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スモールビジネス(個人クリエイター)とグラフィックデザイナーの接点

グラフィックデザイナーの仕事をしていて、
「このチラシやビジュアルを作りたかった」と完成品を見てから思う*ということはデザインの仕事をしている方は一度は経験があることではないかと思います。
*こういう表現にしたらもっとよかったのでは!?という意味です

私の場合それはスモールビジネス(個人クリエイターの方々)の方達によく感じることがあります。
現在小規模で活動して、魅力的なモノづくりやプロジェクトをされている方を多く拝見する一方、その活動を発信されているものを見るとうまくそれを伝えきれていないのではと感じることがあります。

その理由としておそらく作家さんが自身でチラシやビジュアルを作っていたり、身近にいた知り合いにお願いしたのでは…と思い、多分こういうことを表現したかったのではないかと私の場合グラフィックデザイナーの視点で思いをめぐらせたりします。

その現象がなんで起こっているのか私なりに分析してみると

1.デザイナーにそもそもお願いしようと思っていない
2.自分で作れるからそれで良いと考えている
3.デザイナーと接点がない

1.デザイナーにそもそもお願いしようと思っていない
現在はチラシやwebをつくるツールがさまざまあり、レイアウトをするのも素材となる写真を用意するのも簡単になっています。そうすると「わざわざお金を出してデザイナーにお願いしなくても」という考えが出てくるのかと思います。(2も同様)

3.デザイナーと接点がない
よくデザイナーにお願いしたいけど、誰にお願いしたら良いかわからないという話を聞きます。
そもそもデザイナーも世の中に多く存在し、得意としている分野や、どのようなテイストを持っているかもそれぞれなので、探すのが大変なので自分でやろうという考えになるのかと思います。

発信物を自作している方によくお伝えしていること

よく私が自分で発信物を自作している方達にお伝えすることは、
さまざまなグラフィックツール(adobe系、canva等)はあくまでツール(道具)です。全然料理をしたことがない人がフライパン(ツール)があるから色々な料理を作れるということに無理があるのと一緒で、そこに知識や経験、レシピがないとおいしい料理は作れません。ツールはあくまで自分が作りたいモノを表現するために使う道具なので、ツールありきのデザインではうまく表現できないのも当然です。形にはなるかもしれませんが、ただなんとなく形になったものが出来上がったのにすぎません。恐ろしいのがその発信物もブランディングの一つなので、良い商品を作っていたとしても発信方法を間違えるだけで、ブランディングにも影響が出てしまう恐れがあります。

デザイナーにお願いするメリットは?

1.ブランドに沿った制作を行う
2.世界観を統一できる
3.自分の製作に集中できる
4.第三者の視点とアイデアが広がる

1.ブランドに沿った制作を行う
グラフィックデザイナーにお願いする場合、ブランドの世界観に沿った制作を行えます。
どんなテイストで仕上げていくかを明確にすることでブレない世界観を統一することができます。
(2も同様)

3.自分の製作に集中できる
よくチラシやポスターを準備するのが大変というお話を聞きます。
その時間があったらもっと自身の商品のクオリティを上げられるのではないかと思います。

4.第三者の視点とアイデアが広がる
第三者の視点があることでブランドにブレがないかを確認できます。
また、行き詰まったときに相談できる相手がいることで新しいアイデアが出せたりもします。

ぜひ一度グラフィックデザイナー等に色々と相談してみてはいかがでしょうか。(もちろん私の方にご相談いただけたら嬉しいです)

最後に私は現在スモールビジネスの方たちと接点を作るためにmimukiというプロジェクトをしています。mimukiに関しましてはこちらの記事をご覧ください。


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