シューシャインボーイの居た時代/昭和
「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ177枚目
今日も僕はこの絵を見ていただければそれでもう十分です。
シューシャインボーイは、靴磨きの少年のこと。
僕は同時代としては知らない。
映画「東京キッド」で美空ひばりが貧しい靴磨きの主人公の暮らしを明るく演じていたのをテレビのリバイバルで見た世代だ。
路上の靴磨きは戦後暫くの間、都会の街角に溢れていた戦災孤児達の生業だった。昭和30年代後半になると地面のアスファルト化によって靴が汚れにくくなり、次第に街角から姿を消していったと言われている。
暮らし向きも戦後の極貧状態から少しずつ楽になっていた僕らの世代には想像もつかないほど過酷な生活を彼らは送ったのだと思う。
これは、そのことに想いを馳せて描いた一枚。
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