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【YouTube大学まとめ】LGBT②『日本におけるセクシャルマイノリティの議論とは?』後編

トランスジェンダーを『性同一性障害』と病理として考えられている日本。その呼び方は本当に正しいのでしょうか?また、同性婚の先の深い意味を理解する必要があります。

【YouTube大学まとめ】はマガジンにてまとまっています!
最後のあとがきに僕の想いを書いてます!

今日はこの動画!

トランスジェンダーの歴史

トランスジェンダーとは、性自認の不一致と前編で説明しました。
さらに、同性愛の歴史についても解説しました。

今回は、トランスジェンダーの歴史です。

1910年代トランスヴェスタイトという言葉がうまれた。

ドイツの神経学者の人が、異性の服装やメイクをしたいという人に対して、名付けました。

この頃は、異性の服を着て性的興奮を覚えるという意味合いもありましたが、今はそういう人たちは含まれず、性自認と服装を一致させたいという人のみが、トランスヴェスタイトと呼ばれています。

1950年トランスセクシャルという概念が認識された。

ヨルゲンセンという人が、性別を一致させる手術を受けました。のちに自伝を書きました。その中に、医者のハリーベンジャミンという人は、これは間違ったことではないと発表しましいた。そのことが話題となりました。

それまでは、病的と捉えられたため、精神的な治療を勧められましたがそこに対して、肉体を適合させる方がいいというふうになりました。
(※全員が外科的処置を望むわけではありません。ホルモン療法のみを行う方もいます。)

この自伝により、今までセンセーショナルだったことが、そういう人がいるんだという概念、認識が生まれました。

性的指向と性自認の歴史

今までのをまとめると、

1910年代 
同性愛があるのはわかった。ですが、それはトランスヴェスタイトと全く同じものでした。つまり、性的指向と性自認が分けられていませんでした。さらに、トランスヴェスタイトしか認識されていません。

1950年代
性的指向と性自認が少しだけ区別されるようになりました。
さらに、トランスヴェスタイトとトランスセクシャルの人がいるんだということもわかってきました。ですが、くっきりとまではまだわかれていませんでした。

1990年代
性的指向と性自認がくっきりと分けられ、かつ、同性愛とトランスセクシャル、トランスヴェスタイト、トランスジェンダーは別のことで、その組み合わせによって、多様になっていくことが明らかになりました。

これは可視化されるまでが大変

今は、性的指向と性自認のようにわかりやすくなってますが、それがわかってないと、相手がそのような人でも、よくわからず差別してしまいました。

レズビアンの認識はゲイの人より遅かった。

ゲイの人が19世紀のことから取り沙汰されていたのと対象に、レズビアンという言葉が浸透したのは1950年代と、だいぶ遅かったです。それは、女性の権利の方が抑圧されていたからです。

女性の権利が主張されたのが1950年代からでした。

クィア・スタディーズというセクシャルマイノリティに関する研究

クィアとは、不思議とか奇妙という意味があります。

これは、人間は多様なんだということがわかってきた段階でしたが、その多様なまま連帯しなければいけない理由がありました。

HIVエイズの誤解『ゲイの人たちだけの病気』

HIVエイズについて、その頃はゲイの人たちだけがなる病気と大きな誤解がありました。そのため、治療に大きな遅れをとってしまいました。

その誤解を晴らすためにゲイの人たちだけでなく、セクシャルマイノリティの人たちが一致団結するべきだとして、多様なまま連帯したのです。これが1980年代の話です。

これは、あえて差別的な名前にすることで、そういう差別されてる人がいるということを訴えるのが目的でした。

【日本における議論】①同性婚について 同性間のパートナーシップ

渋谷区を始め、同性でのパートナーシップ証明書の交付はされるようになりました。しかし、婚姻ではなく、あくまでパートナーシップ。これは、男性同士で事実上の結婚のような関係でも、片方が重い病気になり、家族以外の面会拒絶になった時、あえないということ。つまり、地方自治体として容認するところはあるが、法的な拘束力はないということです。

同性婚を認められない大きな壁『憲法』

日本国憲法ができた1950年代は、同性愛などの概念がまだなく、『両性の合意に基づいて成立する』と書かれてしまいました。そのため、両性、つまり、男性と女性という意味になってしまっているのです。

「なら、認めてあげればいいじゃん」と思うかもしれませんが、それは不十分な考えです。

「同性婚も制度に入れてあげればいい」としてしまうと、それすら差別的なことになってしまいます。これが前編の冒頭で言った良心で傷つけるということです。

今の結婚の制度に同性婚を入れるのではなく、もっと多様な結婚、セクシャルマイノリティーを持った人たちが、望んだ関係を認められるよう議論することが必要になってきます。

本当の多様さを理解する必要があるということです。

性同一性障害の問題点は、呼び方。病気じゃない。

性同一性障害という言葉はよく耳にしますが、この歴史を振り返ると、こう思うはずです。この呼び方でいいのかな....

同性愛に関しては、犯罪でも、病理でもないところまでたどり着いたのにもかかわらず、トランスジェンダーは未だに病理の認識になっています。だから、外科手術をするんですよね。

そこで、性別違和という言葉もできつつあります。

ですが、名前を変えることにより、外科手術が美容整形的な立ち位置になりかねないという懸念もあるのです。

だからこそ、2つの対策を同時にやっていかなければいけない

この言葉を変え、脱病理化しなければいけないのと、治療の切実さが失われないように、治療に関してはしっかり整備をし、制度を整えるという2つのことが必要になってきます。


以上!最後までありがとうございました!

個人的な感想

今回は難しい言葉や、似ている言葉も多くあり、理解するのにすごく時間がかかりました。冒頭の『良心より知識』という言葉の通り、勉強しないとわからないことだらけだった。ということがわかりました。性的指向と性自認の区別はわかりやすかったです。

そういうひとが今後出会った時、話をちゃんと聞いてあげれる人でありたいなと思いました。そのためにもっと教養を増やしていきたいと思います!

みなさんはいかがだったでしょうか!
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前編はこちらから!
LGBTの詳しい説明、トランスジェンダーの分類など基礎知識から、同性愛の歴史を詳しく解説しています!


あとがき

僕は小さいころから新しいことを知るのが好きです。
学生時は勉強法を知るのが好きで、よく中田敦彦さんの勉強法やプレゼンなどを見てました。そんな中田敦彦さんがYouTube大学を開き誰でも見れるようになりました。

そしてその内容は、本の要約、解説。

僕自身本が全く読めない性格で、長文は苦手です。
ですが、YouTube大学はめちゃくちゃ分かりやすく、ワクワクします!
だからこそ、そこでの学びをnoteを使って整理したいと思いました。

noteで整理することにより、文字で見れるようになります。そうすることで必要な部分、大切なポイントを簡単に見れます。長文が嫌いな人向けに、目次をうまく活用し、目次を見るだけで理解できるようにします。

これの活用法は、動画の学びをより脳に定着させることです。僕もそうですが、学びを見ても次の日には半分くらいは忘れてしまいます。それを思い出すために動画を見直すのは、時間がかかりますよね。でも、付箋のようにメモが残ってれば思い出せます。それがこのnoteになります。

発展途上なので、やりながらどんどんバージョンアップさせて行きます!
応援よろしくお願いします!

参考文献


「LGBTを読みとく クィア・スタディーズ入門」森山至貴(筑摩書房)


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