今、まいた種がどうなるかは、誰にもわからない。だけど、自分が種まきしたら、確実に何かが起こる!
わが家の熱烈的『農業系男子』に突き動かされて…
少し前に、長男が小学校から『農業体験ツアー』のチラシを持ち帰ってきました。長男は4才から、園行事の畑作業やコメ作り、おじいちゃんの家庭菜園のお手伝いを通して、熱烈に農作業にハマった『農業系男子』です。
学校から帰ってくるなり、「コレ、行きたい!絶対申し込んで‼︎」と言った長男の意気込みは、到底、断りづらいテンションでした。
ツアーと言っても、行き先は市内及び近郊のりんご園やトマト園、参加者も子どもとその家族ということで、小規模の農業体験会でした。夫と二人で内容を検討してみて、長男の希望を尊重し参加することにしました。
その昔、私も土いじり大好き少女でした
私の祖父は、定年まで農業試験場を勤め上げ、その後は自宅でビニールハウス栽培をして、庭先で花や野菜の苗木を売るということをしていました。祖父はお金儲けしたいというより、お客さんとのコミュニケーションを楽しみにしているような人でした。
頼まれれば、お花を買いに来た方々のお家の花壇を作ったりもしていたようです。祖父が亡くなって数十年経った後でも、「実はね、お宅のおじいちゃんが…。」と打ち明けられたりして、本当にびっくりします。自分の知らないところで、祖父が皆さんの記憶に残る人物だったことを知り、ちょっと誇らしい気持ちです。
当時、幼稚園児だった私は祖父に教わり、よく草花を育てるお手伝いをしました。お手伝いした後のオヤツも楽しみでしたが、純粋に農作業が面白かったという記憶があります。長男を見ていると、やはり血は争えないなぁとつくづく思います。
りんご園で再確認した生存競争の厳しさ
最初に、りんご園の農家さんから、参加者向けにクイズがありました。
「100個の実があったら、何個くらいが商品になって、皆さんのところに届くでしょうか?」その衝撃の答えは、たったの「5個」でした。本当に少ない!!
実際には多くの実がなっていましたが、それが全部商品になる訳ではなく、95個はどこかの段階で淘汰されていくのです。最終的には、最高の5個が選び抜かれるのです。非効率だなと思いますが、自然を相手にしていていたら、それが普通なのかもしれません。
かなりシビアな世界だなぁと考えこむ母に対し、コツを会得して嬉々として摘果する子どもたち。こうやって選ばれた一つが、やがて大きくなって実を結ぶのです。目の前の子供たちを見て、ふと人間も一緒だなと感じました。
今、この世に生を受けて存在する私たちは全員、ものすごい生存競争を勝ち抜いて産まれてきたのです。私の願いは「子供たちが自分の好きな道を見つけ、自分を大切にして生きること」です。この願いを叶えるために、まず私自身が自分を大切にしていこうと思っています。
自分自身を大切にしていくための心がけ
社会生活を送っていく上では、自分のことを後回しにして、周囲に合わせるようなことも多々あります。特に、家庭を持っている人はその傾向があるかもしれません。私の経験でもあるのですが、時間的にギリギリの生活をすると限界が来やすいです。
自分が限界だと思ったら、潔くその時の状況を手放すのも一つの手だと思います。私もいくつかの人生の岐路で、その時に自分が一番重要だと考えていたものを何回か手放してきました。そして、若い頃は手放した瞬間から後悔の嵐でした。
しかし、現在、人生の折り返し地点に近づいてきて思うことは、そんなに後悔した決断だったのに、今となっては別にどうってことありませんでした。何なら、もうすでに、その時の気持ちをすっかり忘れてしまっています。
今は「今の自分の生活」が一番大切です。後悔しても始まることは何もなく、その後悔をパッと手放して、そこから始めたことが今につながっているのです。過去は確かに必要ですが、過去に種をまくことはできません。
おわりに
今、まいた種が将来どうなるかは、誰にもわかりません。しかし、自分が種まきをしたら、確実に何らかの変化が起こるのです。未来の不確実性をやみくもに不安がるより、今できることをしたほうが断然、楽しいと思います。
たとえ非効率だと感じても、実際にやってみたら、意外と「良いもの」が得られるかもしれません。最初から何もしなかったら、不安を感じることはないのかもしれませんが、得ることもないと思います。
自分の「今」に種をまいて、水をあげて、そして、ワクワクしながら観察します。「もしかしたら、土の中でもう芽が出てるかもしれないなぁ。」
いよいよ、土の中から「ポコっ!」と小さな芽が出てきたら、飛び上がって喜んでしまいそうです。これだから、やっぱり農作業はやめられないんです!
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