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