今年のライダー映画の感想

 

 新年1発目の映画として見てきたのでゼロワン映画の感想です。3〜4日に1回の更新を目指すと前回の記事で言いながらいきなり10日以上間隔が空いてるのはまあ年始のアレで気合が入らなかったってことにでもしておいてください。今回は1週間ほど前に見にいったゼロワン映画の感想です。

ライダー映画

 さてさて、コロナのアレもあって冬公開のゼロワン映画です。いつもと違って同時上映はスーパー戦隊ではなく現行のライダーであるセイバーの短編映画。この短編が尺が足りなすぎることもあってそこそこ見るのがしんどかったのですが、まあおまけなので深くは触れません。ただまあゲストキャラに関する説明とか流石に足りなすぎじゃねえか?という気もするし、フォーム名がエモーショナルドラゴンなのはちょっとどうなの……って気がしました。夏にでもちゃんとした映画が出るって信じましょう。それまでセイバーを見続けられるかちょっと怪しいけど

 さて、本題のゼロワン映画の方はというと、個人的には昨今のライダー映画の中でもかなり得点が高い方かなーという気がします。ゼロワン本編の終盤が正直アレだったのでそんなに期待はしてなかったのですが、その期待を見事に裏切ってくれた感じがあります。僕自身ゼロワンという作品が「面白いかつまらないの二択だけどぶっちゃけつまんない寄りだとは思うけど、それはそれとしてすごく好きな要素が多い」作品なので若干バイアスかかってる感じがするのは否めませんが、夏冬含めて個人的にはエグゼイドの『トゥルーエンディング』以来に当たりの作品だと思います。

 さて、ゼロワン映画の『Real×Time』は仮面ライダー映画では初めてとなるリアルタイム進行の映像作品です。リアルタイム進行とはまあつまり現実の1秒=映画の1秒で進行する作品で、最後の方で一瞬ちろっとこのルールを破るときはありますが、基本的にはこのルールに則った作品です。海外ドラマの『24』シリーズなんかが有名ですね。このリアルタイム進行にしっかり緊迫感を持たせるための設定作りがよくできています。

 謎の男『エス』が60分後に世界を破壊すると宣言し、彼のシンパらしき謎のテロリスト達によって世界各地でテロが行われているという最初からクライマックスなシチュエーションからこの映画は始まります。なので本編は通してアクションシーンの連続。60分の尺の半分以上をアクションシーンに割いてくれているので、変身する全てのライダーに大体何かしらの見せ場があります(残念なことに亡と雷は変身しないけど、これはまあ外伝に期待か)

 そんでこのアクションシーンの出来が抜群に良い。CGのレベルが低いのはまあ仕方ないとして、そのCGをしっかりばっちりの演出で盛り上げてくれるのでそんなに気にならない。各ライダーの最終フォーム以外にもしっかりと見せ場を作ってくれており、ゼロワンのライダーの魅せ方は上手いなあと改めて実感させてくれます。

 ストーリーの方も本筋に加えて、アルトとエスの対比はもちろん、新興宗教やネット社会における匿名性の怖さなど、いろんな要素を入れ込みながらも、ゼロワン後半のあのグダグダがなんだったのかってくらい綺麗に纏まってるのでエンドまで割とスッキリ見れます。

 総評して、全体的にゼロワンの良さが出ててしっかり纏まってたかなという映画でした。やっぱ本編がああまったのはお仕事勝負からの巻き返しの重要な時期にコロナでグダったのがいけなかったのかしらね。

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