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私のおもい3:シュタイナーの支援教育エクストラレッスンとの出会いと学び


シュタイナーの支援教育エクストラレッスンのエクササイズが始まると、
自分自身のあまりのできなさ加減を見せつけられて、
果てしなく落ち込んでいきました。


例えば、エクストラレッスン 『発達エクササイズ』の一番最初の最初。


1.海のお魚

腹ばいになり、手は体の脇にぴったりつけ、
体をよじりながら前に進みます。
(p122)


と、いうのがあるのですが、これが全く1mmも進みません!


他の方が楽々とこなされている
どのエクササイズも、わたしにはとても難しく感じました。


お手玉を背中で落としたり、足の下を通したりできない。

普通に渡すだけでも正中線が越えられない。

そして、自分の利き側が統一していないことにも気づかされます。


それらのことによって、
自分が子どもの頃から苦しんでいた苦手の正体が
徐々に明確になってきます。

でもその時は
『この年では、もう良くなるはずが無い』
と、思い込んでいたのです。

ご指導いただいた、マリアン先生にも、
プラクティショナーの先輩の方々にも、
私自身が、できていないところを度々指摘されました。

「こんなに苦手が大きいとプラクティショナーになれないと思う」

と、心配して下さる方もいたぐらいです。

研修期間中は毎晩、1人で本を読み、復習をしながら泣いていました。

全く一睡も出来なかった夜も有り、本当にフラフラで
とても卒業できる気がしませんでした。

2013年の春。
『エクストラレッスン・プラクティショナー養成コース』
最初の講座を受けたときのことです。

それでもエクストラレッスンの内容は、目から鱗の連続だったので、
講座の後も、毎日毎日、1日も欠かさずにエクササイズを続けていました。

そしてその4ヶ月後、夏の講座の時には、
すでに自分の利き側が統一していることに気づいたのです。

それだけではありません。

それまで一番苦手だったノートがとても楽に取れる。

その時、自分の体が根底から変わり始めたことに気づいたのです。

そうなると、難しいエクササイズが段々楽しくなってきます。


新しいエクササイズを習って、出来ないこと、苦手なことがあると、

『これは面白い!!!』

『どうして出来ないんだろう?』

『どうやって出来るようになるんだろう?』

『自分の体がどこでどう変わるんだろう?』

と、自分自身が、観察対象、実験対象として興味深くなってきます。

そして3年間の研修の間に、私のレッスンを受けて下さった、
沢山のモニターの生徒さんが
どんどん苦手を克服していくのを目の当たりにしました。

30年間、特別支援教育の現場で、子ども達に寄り添い、
多くの先生方と共に力を併せて一つ一つ問題を解決しながら進んでいたときにさえ、
簡単には解決しにくかった種類の問題。
非常に根本の部分にある問題です。

お話が出来るようになる。

文字が書けるようになる。

運動が出来るようになる。

不器用さが無くなる。

こだわりの行動が無くなる。

かんしゃくが無くなる。

お薬なしでよく眠れるようになる。


そういったことが、本当に変わって行くのです。


私自身の苦手なこと、
出来ない動き、
先生の話を聞き落としていた部分・・・・。


色々なことがありましたが、回りの皆さんが暖かく助けて下さったお陰で、自分自身が苦手を克服しつつあることに気づきました。


3年後、2016年に無事、
エクストラレッスン・プラクティショナーとなります。


そして、アトリエの建て替え工事も終了し、

『さぁ!これからだ!』

そう思ったときに、火事で自宅が全焼しました。

私は、物質的なもの、経済的なものを
ほとんど何もかも失うことになりました。


2017年2月4日 
 ムーンノードと7年周期が重なる56歳の時の出来事でした。

(『私のおもい4』につづく)


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