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【ベトナム・ホイアンひとり旅】グルメの宝庫ホイアンで、傷だらけ孤高のグルメ。 地元の人々に愛される料理店を巡って朝昼晩ごはんのススメ。

ベトナムの古都『ホイアン』は、古都の街並みが世界遺産にも登録されるほど美しく、さらにはご飯も美味しい街だと言われている。

今回は街を歩いて出会ったリアルに現地の人たちに愛されている美味しいものたちとそのエピソードを、<朝食・昼食・夕食>形式で紹介したい。

前回記事👉【ベトナム】食べて、渡って、恋をして。ホイアンのランタン夜景で1人結婚披露宴?!


「もう我慢できない」

2018年の秋、旅への欲があふれ出た私は旅に出た。

最初に訪れた国ラオスに到着した次の日、滝を見に行こうと意気揚々とレンタルバイクに乗っている最中、悪路にタイヤを取られてバイクごと転倒して怪我をする。

体は痛むし、毎日の傷の消毒は逃げ出したくなるほど傷口は深い。
それでも根っからの旅好きは開き直り、帰国する選択肢はなかった。

そうして行きたかったベトナムへと旅を続けた。

怪我のおかげで元気100%で旅をできなかった私に元気をくれたものは、ホイアンの食べ物とそこで出会った人々の笑顔だった!

①〔朝食〕朝からにぎわう大人気店で腹ごしらえ!こってり甘辛ソースの超うまバインミー!!

今思い返しても、ゴクリと唾を飲み込むバインミーをぜひ朝食に。

「バインミー」→フランスパン(バゲット)を使ったサンドイッチ。

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ラオスでもベトナムでも何度もバインミーを食べたけど、この激ウマバインミーを食べた時、「これだ!」と思った。運命のバインミー。

<ここがおすすめ!>
「タレ」→甘辛のこってりしたタレが美味しくて、猛烈に食欲をそそる。
 もう買ったそばから道端でガブリガブリと食べ出して、止まらない。

「具」→グリルされたポークやチキン、ダックは特におすすめ。
 野菜やハム、ハーブなどのトッピングもできるので自分好みにカスタマイズして楽しめる。

「バゲット」→外カリッ、中フワ♡
 あまりの美味しさにがっつきすぎて、口の中を切ってしまったが、そんなことお構い無しに食べ進められる美味しさ。

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朝から夜まで地元の人や観光客でいつも賑わっている!

自分で具の中身や量も選べるので、朝食にオススメの一品。

■Banh Mi Phuong
住所:2B Phan Chau Trinh, Minh An, Thanh Pho Hoi An

②〔昼食〕ホイアンマーケット、ローカル客に絶大な支持のお店で食べる『生春巻き&アヒル肉のおかゆ(絶品!!!)』

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ホイアン中心部で、通い続けたお店が「通称73番のお店」。
『ホイアンマーケット』と呼ばれる大きな市場の一角にある、73番という看板が目印のお店だ。

痛む身体を鼓舞して、自転車を漕いで毎日のように通った唯一のお店がここだ。

マーケットには同じようなお店はたくさんあるので、看板に書いてあった73番という数字を目印にしようと私の中で名付けた。(上の写真の看板の丸の中に73と書いてある)

地元の食べ物や食材を知り、楽しむことができる手軽な方法はマーケットだと思っている。

このマーケットにはベトナム料理のお店やスイーツのお店が所狭しと並んでいる。

もちろん、現地の食材や調味料も購入することができる。

そしてこの73番のお店だけが、唯一客の呼び込みをしていなかった。というよりも客の呼び込みをする必要がないほど地元のお客さんでいっぱいだったのだ。

お店を切り盛りしているお姉様2人は特に愛想も振りまくこともなく、テキパキと真剣に作業をしている。

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「地元の人で賑わっている+店主が自然体の対応=美味しいお店」 

かなりの確率でこの公式は当てはまると思う。ものは試しと長椅子に空席を見つけて腰掛けた。

*生春巻き

具にはエビや野菜、米麺が盛りだくさんに入っていて、外側にはゴマが振りかけられている。

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<ここがおすすめ!>
「ソース」→ソースにピーナッツバターが使ってあって、ピリ辛ですごくコクがある!
 具のエビや野菜ととても相性が良くて感激した!!

「ライスペーパー」→肉厚でもちもち。作り置きしていないのだろう、とってもみずみずしい。


*アヒル肉のおかゆ

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最初、これを見たときは一体何なのかわからなかった。

Chao Vitと呼ばれるアヒル肉のおかゆとの出会いは、地元の人たちの多くがこの料理を注文していたので真似してみたのがきっかけだった。

どのお店にも、そのお店の得意料理というのがあるはずだというのが私の持論。

なのでそのお店でみんながよく食べているものを観察する。
「これなあに?」と質問すればみんな快く答えてくれるか、一口食べさせてくれるのも旅の醍醐味(笑)

この生の情報が、私1人の考えだけでは注文しないだろうというものを注文させてくれるきっかけになるので、そういうやりとりが好きだ。

Chao Vitを注文すると私の目の前の大きな釜でグツグツと煮込んであるアヒル肉をおかゆにさっと入れて手際よく出してくれた。

<ここがおすすめ!>
「アヒルのダシ」→ お肉の旨みがたっぷりとスープに溶け出している。塩ベースの味付けなのでこってりしすぎず食べやすい。

「アヒル肉」→ しっかりと煮込んでいるようで、ほろほろと柔らかくてとても美味しい。

「味変」→ 食べ進めるうちにアヒルから出た油がスープに絡んできてどんどん味が変化していく!
一緒に出てくるチリソースをお肉につけて食べるとアクセントにもなって美味しい。

「軽さ」→ おかゆも長時間煮込んでいてとても柔らかいし、日本のお米よりも軽いので1人で一杯食べてもお腹にはまだ余力があるのも魅力。


*おまけ : 市場の雰囲気

ホイアンマーケットに来る地元の人たちは、食べ終わると顔なじみや店主と一言二言会話をして、さっとお金を払って去っていく。あくまでもここは食堂のようだ。
私のように、美味しいし楽しいからといつまでもメニューを見たり、周りの人たちとしゃべったりはしない。

訪れる人の多くが市場で働く人や、近所の人のようだった。
おしゃれなカフェで創作ベトナム料理も良いが、こうやってどっぷりと気兼ねなく地元の雰囲気に浸かることのできる市場が私はやっぱり好きだ。

想像をはるかに超えた味へと出会うための入り口は、「地元の人との会話」(たとえ言葉が通じなくても、ボディランゲージで!)

ネットやガイドブックの情報でガチガチになった私の頭を、さらりと解きほぐしてくれる。

■ホイアンマーケット
住所 :Trần Quý Cáp, Cẩm Châu, Hội An, Quảng Nam
※73番のお店は日曜休(2018年12月時点)

③デザート 『チェー』 豆・和菓子嫌いにも試してほしい。ここのはきっとクセになる!

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チェーというデザートをご存知でしょうか?

ベトナムの伝統的なデザートで、甘く煮た豆類や芋類、寒天や果物などの具材を合わせた、日本でいう「ぜんざい」のような食べ物。

ホイアンマーケットに行くと、決めきれないほど数多く並ぶチェーのお店。近づけば必ずといっていいほど、飲んで行きなさいとメニューを渡される。


なかなかピンと来る専門店がなく、半ば諦めて「チェー、チェー!」と子供のように私が連呼していると、近くにいた中学生くらいの女の子が、私についておいでというようなジェスチャーをしている。

その子に従って市場の入り口の方まで戻ると、まさしくチェー専門店が現れた。

ホイアンマーケット25番の看板が掲げてあるお店だ。

連れてこられたお店は他のチェーのお店のカラフルな雰囲気には程遠かった。
チェーを売っているお店といえば、カラフルでポップな看板が出ている印象。

異質な外観だったので、私はこのお店がチェーのお店だということにも気付かず素通りしてしまったようだ。

*チェー

案内してくれた女の子にお礼を言って、早速チェーを一つ注文してみた。

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お店の作業台に並べられていたのは、

色や形の違う豆数種類と、もち米、黒い寒天(おそらく仙草寒天)、シロップやココナッツミルクなど。

お店のおばちゃんが手際よくグラスに豆を注いでくれる。

「この豆は入れて大丈夫?」とか「どの豆を一番多く入れて欲しい?」と質問してくれているようだ。だが、ベトナム語なので分からない。美味しいの作ってねという願いを込めて笑顔で、いいね!サインをする。

最後に、シロップとコココナッツミルクをグラスに注いで笑顔で渡してくれた。
見るからに甘そうで、あまり日本のぜんざいとかが得意でない私には少し気が引けた。

スプーンですくって食べてみる。

シロップも豆も甘い。けれど、しつこい甘さはない。

ココナッツミルクが甘さを程よく中和してくれている。それに色々な豆を使っているからか、食べた時に鼻から抜けるそれぞれの豆の持つ風味が独特で、クセになる!なにこの風味?
想像以上にとても美味しくて、すぐ食べ終わってしまった。


ちょっと町歩きで疲れた時や、食後のスイーツにはもってこい。
写真からもわかるように、大きすぎずちょうど良いから、ここのチェーを食べた後にもう一つ違うスイーツも食べることも軽々とできそう。

④夕食 いくらでも食べれそう!あっさりチキンライス 『Ba Buoiのコムガー 』

街をぶらぶらしていると、見るからに美味しそうなお店を発見した。

お店の中は地元客ですでに満席で座る場所がないほど。店員さんも要領よくキビキビとお皿をサーブしたり会計をしている姿が見える。

ここは間違いない!と思ったので自転車を停めてお店に飛び込んだ。

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なんのお店なのか分からなかったので尋ねると、「コムガー 」という答え。
「コムガー」を調べてみると、「チキンライス」や「鳥の炊き込みごはん」として表現されていることが多く、、、食べてみたい!

*コムガー

ご飯が黄色い。チキンライスのようなものとネットには書いてあったけど、この黄色さはケチャップのものではなく、ターメリックと鳥の出汁を入れて炊くところからきているようだ。
ご飯の上には蒸し鶏と玉ねぎ、ミントなどのハーブが乗っていた。
味は鳥の出汁がしっかり聞いたご飯で、鶏肉も柔らかくてジューシー。味付けも塩胡椒のシンプルなものでペロリと食べられてとても美味しかった。

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厨房と呼ばれるスペースはないようで、客席の端に大きな釜やボウルを並べてお姉さんが2人ほどで作業。手際よくお皿に料理を盛り付けて、ホール担当のお兄さんがせっせとコムガーを運ぶ。

付け合わせに出されたのは、パクチーなどのハーブが入った鳥のダシのスープ人参とパパイヤの酢漬け。このスープも余計なものが入ってないんだなという純粋な鳥のスープのように感じた。

◼︎Com Ga Ba Buoi
住所 : 22 Phan Chu Trinh, Phường Minh An, Hội An, Minh An

⑤食後の一服 日本にあったら良いのにな!!え、あるの?!『ホイアンロースタリーのエッグコーヒー』

さあ、お腹もだいぶ満たされたところでコーヒーで一服したくなってきた頃。

ベトナムについた初日に「エッグコーヒー」という未知との遭遇をしてしまった。ベトナムコーヒーを飲もうと空港のカフェでメニューを見ていると、「egg coffee」という文字。人生で初めてエッグコーヒーという言葉を聞いた。

ユウキ
すいませーん!エッグコーヒーって何ですか?(興奮気味。)

店員
コーヒーに卵を入れています。
さらりと返す店員。

ユウキ
えーーーー!そのまま!!!
卵とコーヒーなんて結構対極にありそうな食べ物だけど?罰ゲームの域な感じもする。

その時は早朝からそんな強者との対戦は無理だと別の機会を伺っていた。
ここホイアンで、ようやくエッグコーヒーを飲める時が来たようだ。

*エッグコーヒー

外観も内装もいわば今風のお店「ホイアンロースタリー」。

「あ、ここだ!」とピンときた。調べてみるとホイアンの旧市街に数店舗あるお店のようだ。お店の前で呼び込みをしている白いシャツにハットを被った若い店員さんに、エッグコーヒーは有るか?と尋ねる。

答えはイエス。
すかさず店内に入ってエッグコーヒーを即注文。強者との対戦を待つ。

コーヒーが出てくるまでの待ち時間は猛烈にワクワク。ついに、エッグコーヒーが飲める!!卵がつるんとコーヒーに入っているのか、卵白で作ったメレンゲがラテのミルクがわりに入っているのか?想像がどんどん膨らんでいった。

店員さんがエッグコーヒーを持ってきてくれた。

満面の笑みでお礼を言うと、「よく混ぜておのみください」と言われた。

予想に反してカップの中の液体は薄黄色だった。

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上にココアパウダーのようなものが入っている。

トロトロでこっくりとした混ぜ心地。初めてのコーヒーの質感にニヤニヤが止まらない。

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■味

見た目の色とは裏腹に味は意外にもコーヒー。ブラックとも、カフェラテとも違うけど甘みも少しあってコクがある。美味しい!

■材料

①エスプレッソ②ラテのフォームドミルクと同じ要領で卵を温めたもの(スタバとかで店員さんがノズルからプシューっと蒸気をだして作っている)③練乳④コーヒーパウダーだそうだ。

卵のタンパク質も取れるし、単にコーヒーを飲むよりも栄養価が高いんじゃないか。私のベトナム初体験料理の中でもかなりテンションが上がった一品になった。

ちなみにエッグコーヒーのお店は、日本でも横浜にあるそう。

店員さんに「エッグコーヒーまじで美味しいよ」と笑顔で話さずにはいられなかった。感動は即共有したい。服の下怪我だらけなのに満面の笑みになれました♪

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◼︎ホイアンロースタリー Hoi An Roastery
住所:177 Nguyễn Thái Học, Hội An, Quảng Nam
(徒歩5分圏内に数店舗あるようです)

街を歩いて出会ったリアルに現地の人たちに愛されている美味しいもの
<朝食・昼食・夕食>のコース地図。

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ベトナムの食文化は面白い。

ベトナムで色々な料理を食べたが、ベトナム料理は味付けや食材が日本人の口に合うと思った。

同じ料理でもお店によってトッピングや味付けも違うし、市場で食べたりレストランで食べたり、 雰囲気を変えても楽しい。今まで食べたことのない料理を、食べたことのない雰囲気で食べるというのはこんなにもワクワクするものなんだ。

もっと滞在してまだまだ知らないベトナムの食べ物を食べたい。すっかりベトナムの食文化に魅了されてしまった。

■フル尺の本記事はこちら!

□ ライター ユウキ

怪我を負っても旅をし続け、さては旅をするために生まれてきたのではないか、、、? 旅先で出逢う人や食べ物、景色、新しい自分。色々な未知を体感できることが旅の醍醐味だと感じています。
旅を続けながら鎌倉で、ゲストハウスVillaSacra副支配人。


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