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小説   名前のない自分

 1章 楽しかった場所

 小さい頃に夏休みよく遊びに行っていた場所があった。地元はその場所から遠く離れた所で遊びに行く時は大体長期休暇であり、今回も夏休みの間はずっとそこで暮らす予定だった。そこはいわゆる田舎で山があり、林があり、デカい川があり、海が近くにあり、田んぼがあり、買い物は車で30分ぐらい移動しないとできないような場所だった。でも所々の家は綺麗な家が立っていたりはしていた。あと小さな遊園地みたいなテーマパークが近くにあった。

なんでそんな所に遊びに行っているのかというと地元で遊んでいた時にまたまた仲良くなった同い年の子がそこの街から来ていることを知り、一度ついて行ったのがきっかけで遊びに行くようになった。子供の興味本位というものでついていったがそこから俺の人生に大きく影響を与える出来事が起こることも知らずに。

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