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読み返している本(タイポグラフィ/文字周り#1)

「ちゃんとしたデザイナーかどうかは文字周りを見ればわかる」
とデザインを勉強している時に私の先生から言われた一言です。

それからというもの文字に関する歴史や種類、扱い方など様々な書籍を読んでは試行錯誤しながら、文字組を覚えていき、いまだに文字組の練習もします。それぐらい文字はデリケートなものだと思っています。

webが主流であったり、フォントの設定も現在ではありがたいことに詰め方の設定までしっかりしてくれているので、そこまで根詰めて組む必要もなくなりました。
それでもたまにみかける水みたいに自然で心地よい文字組で作られた書籍を見るとそれだけでテンションが上がり自分もその域に行きたいと感じます。


読み返している本

・レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方|今市達也
・ディテール・イン・タイポグラフィ 読みやすい欧文組版のための基礎知識|ヨースト・ホフリ


レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方|今市達也

これを読んでおけば間違いなく文字組がうまくなると思うぐらい丁寧にわかりやすく文字組の仕方や注意点が書いてあります。欧文、和文、ロゴなどで使用する場合などデザインの現場で本当に役にたつコトが載っています。文字組も気づいたら自分のクセが出てきてしまうので、こちらを定期的に読んで自分のクセが変なことになっていないか確認しています。


ディテール・イン・タイポグラフィ 読みやすい欧文組版のための基礎知識|ヨースト・ホフリ

世界的に有名なスイスのブックデザイナーが書いたタイポグラフィの入門書『Detail in typography』の日本語版です。
日本にいるとそこまで欧文の組版はないが、ロゴや見出し等で欧文を使うことは多いので役に立ちます。
この本の中で文字の塊で明るさを考慮して文字組をするという考え方に驚きました。文字が乗っているところを陰、余白を光と考えて光の具合を調整するという感覚に新たな発見がありました。
サイズ的にもページ数的にもサクッと読めるので定期的にパラパラっと読み返すのに最適です。



文字はグラフィックデザインの要素でとても大事な要素の一つです。
デザイナーの方はもちろん、非デザイナーの方も提案書や資料の文字組を整えるだけで、グンっと見栄えが良くなりそれだけで信頼感が少しあがるのではないでしょうか。


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