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アマプラで見れるらしいので、「CATS」というクソ映画 の話をサクッとする

 公開から大体一年経ちました。ゴミ映画として世間で散々持て囃されていた結果、なぜか2020年の1発目に劇場で見る映画として僕が選んでしまった作品です。そんな当時の自分は何かで気を違えていたとしか思えませんが、おそらく日本に帰れた反動で浮かれていたんだと思います。その結果、「CATS」の記憶を上書きしたいが為に中二日しか空けずに「ジョジョ・ラビット」を見に行ってました。

 そんな「CATS」が知らぬ間にアマプラの会員特典で見れるようになったっぽいので今回はその話をしようかなあと思います。

 ちなみに、僕が見たのは上記の吹き替え版で、これから見る人にも個人的には吹き替え版を推奨します。
 なぜなら、この映画のクソな要素の6割は見てると精神が不安定になりそうなキャラクタービジュアルにあるので、最悪画面が見れなくなっても吹き替え版の方が言葉がわかる分楽しめるからです。実はこの映画、映像は全くもって褒めようが無いのですが、有名な舞台の映画化作品だけあって流石に音楽は(酷くするのが難しいから当たり前ではあるだねど)素晴らしいし、吹き替えの演技もミュージカル映画にふさわしく、声優・俳優・ゲスト枠含めてしっかり「歌える」人間をピックアップしてくれてるので歌パートは聞いてて心地よいです。演技が特に気になる人もいない……と、いうより気になるほど喋りの演技はしないですね。なんでまあ「俺は英語で聞いていてもわかるぜ」って人や、英語キャストの歌が聞きたい人は、字幕でもいい気はします。個人的に沢城みゆきと宮野真守のカップル猫のデュエットが好きなのも吹き替え推しな理由かしら。あれはもう一回聞きたい。キャラの名前長すぎて覚えてないけど。

 さて、問題なのは映像の方、それも特に先述したキャラクタービジュアルです。キャラクタービジュアルについては詳しく思い出して言葉で説明するのを脳が拒否しているので画像を見てください。

キャッツ1


 こんな感じの猫や小動物、アレなんかが2時間ほぼぶっ続けで歌い踊ります。静止画で見てもキツいですが、動くとまあさらにキツいです。なのでそれに耐えられない人にとってはほぼほぼ拷問に近く、SAN値がえぐられっぱなしの2時間になると思います。僕は幸か不幸かすぐに慣れることが出来た方だったんですが、それでもまあ所々しんどいと感じるシーンは多かったです。クソ映画と呼ばれる所以は、このビジュアルが大体6割です。

 残りの4割はなんだよ!はもう単純にストーリーです。この映画、ストーリーが「無」です。猫が自己紹介を兼ねながら歌いまくって、そのうち一人がなんか凄い猫として選ばれるだけです。一応波乱っぽいのがなくもないのですが、それも特になんの感慨もなく終わるので、割とマジモノの虚無です。見た人の心に特に何も残りません。ついでにキャラの名前が長くてわかりにくくて鬼のように覚えにくいので、キャラの名前すら心に残りません。劇団四季の方はチラシを見る限り心が踊ったり元気になったりするみたいなんで、そっちを見た方がいいですね。 

 しかしながら、その2点に目を瞑れば音楽に関してはかなりクオリティが高い映画なので見る……もとい聴くには足る映画です。画面を見なくていいし、話も特に気に気になる要素が無いので、作業中にBGM代わりとして流すのはいいかもしれません。劇場1900円払うならともかく、無料ならそういう使い方をしても損な感じはしませんしね
 
 あとまあ流石に自分の中での「CATS」のイメージがこれで固定されるのも流石にどうかなあと改めて思ったので、コロナが終わったら舞台版を見に行きたいな、と思いました。そういう意味ではCATSのプロモーションには成功しているのかしら。

 最後に、見た後に記憶を上書きしたい状態になった人は一年前の僕みたいに「ジョジョ・ラビット」を見ましょう。どうにもまだどこにも無料配信がなく、400円くらい払わないと見れない様なのですが、可愛くて笑えて泣ける凄く良い映画です。むしろ、「CATS」なんて見なくていいのでこっちを見ましょう。


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