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【経営者・人事担当者向け】新任管理職が最初に取り組むべきこと:部下を理解する1on1ミーティング

こんにちは、中小企業の経営者や人事担当者の皆さま。今回は新任管理職として、一流のプレイヤーからマネジメント層に変わるとき、最初に取り組むべきことについて考えてみます。新任管理職がスムーズに役割を移行し、効果的なチーム運営を実現できるよう経営者や人事担当者がサポートできるようになることが目的です。

よく私が相談を受ける事例

私は企業の顧問や研修講師としてメンタルヘルス対策をはじめ、管理職の人材マネジメント関する相談を受ける機会も多いです。
「Aさんは優秀なプレイヤーだったけど、管理職になってから部下との距離感が掴めない」
「Bさんは業務には精通しているけれど、部下からの信頼を得られていない」

こうした悩みをよく耳にします。これらの問題の多くは、新任管理職が部下とのコミュニケーションを十分に取れていないことが原因です。

見落としやすいポイント

新任管理職は、自分の業績やスキルに自信を持っていることが多いですが、マネジメントには異なるマインドセットとスキルセットが求められます。特に部下のモチベーションや悩みを理解し、効果的にサポートするためには、綿密なコミュニケーションが不可欠です。以下のポイントは見落とされがちですが、非常に重要です。

  1. コミュニケーションの質と量:単に話す機会を増やすだけでなく、その内容や質を重視することが重要です。質は傾聴(アクティブリスニング)により部下の考えや感情を理解することで向上します。量は接触回数です。時間よりも回数や頻度が大事です。

  2. フィードバックの提供:建設的なフィードバックを行うことで、部下の成長を促すと同時に、信頼関係を築くことができます。ネガティブな意見ではっぱをかけるとモチベーションを下げるリスクがあるので気をつけましょう。

  3. 個々の違いを理解する:部下一人ひとりの個性や背景を理解し、適切に対応することで、より良いマネジメントが可能になります。私はカウンセラーとしての訓練を受ける中で、同じ問題は一つとしてないと教育されたことがあります。表面的な課題は同じでも、その中身は十人十色なのです。

職場をよくする第一歩:1on1コミュニケーション

新任管理職にとって、まず取り組むべきことは、部下を理解するための1on1コミュニケーションです。具体的な取り組み方の例を紹介します。

  1. 定期的な1on1ミーティングの設定:部下と定期的に1on1ミーティングを設定することが重要です。これにより、部下の悩みや課題、モチベーションの源泉を理解することができます。新任管理職が部下の個々の状況を把握することで、適切なサポートを提供しやすくなります。

  2. 傾聴の姿勢を持つ:1on1ミーティングでは、管理職が話す時間よりも、部下の話を聴く時間を多く設けましょう。部下が自由に意見や感情を表現できる場を作ることで、信頼関係が築かれます。また、傾聴する姿勢を持つことで、部下が何を求めているのかをより深く理解することができます。

  3. フィードバックの提供:部下の話を聴くだけでなく、具体的なフィードバックを提供することも重要です。フィードバックは、部下の成長を促進するための重要なツールです。具体的で建設的なフィードバックを提供することで、部下のパフォーマンス向上をサポートします。フィードバックには上司としての意見を含めることもありますが、まずは共通認識できる事実を確認した上で、部下はどのように解釈したのかを聴くことで部下理解が進みます。

経営者や人事担当者の役割

サポート体制の整備

新任管理職が1on1コミュニケーションを効果的に行えるように、サポート体制を整えましょう。例えば、1on1ミーティングの効果的な進め方に関するトレーニングを提供したり、フィードバックの方法を指導することが考えられます。

成果の評価

1on1コミュニケーションの成果を定期的に評価し、必要に応じて改善策を講じることも重要です。管理職と部下の関係が良好に進展しているかを確認し、適切なフィードバックを提供することで、全体の士気と生産性を高めることができます。

最後に

新任管理職がプレイヤーからマネージャーへの移行をスムーズに行うためには、部下との1on1コミュニケーションが不可欠です。経営者や人事担当者として、新任管理職が早期にこの取り組みを実践できるようサポートし、組織全体の成功を目指しましょう。

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【私について】
株式会社EAPサポート喜び
代表取締役 中井裕規(なかいゆうき)

国際EAPコンサルタント(CEAP-International)
精神保健福祉士、公認心理師、産業カウンセラー、健康経営アドバイザー
東京大学大学院医学系研究科 職場のメンタルヘルス専門家養成プログラム修了

大学、大学院にて心理学を専攻。EAP会社勤務を経て、独立起業し、職場改善と男性育休の推進を目指すEAP会社を設立。
職場のメンタルヘルス対策、コミュニケーションを専門として法人コンサルティング、企業研修、職場カウンセリングなどを行ない、0次~2次予防を中心にはたらく人と企業のwell-being向上に取組む。
EAP会社等10社の法人向けメンタルヘルスサービスの新規事業立ち上げにも参画。
双子の男の子を育児し、育児を通して人生を豊かにするために多胎家庭支援やパパママに対する講演活動にも積極的に取り組む。

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