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死後世界(バルド)での「解放」への導き書!次回のチャンスこそがんばろ~ぞ! 本「チベットの死者の書」★4

「死ぬことを学べ。そして汝は生きることを学ぶであろう。死後49日間の死者の体験に学ぶ生命の秘密。さまよう魂を導く、大乗仏教の智慧の精髄!」(74年刊の改訂版。)

2004年 訳編おおえまさのり 装幀横尾忠則

BARDO THODOLバルド・トドル

「この生と次の生の間の、中間的状態(バルド)において、聴く()ことによって解放(ドル)をもたらす」

己の意志に反して人は死ぬ。死ぬことを学ぶことなく。
死ぬことを学べ。そして汝は生きることを学ぶであろう。
死ぬことを学ばなかったものは、生きることを何も学ばないだろう。
(「死ぬ技法の書」より)

詳細なところまでは理解できないけど、たぶん、死後の世界=バルド(中有、次の生までの間)に、いろいろ惑わす幻影?が現れるけど、恐れず、受け入れられれば、「解放」へと導かれる、みたいな?

「解放」は、輪廻からの解放かな。解脱的な? 再誕生せずに済むみたい。いいなー、そうしたいよなー。でも基本、再誕生するように仕向けられるみたいだから……なんてこった……難しそうだー。

今現在ここにいるという事は、何度も何度も生まれ変わってきてるということ?ずっと失敗してきたのか。次回こそは、解放への道を!がんばろう!惑わされず、恐れず、受け入れよう。(……ダメそーだな笑)

でも、これが本当かどうかわからんけど、ちょいと死後もまた楽しみだなー。死ぬ瞬間までの苦しみは嫌だけど。その後よ、どんな世界が待ち受けてるのか。どんなヴィジョンが。もしくは無か。

目覚めるブッダと成る

「バルド・トドル」
14世紀、カルマ・リンバ(チベット密教の僧)が、ヒマラヤ山中のガムポリ山の岩の間から発見。これは8世紀頃にチベットに仏教をもたらしたインドの密教行者パドマ・サムバーヴァ(蓮華生)によって著されたものと伝えられる。
バルドのは6つの状態がある。「存在世界(現世)のバルド」、「死の瞬間のバルド」、「存在の本性を経験している間のバルド」、「再誕生を求めている間のバルド」、「夢のバルド」そして「瞑想のバルド」。仏教の修法の基本は、神とか仏とか悟りといった何かを得ることではなく、バルドをバルドと認識することによって、バルドから目覚めることにある。幻から目覚めたもの、それが「ブッダ(目覚めたもの)」なのである。

本書には、もちろんたくさんの馴染みのない仏教用語が出てきて、読みにくく難解なような。解説も豊富にあるけど、それでもなかなか、気がそがれるというか、めんどくさくなる笑 流しちゃうよな~。

最後のとこで、チベット仏教の主要な言葉の解説が少しだけどあって、そこが案外良かった、勉強になった。特には「救済」のとこや、「ブリージング(全的呼吸法)」というものなんかが、めっちゃ興味深い。

この呼吸法は「浅く早い呼吸で10分~30分激しく繰り返してると、死に際の人のようになり、死後硬直のような状態になると共に、魂が離脱したような感覚になり、様々な「ヴィジョン(幻影)」の想起が起こる」らしい。

やっぱこういうのもあるんだなー、何かで見たような気がするけど。ドラッグを使わずに、ヴィジョンを観るってやつ。呼吸法で。本当にできるんかしら。ちょっと怖いような、でもそそられるような……。

それから、「救済」のとこに書かれてたもの。↓

神や仏やすべての現象の「空であること(空性)」を自らが認識して、それを自らが実現する以外に救済の道はない。「チベット死者の書」は世界の「幻影性と空性性」とその「認識」を強調しつづける。死後世界の審判も、自らが存在の本性を認識することによる、自らによる「超越的」審判である他はない。「認識する」とは、「目覚める(ブッダたること)」ことで、「それ(真如、光明、空)であること」の現成という全人的変容の実現にある。この全人的変容の実現において、わたしたちは、この身このままにおいて、空であるわたし――世界は空(実体の無いもの、光明)であり、かつ空はこの世界(この身)に他ならないこと――を実現して、世界はそのままにおいて、幻が幻のままにおいて、輝き満てる真如(在るがまま)として、光明として立ち現れてくることができるようになる。

「ブッダは捜して見出されるはずがない。それ故、己が自身の心を熟視せよ」(ミラレパ)

まあ、よくわかりませんが笑

それから、これも書いておきたい。チェンラジー(観世音菩薩)。これはチベット国家の守護尊。で、このマントラが大事そう。「オーム・マ・ニ・パド・メ・フーム(発音はオーム・マ・ニ・ペー・メー・フゥン)」。

「このマントラの復唱は、人間界とバルド界の双方において、再誕生のサイクルを終わらせニルヴァーナへの入り口を与える性質をもつとされる」「あらゆる幸福・繁栄・知識・そして解放の偉大な手段の精髄」。

ॐ मणिपद्मे हूँ 」 (Om・Mani・Padme・Hum)
(発音)オーム・マ・ニ・ペー・メー・フゥン

オーム」→天上界・仏達の世界、白光道。仏達の中に再誕生する入り口を閉じる。
」→阿修羅界・天と地との子の世界、緑光道。アスラ(阿修羅あるいは天と地との子)の中に再誕生する入り口を閉じる。
」→人間界、黄光道。人間の中に再誕生する入り口を閉じる。
ペー」→畜生界。獣界、青光道。擬‐人間の創造物(獣)の中に再誕生する入り口を閉じる。
メー」→餓鬼界・幽霊世界、赤光道。プレータ(餓鬼あるいは不幸な幽霊)の中に再誕生する入り口を閉じる。
フゥン」→地獄界、いぶした色・黒光道。地獄の住人の中に再誕生する入り口を閉じる

これ覚えとったら、いざ!ニルヴァーナへ!? これ見ると仏界への転生もあるのか?それはそれで興味深いな。阿修羅界も。人間界以下は嫌や~。でもすぐ死にそーだから回転早いかな。

にしても、いろいろあるなー。こんなんも実在するのか、ただの創作物なのか、果たして一体、真実はいかに。あー転生したくない、解放されたい、この輪廻から。オーム・マ・ニ・ペー・メー・フゥン!

なんか、長くなっちった……END.

🔄輪廻サンサーラ🔄



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