マイクロノベル集 338「これこそが、ぼくの仕事だ！」
No.1846
よく聞け、新入り。ここは俺の土地だ。そうだ、ずっと前からそう決まっていたんだ。仲間もドンドン増えてな。すっかり一大勢力さ。ここに来た以上、ここのルールに従ってもらうぞ。「今日は空き缶のゴミでーす」さよ～なら～！ みなさん、さよ～なら～!!
No.1847
なんだい、勝手にちゅーちゅー吸って。これはぼくのものだよ。どれだけ形が変わったとしても、変わらないものがあるんだ。折られようと、砕かれようと、決して渡しはしないぞ。「チューペットの最後の一滴が出ないんだよ」これがぼくのプライドってヤツさ。
No.1848
ずるいよ、きみばかりバクバク食べて。そのくせ「あ～ん、ズボンが縮んじゃってきつーい」とかテキトーなことを言ってさ。きみが太ったんだよ。僕がいなくなって、その偉大さを思い知るがいい。プチン。「ウエストのボタンがはじけ飛んだ!?」さらば、僕の持ち主。
No.1849
大きなピンセットで整理する。燃えるゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミ。おや、お前はどこから紛れ込んだ？ 「空にカガヤく星のカケラ」言葉を話すタイプか。やっかいだね。ぼくら、言語に弱いからなあ。すぐに席を用意してやるから、ちょっとそこに座ってなさい。
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