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2021年2月4日に「ガトリング」がTwitterのトレンドに入らないこの世界は狂っている

 タイトルだけ見ると何が何だかわからないと思うので、まず下の画像を見てください。

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                             ※公式です。

 今月号のジャンプSQでの『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚・北海道編ー』の表紙です。重ねて言いますが、ちゃんとした公式の表紙です。決して『人撃ちガトリング斎(注1)』系のネットミームにやられた誰かが作ったコラ画像では無いです。

 この表紙からわかると思うのですが、今月のるろうに剣心、なんと1話まるごと武田観柳と回転式機関砲ガトリングガン)の話しかしません。

 連載中の漫画の最新話のネタバレをガッツリ書くのもあれですので、内容にはあんまり触れませんが、ちゃんと観柳がガトリングを撃ちます。撃って撃って撃ちまくります。それを示すような見開きの一つが↓です。

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 どこをどう言い訳しても某奇妙な冒険のパロディとしか思えないセリフを吐きながらガトリングガンを連射する観柳という、あまりにもインパクトの強すぎるシーン。表紙とこれだけでもうぶっちゃけ十分すぎるほどにお腹いっぱいなのですが、本編ではガトリングガンの欠点の弾切れの速さにどう対応するのか?というところや、どうして作中の段階で時代遅れの兵器のガトリングガンを観柳が愛用するのか?といった話が語られたりします。1話まるまる30ページガトリングガン塗れです

 「これだけガトリングが登場するってことは今月は珍しくギャグ回なんだろ?」

 そんな心ないことを思う人もいるでしょう。しかし、そこの貴方、残念なことに本筋はシリアス展開ど真ん中です。今作の敵組織である「剣客兵器」の一員との死闘(観柳は今回は味方側として参戦)の真っ最中で、そんな中での月刊連載を一話、30ページ使ってのガトリング回です。ネタバレになるからあれなんですけど、なんなら決まり手もガトリングです
 和月先生の観柳とガトリングへの愛(?)が爆発した素晴らしい(??)一話でした。和月先生、そして和月先生に観柳をはっちゃけキャラにする方向へ舵をとらせるきっかけになった香川照之さんに感謝(注2)しましょう。

 気になる人はスクエアを買って読んでください。今月号はワートリの掲載こそありませんが、新連載が始まったり、憂国のモリアーティがクライマックスを迎えたり、最終回を迎えた某マンガで本番が行われたりしたインパクトの強い一冊です。まあ、全部ガトリングガンに持っていかれて、印象が薄くなってるんですけどね。他二つはともかく、滑り出しが重要な新連載は真面目にかわいそうだな……。

 P.S 実は観柳がガトリングガンで暴れ回ってる側に主人公の剣心も居たのですが、今月はほぼ空気でした。っていうか目の前で御庭播4人殺した平気が再登場してるんだからもーちょいリアクションしてもいいんじゃないか……主人公




注1, 観柳のモデルの武田観柳斎と剣心の異名「人斬り抜刀斎」、そしてガトリングガンを掛けたネタ。結構有名なSSもあったりする。

注2, 実写での観柳役が香川照之さん。原作の観柳は元々ここまではっちゃけキャラではなかったのだが、実写での香川さんがハッチャケまくった結果、映画を元に和月先生の描いたキネマ版の観柳がはっちゃけた(本人が後書きで言ってた)。そんで多分北海道編の観柳もはっちゃけキャラになった。実際性格も東京編よりキネマ版に近い(気がする)。

 

 


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