<0225>生んで育てようぜ!
ここ200年くらいで、世界大戦という谷を挟んで世界の人口はむちゃくちゃに増えてるわけですが、120億人くらいで落ち着くというのが、大方の予想らしいです。で、ふと、頭の中では漠然と理解しているけど、うまく言語化できない「日本の公的年金もらえないだろうし払いたくない論」について書くことにしました。
例えばですよ、
1947年の合計特殊出生率は4.7人です。
つまり一組の夫婦から生まれる子供の数。
この人たちが65歳になった2012年、若くして亡くなった方を計算しなければ、もちろん4.7のままです。
この世代のことを仮に「ハッスル世代」とします。
で、1974年の合計特殊出生率は2.0人。僕と同じくらいの世代です。
この世代を仮に「ぷるぷる世代」としましょう。
なので超ざっくりいえば、ハッスル世代の4.7人をぷるぷる世代の2人で支えているのが現在の年金システム。キツいですね〜。1人で2人以上の老人を支えるわけですから。
でも、ここで考えてみましょう。
このハッスル世代が、大人になったときに、子供を2人しか作らなかったことに原因があるわけですよね。平均4.7人作っていたら、ぷるぷる世代の負担はいまの半分以下なわけです。4.7人を4人で支える。なんとかいける気がしますか?
ハッスル世代にはなんで沢山子供作らなかったんだよ!と言いたいところですが、日本の社会が成熟すると共に、やはり公衆衛生の向上や教育の費用など考えると子供の数が減るのは自然でしょう。世界的に見てもそうです。法則性があります。社会が成熟すれば、1組の夫婦が生む子の数は減る。
しかしですよ、僕らぷるぷる世代がクソほど頑張って、ハッスル世代を支えつつもですよ、2人以上の子供を産み育てたら、僕らがハッスル世代となる頃には、次のぷるぷる世代も同数になりますから、今よりは年金負担、マシになりますよね。僕らの世代が必死で頑張る必要はあるんですが。
いっぽう、次のぷるぷる世代をみても、2017年の合計特殊出生率は1.4くらいです。くらい未来だなぁ…
僕たちがハッスル世代になったら2.0を1.4とかで支えることになります。今よりは多少マシですがキツそうです。
何が書きたかったかというと、年金もらえないとか、個人年金で積み立てた方が得だとか言うまえに、年金保険ってのはその名の通り「長生きしてしまったときの保険」であり、しかも現役世代(ぷるぷる世代)によるリタイア世代(ハッスル世代)の扶助システムである、ということをはっきり認知させた方がいいと思うんですよね。
いま払ってるのは、将来自分がもらうお金じゃなくて、老人を支えるお金であって、自分たちが将来もらうお金は、自分たちの子供や孫が払うんや〜。
っていう意識がないから、そりゃ不平不満たまります。
なので「年金が破綻する/しない論」じゃなくて上に書いたような事をしっかり国民に伝えること、そういうことを理解した上で国民が「よっしゃ皆で力あわせてやったろうぜ!」となる民族の意思、が生まれる素地を作っていくのが、重要だと僕は思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?