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#恋愛

男と女

男と女

君が掴んでくれたこの手を
振りほどいたのは、僕の方だ。

「大丈夫、頑張ろうよ。ね、一緒にさ。」

そう言って、君が僕の手を握った時。
とてつもなく、惨めな気持ちになったんだ。

大人気ない。男らしくもない。おチョコよりも小さい人の器だと、僕自身が思う。

八つ当たりだった。優しさに甘えた。

「人生、順風満帆なお前には分からないよ。」

そう言った時に、視界の隅で見えてしまった君の目を、僕は一生

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ねぇ、君

ねぇ、君

ねえ、君
僕が君を想う日が
どれほどあるか知っているかい?

水を飲むよりも多く
息を吸うよりも多く

君を想う
僕の日常を

ねえ、君
どうやって伝えたら良いのだろか

恋を詠う

恋を詠う

恋に憧れて恋の唄を歌う

何処にも居ない君のため
愛を説いて君を抱く

切なさは増すばかり
温かな肌を夢想する

あれはいつの事だろう
あれは何処であっただろう

君は確かに居たはずだった
あの日に歌ったあの唄を

何処にも居ない君に送る