見出し画像

モノづくりの背景を知るきっかけをデザインしたい

今回の記事では自主プロジェクトで行なっているmimukiの紹介とどういったことがしたいかをまとめた記事です。

まずmimukiとはグラフィックデザイン事務所Nagaoka Design Officeが何の気なしに、近隣のクリエイターさんとの交流を通して、クリエイターの活動などを紹介することからスタートしました。しかし世の中の流れやクリエイターとの交流を通して、「現代の消費」を考えるきっかけになっていることに気がつきました。商業施設やお店に行くとモノが溢れている現状の中でも廃棄や資源の問題は後を断ちません。さらに安さや消費者を飽きさせないための新商品が次々に市場に投下されそのサイクルは目まぐるしく回っています。スピードという幻想が付き纏っているけど見えないというのが現状だと感じます。

消費サイクルが速くなっている原因は何か

それはプロセスや背景を知らないということが問題の一つなのではないか。ものを買うということは、それがどのようなものでどのようなプロセスを経ているか、またどのような人が作っているかを知ることが大事であるけど現状ではそこがショートカットされているのではないかと思います。それにより簡単に廃棄したり、ものを大事にできなかったりとモノと使い手の関係は悪くなる一方です。しかし、いざ作り手がそこを伝えようとしても予算の問題や伝え方がわからなかったりと実は伝える側にも課題があることがわかります。その双方向の問題を解決できないかと考えmimukiというプロジェクトで実験的に色々やってみようと考えました。
ちなみにmimukiとは「見向き」からきており、「見向きもされない」(初めから無視される等の意味があります)という言葉でよく使用されますが、「見向き」自体は「そちらに心を向けること、興味関心を持って見ること」という意味があります。
興味関心を持ってモノやコトに心を向けてみることでモノと自分との関係がもっと良好になれたら良いのではないかと思います。

一方的な情報を鵜呑みにするのではなく、まずは知ることを大事にしてほしい

大量に作ることで安価にモノが行き渡ることの恩恵は計り知れません。スピードが早くて助かる場面も私自身よくあります。しかし安価な分その価値は下がり簡単に物を捨てたり環境に良くない素材を大量に使用したりと一概に全てとは言いませんがデメリットもとても多くあります。だから大量生産のものを止めようということではなくメリットとデメリットをまずは知ろうとすることが大事だと思います。その上で、どう判断するかは個人個人の問題かと思います。
現代はお金があるところが情報発信力を持っている分、そこの情報を知る機会が多くありますが、実は広報にお金をかけていないがこだわりがある商品を作っていたり、世の中のためになるサービスを小規模で行なっている方達も最近では多く見るようになりました。そういった方達のことを「知る」ことやプロセス、こだわりを知る機会をmimukiで作れたらと考えています。

知った上でどう判断するかが大事

単純にモノを買うことやサービスを受けるのでも背景を少し知れればその感じ方も変わってくるはずです。国内で製造しているのか、どんな原料をつかっているのか、どういう環境下で作っているのか、どんな思いで作られているものなのか。調べ出したらキリがないですが、現代は少し調べればたくさんの情報が出てくる便利な時代です(すべてを鵜呑みにしてはいけませんが…)。もちろんインターネットだけではなく、知人や周りの人から得た情報も重要です。そうして集めた情報を知った上でどう判断するかそのきっかけをmimukiで作って行きたいと考えています。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?