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2020年メルボルン滞在記

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オーストラリア・メルボルン滞在中のちょっとした日本との違いとか、失敗談を書いていきます。これからメルボルン来る方は参考にしてみてください。
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2020年10月の記事一覧

不特定多数ではなく、まずは身近な人に伝えることが、実現への一歩。

先日、Stand.FMの『データと感情を「つなぐ」ラジオ』パーソナリティのひでさんとコラボLiveをし、海外生活やこれからの活動について一緒にお話していただいた。

この収録の中で、こんなひでさんの言葉があった。

「コーヒーの概念がサイクルし、また新しい概念として生まれ変わる。」

僕のやりたいことって、まさにこの言葉に集約される。

そんな感じでいい刺激を受けては、海外の話で盛り上がったりとあ

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バリスタは、通過点でしかない。

バリスタは、通過点でしかない。

オーストラリア・メルボルンという街は、世界各地からバリスタが集まり、その技術やホスピタリティを磨く。もちろんカフェにもよるが、やはりサービスが徹底されている所は多いと感じる。

僕はそのバリスタとしての技術を磨きに来てはいない。そもそもバリスタとして今まで人生で働いたことがないので、磨きようがない。
というより、「コーヒーの街の文化を学ぶ」という大きな目的のために、一番近く第一線で体験できるのがバ

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判断軸を、自分の「心」に置こう。

判断軸を、自分の「心」に置こう。

10/1というのは、僕らコーヒーに携わるものにとって特別な日だ。
なぜなら、この日は「コーヒーの日」だからだ。

そういえば、去年の10/1はどう過ごしていたのだろうと気になり、Google Photoを見返した。コーヒーのイベントやら色々と仕掛けていたなぁ。

去年ももちろん特別な一年だった。
会社を辞めコーヒーの道に進むと決め、お金の許す限り自由気ままに日本のコーヒーを研究し楽しんでいた。

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好きだったことに、また夢中になれそうだ。

好きだったことに、また夢中になれそうだ。

散歩をしていると、どこからかピアノの音がした。
近づいてみると、ショパンのメフィストワルツだった。
僕の大好きな曲だ。

ラジオでは、そのピアノの音が聞こえてきたよって話から、音声の持つ不思議な力について話している。

そう、このメルボルンの街の片隅から、クラシックが聞こえたのだ。
今までこの音楽を、実は避けていて、本当に久しぶりに聴いた。

この曲が耳に届いた時、体が勝手にその音の方へ向かってい

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再現性のない情報に、価値があるのかもしれない。

再現性のない情報に、価値があるのかもしれない。

カフェで働いていると、オージーたちがジェスチャーで何か合図を送っている場面に遭遇する。

先週ラジオでそんな話をした。

実はこのカフェで働く前は、バリスタの経験が全くなかった。
なのでメルボルンで日本人バリスタのトレーニングを受けたことがある。

エスプレッソマシンの使い方や、メルボルンならではのオーダーなど、ここのカフェで働く上での役立つ情報を沢山いただけた。それがなければ今カフェで働くことが

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スタンスは柔軟に、スタイルは堅固に。

スタンスは柔軟に、スタイルは堅固に。

オーストラリアの各都市にあるカフェのスタイルの違いについて、質問をいただいたのでラジオで答えた。

そのスタイルの違いについては、ラジオで聞いていただくとして。
この違いを語る際に、ふと「スタイル」と「スタンス」について考えていた。

ラジオではそこには言及しなかったため、それぞれを自分に当てはめて考えてみた。

***

「スタンス」とは、「対象となる人や事象との距離や対応の仕方のことで、 対象

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人と違うことは、誇るべきこと。

人と違うことは、誇るべきこと。

先日、働いているカフェで子連れ親子が来た。
子どもは小学生くらいだろうか。ちょっと変わった、お気に入りのキャラクターのTシャツを着ていた。そんな彼に対して、職場のボス、Michelleがこう言った。

"You're different today!"

僕はその言葉に驚いた。

なぜならMichelleがポジティブに、誉め言葉として使っていたから。

Different...知っていた意味は、「

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また会いたい、と思える存在になること。

また会いたい、と思える存在になること。

アドレスホッパーや多拠点生活、なんて言葉をよく聞く。

最近はそんな場所を選ばない、暮らし方、働き方が生まれつつあると聞く。
僕もそんな暮らし方に憧れを持つ一方で、少し違和感も覚える。

アドレスホッパーや多拠点生活、という言葉に、「場所」の印象が強く残ってしまっているような気がする。

「場所」ではなく、そこに住む「人」にこそ、意識を向けていきたい。

僕は、様々な国、地域、コミュニティに存在す

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この街の電車では、寝たくない。

この街の電車では、寝たくない。

オーストラリアに来て、10ヶ月が経った。

メルボルンに来た当初は、すべてが非日常だった。
それが今では少しづつ慣れて、非日常と感じるほどではなくなった。

それでも未だに知らない道や、人、風に驚く。こんな表情もあるんだ。
毎日乗る電車でも、毎日思う。
窓から見える景色のすべてが新鮮で、そして毎日変わる。

それはおそらく、一日の気候変動が激しいメルボルンだからこそなのかもしれない。昨日桜が咲いた

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