長岡拓也 / Nagaoka design office

グラフィックデザイナー/中小企業や個人事業主のデザインやブランディングをしています/ 拠点:東京都町田市(南町田) https://www.nagaoka-design.com/

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マガジン

  • 中小企業/スモールビジネスの(リ)ブランディング

    日本に多い中小企業とスモールビジネス。その規模感だからできるブランディングの考え方や戦略の立て方、ヒントなどをまとめていきます。ブランディングをしていたけどなかなかうまく行かないという方には一度リブランディングを考えてみてはいかがでしょうか。 2〜3記事/月を公開していく予定です。

  • 中小企業とデザイン

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ロゴは作った後放置されやすい

ロゴマークは作って終わりではなく、運用しなくてはなりません。ロゴは一度作ってそれがずっと続くことが理想的ですが「時代に合わせて紙からデジタル」「自社のサービス展開によるイメージチェンジ」など様々な要因でロゴが“今”に合わなくなってくることがあります。 私は中小企業や小規模のビジネスをされている方とのお仕事をする中で、ロゴが「ある」だけで、それが企業の方向性に合っているのだろうかと疑問に思うことがあります。ロゴがお飾りになっておりその飾り方も自社をちゃんと表現できておらず、ブ

    • 商品そのものではなくその背景や思想に共感する

      ※この記事は、有料マガジンですが全文無料でご覧になれます。 商品やサービスではなくその背景に共感する よくSNSでなにかを発信するときその商品自体の特徴やどこで発売されているか、なにに掲載されたなどを発信しがちです。 これは一つの発信情報としては良いですが、共感ということを考えた時にそれだけでは足りません。 商品やサービス等その裏側に企業としての姿勢が表れていてそこに共感します。 例えば映画で考えた場合主人公が何か目標を持っておりそれをあっけなくクリアしたとなるとストー

      • missionとactionは共感してくれる人のために

        missionやactionというと小規模であるほど軽視されているように思います。「そんな大それたこと考えてない」と思われがちですが、何かを表明をしないことには共感を得られません。共感を得られないということは、ファンや協力者を見つけられないということです。人は目標やそのプロセス、行動に共感をしさらに共有したくなります。 それがブランドのコアとなっていくことは言うまでもありません。

        • 自社の特徴を掛け合わせることでユニークネスが見えてくる

          前回はキーワードを可視化することからスタートしました。 可視化することで自社の特徴を俯瞰で捉えることができたかと思います。 今回はカテゴリを作ってそれを整理してみます。 カテゴリに分けることでどこに偏りがあるのかなどを分析します。 偏りがあるということは自社の強みになっている可能性を秘めています。

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          【コラム】こだわりは言葉ではなく、ビジュアルで

          日本では、こだわりを文字で伝えることが多いですが、果たして伝えきれているのか疑問に思うことがあります。 なぜグラフィックデザイナーという職業があるのかということにも繋がりますが、何かを伝える際には文字ももちろん大事ですが、瞬間的に何かを伝える時にはビジュアルがとても早くて正確なコミュニケーション手段です。 ビジュアルは「共通言語」の一つです。

          積み上げてきたものを可視化する

          リブランディングを考える際に順番があります。 それは大きく分けて整理、方向性を決める、実行です。 まず最初の整理。これはブランディングを考えるにあたり積み上げてきた経験や評判、特徴などを次に活かすためにも知っておくことが必要です。 過去の産物を生かさず、スクラップ&ビルド的に考えていくと今までのファンなどをガッカリさせてしまい「資産」をうまく活用できていない恐れがあります。そうならないためにも一度「振り返る」必要あります。 それでは整理にあたりどのようなことをしていくか。

          蓄積された「過去」をたまに見返すとアイデアが転がっていたりする

          本やメモ、ノートなどその時が一番最新の状態ですが、それもどんどん蓄積されていき、いつの間にかその存在すら忘れてしまう。時間の経過とともに自分の最新はどんどん古いものになっていきます。情報の更新が目まぐるしい現代においてこの流れは顕著になっている気がします。 古いと思っているのは自分だけ? そんな中でたまに古い本を手に取って読んでみるとそこには「今」欲しいアイデアが転がっていたりします。その時に古いと感じているのはもしかしたら今の自分だけなのかもしれないと思う瞬間があります

          商品にこだわりがあるなら、「伝える」ことも同じ熱量で向き合うと良い

          「うちはここにこだわってます。」 とアピールすることは、競争力を持つためには重要です。ただ、それがちゃんと伝わっているのか?と疑問に思うことがあります。 発信側と受け手側はまるで違う ホームページやSNSなどアピールを発信することは容易になっていますが、伝えたいことに対して、イメージが合ってない。なんてことはないでしょうか。例えば「こんなに丁寧に作ってます。」と言いつつ、説明している商品の画像の解像度が低かったり。伝えたいことより周りの景色が気になってしまうぐらい散らかっ

          現状のデザインをたまに疑う

          一度作ったらよほどのことがない限り使い続けられグラフィックデザインなどは腐ることがないので、それがはたして時代に適応しているのか、自分達の方向性をちゃんと示しているのかなどはそこに疑問を持たなければそのままになってしまいます。 このままで良いか考えてみる 一度自分達のブランドや商品やサービスを振り返ってみると面白い発見があるのではないでしょうか。「習慣的に続けていたけど、冷静に見るとなんかおかしい」なんてことも発見できるかもしれません。というのも外部の方達は「これよくない

          無理をしすぎないブランディング

          企業向けのブランディングをしているなかで私が大事にしていることの一つに無理をしすぎないということがあります。 いくら尖ったデザイン(ブランディング)をしてほしいと依頼があったとしても企業の体質的にこのデザインをするとさまざまなところで無理が生じるなと感じる場合は素直に伝えます。例えば「親しみ」があることが強みの企業からハイブランドのような尖ったデザインをしてほしいと依頼があったとしても、なぜそのような考え方に至ったのかをまずは丁寧に紐解く必要があります。 背伸びをするのと無

          完成のないデザイン

          デザインのプロジェクトの大きな流れとして、 デザインの依頼をいただく→目的や目標を決め形にしていく→完成に向けて皆がその役割を果たす→完成! となりそこまでのプロセスや頑張りを共有しながら完成を喜ぶ。 「完成」にして良いのか? 完成*とは事物が完全に仕上がることですが、ものすごく俯瞰でそのプロジェクトを見たときにそれはもしかしたら完成にしてはいけないことなのかもしれません。 変化を拒んだら... 多種多様なものは常に変化が起こっており、人間も昨日の自分とは違う今日の自

          交流からアイデアが生まれる

          現在フリーランスの方や小規模で活動している方など徐々に増加している傾向にあるように感じます。そんな中で私自身一人でアイデアを考えるとよく煮詰まることがあります。一人で考えることの限界を感じる場面はよくあり、フリーランスや小規模の弱さの一つはここにあるのではとも思います。そうなった時に、全然違う分野の人と話したり、考えているアイデアとは違うことを話したりしているときにアイデアを思いつくことがよくあります。 例えばmimukiという自主プロジェクトのアップサイクル企画も、世の中

          なぜ企業のグラフィックデザインは統一性がないのか

          グラフィックデザインやブランディングにおいて統一性は一貫性を伝えるためにも重要なことです。しかし、一方で統一性は重要だとわかっていても、なんか微妙にテイストが違う。などズレがあったりして統一性がないままにいろいろと発信してしまっている企業をよく目にします。それはなぜなのか考えてみました。 ディレクター不在 ディレクターというとテレビや映画、デザイン業界でよく耳にする肩書きですが、他の様々な業界にも必ずディレクターが存在しています。それは管理者や指揮者を意味します。どういう方

          手を抜きがちな印刷物(ブランディングのこと)

          職業がら印刷物が好きなこともあるが、ブランディングをする上で意外と手を抜きがちな印象を受ける時があります。お店に入って内装が綺麗だなと思う一方印刷物を見てみたら「...wordで作ったのかな?」「ここはセロハンテープが目立ってしまっている」とそこがしっかりしていれば…とおせっかいながら思ってしまうところがある。 このご時世チラシやパンフレットなどグラフィックデザイナーが本業でない人でも簡単にできます。ただ簡単にできる一方そこだけが悪目立ちしてしまうケースもあります。これも職

          ブランディング(の表現)に成功パターンはない

          Nagaoka design officeでは中小企業や小規模で活動されている方々のデザインを手がけています。理由は様々ですが、一つの理由に、差別化がしやすいということがあります。 個性があるとブランドを作りやすい ブランディングを考える上で重要なことは「何を尖らせるか」です。その理由はこれだけ多くの情報や商品が出回っている中で特徴がなければ認識されずに埋もれてしまいます。そのためにも何が評価されてどこに特徴があるのかを慎重に探していく必要があります。 個性の表現方法

          端材の活かし方

          Nagaoka design officeではmimukiという小規模で活動しているクリエイターの制作プロセスをビジュアル化するプロジェクトを始め、そこで生まれたプロダクトの販売を8月に開始しました。 mimukiとは以前の記事をご覧ください。 クリエイター達との交流を通して様々なことをヒアリングしているうちに素材のもつ面白さと端材/廃材問題に辿り着きました。意識しないとあまり気にならない素材ですが、革や金属、木など知れば知るほど深みにはまっていく感じがあります。また、作る