見出し画像

飛び込めなかった。

前回の続き。

それからもう休むってなに?をずっとベッドで考える。

ただ息をして、ごはんを食べて、寝て、息をする。

何にもできないなんて、生きてる意味ある?

あぁ、もうわたしはこんなに落ちぶれてしまった。もう必要ないだろう。
誰のことも幸せにできない。消えてしまおう。

7月、蝉の鳴き声すらわたしに
死ねー死ねーと言っている。
彼が弾くベースの音も、いろんな音が
消えてしまえ、死んでしまえ、お前なんて必要ないんだ。と言っている気がした。

もうおしまい。さようなら。

初めて自殺なんかしようとした。
それは突然襲ってくる。
なにかに身体でも動かされてるように。
その時はもういかに一発で死ねるか、しか
考えられないのだ。

頭からいけばいい。
でもこれで死ねなくて、逆に重い障害だけ残ったら…?
そんなことをずっと考えていた。

死ぬ時って、今までのこととか、楽しかったこととか、大切な人の顔とか浮かぶものだと思ってたけど、なんにも、本当になーんにも誰一人浮かばないことがよく分かった。

よし、さよなら。

…止められた。

ちょちょちょ!!なにしてるん?!

驚いた顔の彼が腕を掴んでいた。

その瞬間、嗚咽と涙が止まらない。
暴れまくった。
もう死なせてくれと暴れても、いくら暴れても
力には勝てない。

分かった、分かった。
はいはいはい。
と抱きしめられてる間に力尽きて
気絶するように寝てしまった。

その間、私の実家に連絡、娘をフォロー
彼は全て上手いことやってくれた。

起きたらあぁ、生きてしまった。という
情けなさと、

明日精神科に行こうね。

と彼の言葉。

ついに私も精神科にお世話になるのか。

自分の人生にはまったく予定してなかった。

30歳にもうすぐなる、夏。

死ねなくて、でも生きていたくもなくて
毎日その葛藤と闘った。

その頃の日記の一部

もうなにも頑張れないんだよ
誰も幸せにできないんだよ

死のうと思って分かったのは
誰の顔も浮かばなかった
ただどうやったら綺麗に終われるのかしか
考えなかった。

早く元気になって欲しい
心配だ

そんな言葉すら嫌になる。

抜け殻になってなんにもなくなった私は
今日も無駄に命を使う。
もっと生きていたかった人にあげたいよ。

スキ♡ありがとうございます💓
noteを書く励みになります。
皆様の投稿もたくさん参考にしています。
今後ともよろしくお願いします♡

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?