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松尾大社と玉子サンド

一人飲みに続き、一人旅のお話。
春分の日を使って、京都に行ってました。
直前まで仕事に追われすぎて、交通と宿以外何の計画もせず、とりあえず身体だけ京都に寄越したという感覚。

社会人女性が目的もなく一人で京都に来るなんて、たいてい悩んでるか疲れてるか病んでるときです。今回のわたしも例に漏れずで、一瞬でもいいから東京から抜け出してぼーっとする時間がほしかった。反面、将来京都でも仕事したいなーと思ってもいて、チャンスを探してギラついてる面もあったりしました。いずれにせよ、東京にはない何かを求めていたのは確か。

京都といえば寺社仏閣やお城などの歴史的建造物が見どころですが、わたしはぼーっと観ていられるお庭が好き。重森三玲さんの作品が観たくて、嵐山のちょっと手前にある松尾大社に行ってきました。

京都中心部から、阪急線を乗り継いで松尾大社駅へ向かいます。松尾大社は「まつおたいしゃ」じゃなくて「まつのおたいしゃ」って読むんですよ……って蘊蓄をたれているわたしでしたが

駅名は「まつおたいしゃ」!!
神社の昔からの正式名は「まつのお」だそうですが、「まつお」の読みも一般的だそう。心の中のドヤ顔を引っ込めるわたし。
(ひらがな表記が一番大きいのは、わたしみたいな輩がいるからか)

嵐山線のレトロな雰囲気、好きです。

「松尾大社駅」というだけあって、駅降りたらすぐに大鳥居が。

大鳥居をくぐり、境内へ進んでいきます。

松尾大社では亀が神のお使いのシンボルとされていて、境内には亀さん像が数匹。

亀さんのお守り、可愛かったのでたくさん買いました。

せっかく京都に来たのだからと、普段滅多にやらないおみくじを引くなど。

大吉☻だけど旅行よろしからず。
そういえば、新品のピアスを新京極のスタバで無くしました。当たってる……

お参りの後、お目当ての庭園「松風苑三庭」へ。文字通り、3つのお庭で構成されてます。

えっ!?ここ潜るの?みたいな迷路感が楽しい。

↑曲水の庭

↑上古の庭

↑蓬莱の庭

よく見たら大きな鯉。亀だけじゃなく、鯉も神様の使いとして大切にされてます。

造形の美しさには見惚れますが、ぼーっと眺めるというよりは散歩しながら楽しむタイプの庭園です。角度によって変わる庭の表情が魅力的。

上古の庭から蓬莱の庭に向かうときに通る霊亀の滝。市街地では見られない風景。
お庭にたっぷり癒されて、境内を出ました。


さて、この地で楽しみにしていたのは寺社仏閣やお庭だけではなく……

喫茶店の玉子サンド。
他の土地で言う玉子サンドとは違い、具材がだし巻き玉子なのが特徴。京都に限らず関西のお店で出されてるメニューだと思いますが、喫茶店文化が色濃く残る京都には昔からの美味しいお店がたくさんあるのです。
この日訪れたのは、松尾大社のすぐ近くにあるブルーオニオン。

常連さんばかりの喫茶店ってちょっと入りにくかったりするのだが、ここはマスター始め店員さんがとても明るくて一見さんも安心。

コーヒーカップを見繕ってくれるのも喫茶店の楽しさ。かわいいカップを選んでくれて嬉しい◎

写真で伝わるだろうか、このふわふわぷるぷる具合。お出汁を大事にする関西だから、まず玉子焼きが美味しい。パンに塗られたマスタードが効いていて、ただの優しい味じゃないとこがポイント。
ぜひ焼きたてのあつあつを味わっていただきたいですが、テイクアウトも可能。冷めたら冷めたで、玉子がしっかりして美味しいと思います。帰りの新幹線でしみじみいただくもよし。


結局、何をしたってわけでもないのですが
いつもの東京とは違うとこにいるって雰囲気を味わわせてくれるお庭や玉子サンドを求めて、わたしはまた京都に行っちゃうんだろうなぁと思います。心もお腹も満たされた、松尾大社巡りでした。

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