地蔵のいた街角/遥かな昭和
イラストエッセイ「僕の昭和スケッチ」76枚目
「お地蔵さんって昔は何処にでもあったのに、いつの間にか見かけなくなりましたね…」
K君と言う私のテニス関係の友人が或る日僕にそんな事を言いました。
その言葉が妙に胸に残り、私は時々お地蔵さんのいる風景を描きます。
上の絵は、子供の頃実家のすぐ近くにあったお地蔵さんの記憶です。
母親に連れられてこのお地蔵さんの前を通ると、手を合わせて祈る事を促されたものです。
昭和→平成→令和と時が流れ、私達の生活は格段に豊かになりました。
それは、間違いなくそうだと思います。
けれど、合理性や利便性ばかりを求めたばかりに私たちは沢山の良い物を失ってしまいました。
あなたの子供の頃にも、きっとお地蔵さんは暮しの中にいましたよね。
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