ワタケン

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『大怪獣のあとしまつ』はクソ映画なのかという話をする

 公開初週こそ「令和のデビルマン」というパワーワードが登場してそこそこ話題になったが、その1週間後に久々のザ・原作レイプというレベルでの実写化を果たした『嘘喰い』が登場した事で割と一気に風化してしまった本作。じゃあ果たしてどういう映画だったか、というと中々にひどい映画だった。しかしながら、世間で言う通りのとんでもないクソとは言い難い映画ではあったので、その辺も含めてつらつら書いていこうと思う。(※オチまで含めてかなりしっかりネタバレをするので、その辺は注意) 1.評価点など

    • 「スパイダーマン:ノーウェイホーム」の感想【※ネタバレ含】

      公開から10日経ったし、流石にそろそろネタバレあり感想を垂れ流しても許されるしょ〜〜というアレなので、つらつら感想を書いていく。公式な情報解禁日とかは記憶にある限り特に定められてなかったはずなので、まあいつ書いても許されてたような気がするけど。    さて、最初から言ってしまうが、この映画はすごく良い意味で評価が難しい作品だと思う。この映画はもう反則まみれなのだ。最初から最後まで反則みたいな展開をジョジョのラッシュもかくやという勢いで叩き込まれるので、それに飲み込まれて普

      • ドライブ・マイ・カーを見た

         色々賞を取りまくってて話題になってる映画である。日本映画初のオスカーもワンチャン……と言われているがはてさてどうなるか。こんだけ受賞ラッシュをしていると流石に気になるので、TOHO系列でやってるなら見るか〜くらいに思っていたらシャンテでやってるらしいので久しぶりに日比谷まで足を伸ばして見てきた。シャンテに行くのは大学時代以来だから、おそらく4年ぶりくらいだと思う。  平日の真昼間にもかかわらずしっかり満員だった。なんのかんの半年近く前の映画なので、都内でやってるのはシャン

        • 2021年に見た映画の話

          すっかり2021年も終わりです。コロナによる公開延期が多かった去年と異なり、今年はガンガン大作映画が公開されました。映画館で映画を見るぞ〜と個人的に意気込んでいた一年だったこともあって、劇場で鑑賞した本数は27本。大体2週間に1本は見てた計算になります。アニメ映画系(アイの歌声を聴かせてとか)を見逃したり、ちょっと春に色々あったこともあってアカデミー賞取った系の映画を見逃したりしたので、そういうのもしっかり見ておけばよかったなーと思ってます。とはいえ、ここ5年くらいだと一番見

        『大怪獣のあとしまつ』はクソ映画なのかという話をする

          「100日間生きたワニ」を見てきた話

          1.はじめに そもそも100ワニというコンテンツ自体への興味は薄く、どっちかっていうとマイナスイメージよりだったし、そもそも63分で通常料金というふざけた料金設定に割と腹を立ててたので「金払うのもアレだし見に行かんべ」くらいのスタンスだったのですが、それを翻して見ることにしました。理由になったのは大体二つ。 ①上田慎一郎監督作品であること  これは発表された時から気になっていたことでした。それに加えて、なかなかタイミングが合わなかったり、見る気がしなくて見れずにいた「カメ

          「100日間生きたワニ」を見てきた話

          今週読んだ小説の軽い感想(2/26-3/4)

          刑事物多め。シリーズものはシリーズものでまとめる。 ・京都謎解き四季報シリーズ  設定はそこそこ無茶な感じはあるけれど、人が死なないタイプのミステリーとしてはそこそこ謎解きのレベルは高いかも。話自体は綺麗にまとまっていて、短編集なこともありサクッと読める。  しかし、メインヒロインのキャラがいまいち弱い上に、キャラを強くしようとした時のイベントも「面倒くさい女」感が上書きされただけ感が強くて、バーテンの相馬さんととサブ枠の女性キャラの個性が悉く強烈で、相対的に彼女たちに食

          今週読んだ小説の軽い感想(2/26-3/4)

          雑記#3「るろうに剣心は時代劇」

           先週の金曜日に行った「るろうに剣心展」で買った図録を見ていた。図録の方は「まあ、図録だよなあ」という感じで、展示されていた生原稿の写真がずらりと並ぶだけだ。なので、あんまり特殊なアレがあるわけではない。現場の感動に比べるとちょっと劣る。  それより面白かったのが、巻中にあった和月先生と尾田先生の対談だ。ちょっとジャンプ漫画に詳しい人は知ってると思うが、実は尾田先生は「るろうに剣心」の連載中に和月先生のアシスタントをしてたりする。なので、この二人には、大ヒットを生んだ漫画の

          雑記#3「るろうに剣心は時代劇」

          雑記#2「北京ダック屋は寿司屋の代替になるのか問題」

          最近、勉強も兼ねて中国で作られたドラマ版のテニスの王子様を見ている。私がジャンプを読み始めて数年で連載も終わってしまったので、新の方はともかく、無印テニプリは実はほとんど未履修に近い状態だったりする。なので、ストーリーも含めてそこそこ楽しく見れている。  ドラマでは中国を舞台にしており、設定をそれに合わせているが、映像のレベルもキャストの再現度もまあまあ(キャラごとの差は凄まじいけれども)高いので、中国ドラマの地力をひしひしと感じている。  その中で、一個だけ気になるもの

          雑記#2「北京ダック屋は寿司屋の代替になるのか問題」

          雑記#1「パソコンのNキーの効きが悪い」

          1週間くらい前からパソコンのNのキーの効きがよろしくない。どうにも反応が悪く、調子が悪い時は5回に1回くらいしか反応しないのだ。原因はまあわかっていて、あまりにもキーボードが汚れていたのをみかねて、あんまり湿ってないとはいえタオルで軽率に水拭きをしてしまったせいだと思う。    しかし、こうしてNが壊れてみると、存外日本語はNを叩くことが多いんだなあと気づく。ちょっとした文章を打つのにも手間がかかるのだ。この段落だけで既に15回以上叩いていると思う。冷静に考えてみると、

          雑記#1「パソコンのNキーの効きが悪い」

          バディミッションBONDをプレイした話①:レビュー的なやつ

           すごいゲームだった。いや、というかゲームと言っていいのかすらちょっと怪しいのだが。  まず、最初に話しておこう。このゲームの、いわゆる”ゲーム”としての部分は正直あまりクオリティが高くない。捜査パートの推理ゲーとしての部分はめちゃくちゃ簡単な記憶力ゲーだし、アクションゲームもどきの潜入パートもあんまり出来がいいわけではない。アクションモードのCGのクオリティなども、まあ「金がかかってないよな……」という感想が浮かぶくらい低予算感が溢れている。正直フルプライスのゲームとして

          バディミッションBONDをプレイした話①:レビュー的なやつ

          2021年2月4日に「ガトリング」がTwitterのトレンドに入らないこの世界は狂っている

           タイトルだけ見ると何が何だかわからないと思うので、まず下の画像を見てください。 ※公式です。  今月号のジャンプSQでの『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚・北海道編ー』の表紙です。重ねて言いますが、ちゃんとした公式の表紙です。決して『人撃ちガトリング斎(注1)』系のネットミームにやられた誰かが作ったコラ画像では無いです。  この表紙からわかると思うのですが、今月のるろうに剣心、なんと1話まるごと武田観柳と回転式機関

          2021年2月4日に「ガトリング」がTwitterのトレンドに入らないこの世界は狂っている

          「いじめるヤバイ奴」というヤバい漫画の話をする

           マガポケの金曜日の連載作品なのですが、なぜか水曜日の今日マガポケを開いたらピックアップされてて「更新曜日変わったのかな?」って思ってたら曜日変更じゃなくて、1週間限定で全話無料公開する〜っていうキャンペーンの告知でした。なので、せっかくだからこれを機にこの漫画の話をしたいと思います。  この漫画の主題はタイトル通りいじめです。しかしながら、他のいじめ漫画とは明確に一線を画しています。まず重要なのが主人公・仲島(画像右)の立場。彼はいじめられる側ではなくて、いじめる側の人間

          「いじめるヤバイ奴」というヤバい漫画の話をする

          『銀魂 THE FINAL』を見てきた話

           本当は『1917』の話をしようと思ったんですけど、流石に内容を忘れすぎてるので今度にして、今日は金曜日に見てきた銀魂の話をします。  と、言っても感想を書くのがまあなかなか難しい作品なので感想と呼べるアレじゃないです。見てきたよ!ってスタンスの日記に近いですね。  要は某無限列車とかと同じでアニメの続きをそのままやるタイプの映画なので、いつものアニメのノリの作品が出てきます。加えて、特に作画に超力が入ってるわけでもなかったし、アニメ前作映画の完結編とかと違ってオリジナル要

          『銀魂 THE FINAL』を見てきた話

          アマプラで見れるらしいので、「CATS」というクソ映画 の話をサクッとする

           公開から大体一年経ちました。ゴミ映画として世間で散々持て囃されていた結果、なぜか2020年の1発目に劇場で見る映画として僕が選んでしまった作品です。そんな当時の自分は何かで気を違えていたとしか思えませんが、おそらく日本に帰れた反動で浮かれていたんだと思います。その結果、「CATS」の記憶を上書きしたいが為に中二日しか空けずに「ジョジョ・ラビット」を見に行ってました。  そんな「CATS」が知らぬ間にアマプラの会員特典で見れるようになったっぽいので今回はその話をしようかなあ

          アマプラで見れるらしいので、「CATS」というクソ映画 の話をサクッとする

          今年のライダー映画の感想

             新年1発目の映画として見てきたのでゼロワン映画の感想です。3〜4日に1回の更新を目指すと前回の記事で言いながらいきなり10日以上間隔が空いてるのはまあ年始のアレで気合が入らなかったってことにでもしておいてください。今回は1週間ほど前に見にいったゼロワン映画の感想です。  さてさて、コロナのアレもあって冬公開のゼロワン映画です。いつもと違って同時上映はスーパー戦隊ではなく現行のライダーであるセイバーの短編映画。この短編が尺が足りなすぎることもあってそこそこ見るのがしん

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          一年の終わりの挨拶

           11月の中旬〜くらいからぼちぼち更新し始めてたnoteですが、なんだかんだでそこそこの人が読んでくれた記事がちょっとあったのでまあまあ楽しかったです。  なのでまあ来年は更新頻度をすこーし上げられたらなと思っています。毎日〜とは言いませんが今が大体10日に1回くらいの更新なので、3〜4日に1回くらいのペースで更新するのが目標と言ったところでしょうか。  大体いつもいくつかネタはストックしてるのであとはまあ集中してバーっと記事を書いてしまうだけと言えばだけなのですが、最近

          一年の終わりの挨拶