見出し画像

ようやく自分らしい強みを見つけた話

自己分析をしたことがある人は、

自分のことなのに”全く自分の強みが分からない....って絶望したことが少なくとも1回はあるんじゃないかなって思う。

どれだけ幼少期から遡っても、これだとピンとくるものは現れないし、一応見つけたとしてもそれが他人と比べて”優れているか”は謎だ。

なかなか見つからないと、強みがないのかとすら思えてくる。だからとりあえず、強み”っぽい”ものを作って面接に持っていく。

自分のことを客観的に評価することって、予想以上に難しいのだ。



✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎



それでも私は自分の強みを見つけることを諦めてはいけないと思う。もはや使命というか、お仕事をする以上必須科目だ。

そう思うようになったきっかけは、初めて就いた職業が苦手の塊だったことだ。

一見簡単で、皆が当たり前のようにできることが不思議と自分だけできないのだ。

作業と自分の相性がなかなか悪かった。

顧客にもチームにも迷惑をかけた経験から


仕事の目的は誰かの役に立つことであり、利益を出すことなのだから盛大に弱みを発揮している場合ではない...自分の力が最大限に発揮できる分野に飛び込みたい!


と思うようになった。


毎日ミスをして『ごめんなさい』と言うよりも、よりたくさんの『ありがとう』を受け取れる場所を見つけたいと思った。

前職が私の苦手とする環境だったから、次に働く場所は、それと真逆の性質を持った場所にしようと決めた。

素早いスピードで複数の顧客を相手にする場所ではなく、ゆったりとした場所で、一人一人丁寧に接することができる客室数の少ないホテルやゲストハウスを選ぶようにした。

そしたら確かにもらえる『ありがとう』の数は増えた。環境としてはこちらの方が私には合っているのだなって思った。



でも実際に自分に向いている環境で働いてみても、私が探し続けている強みというものに関しては、いまいちピンとこなかったのだ。


強み探しの旅は続く。




お母さんの友達は、目をまん丸くして英語ペラペラだねって言った。

画像1


そして私は、これだという強みを発見できないままカナダのトロントに渡航することになった。

この街に来て5ヶ月が経ったとき、嬉しいことに母とその友達が私を訪ねてくれた。

彼女たちの滞在中は料理の注文からホストファミリーとの会話の翻訳、タクシーの予約まで全部私が行った。


そして最終日。


お母さんの友達は目をまん丸くして


「りこちゃんって英語ペラペラなんだね。」


って言った。

その後に続けて、旅行中に居てくれてすごく助かったし安心した。ありがとうって言った。


正直自分は英語が話せるけど、ペラペラだとは全く思ったことはない。

外国語大学を卒業して、長期留学も経験して、自分よりもっとできる人に会ってきたから、むしろ常に足りないなぁと思っていた。

でも

褒められて初めて誰かの役に立てるくらい話せるようになったのかなって、嬉しくなった。

私はひっそりこれを強みと呼ぶことに決めた。



しかし



英語を話せる人はこの世にわんさかいるわけで、バイリンガルだっている。

やっぱりこれで抜きん出たり、唯一無二になるのは難しい。だからもっと、自分特有の強みのようなものが欲しい。


私の強み探しの旅は継続することになった。




落ち込んでいた友人が笑顔になった。悩み相談に乗るのが上手だねって言った。

画像2


ある日、友人の悩みを聞くためにカフェに行った。彼女はコーヒーの氷をストローでつつきながらテーブルに突っ伏して、もう将来どうしていいのか分かんない....と言っている。


私は誰かが自分に悩みを相談してくる時

『話を聞いてほしいのか』

『一緒に解決策を見つけてほしいのか』

を瞬時に見分けることができる。


この人は聞いてほしいんだなと感じたときは何も言わずに、聞き役、共感役に徹する。

だけど彼女の場合は解決策を一緒に見つけてほしいようだった。



✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎



ひとつひとつ質問しながら、彼女の悩みを解決するための作戦会議をした。

これはどう?じゃあこういうのはどう?と言って、しっくりくる答えを一緒に見つけていった。

彼女の表情は最初こそは絶望していたものの、次第に笑顔が戻り、スッキリしてきたんだなって分かった。そして彼女は言った。



「悩み相談に乗るのが上手だね。」



どうしてそう思うの?と聞くと、


うーん。決して否定せずに聞いてくれて、私のペースに合わせて納得のいく答えを一緒に考えてくれるから、と言う。



これも友人に褒められて初めて意識するようになったのだけれど、


よく誰かの深い話を聞かせてもらえる。


もしかすると自分は話を聞くことや、悩み相談に乗ることが得意なのかもしれないと思うようになった。


(彼女はそのあと大きな一歩を踏み出した。)



✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎



トロントでは外国人の友人が増えた。そして今度は彼らからよく相談されるようになった。


新しくこの街にやってきた人には職探しの相談を


仲良しのブラジル人の男の子には恋の相談を


職場の女の子からは将来の相談を受けた。



そして私はあることに気付いたのだ。




掛け合わせることで自分らしい強みが生まれる。

画像3



これだ、と思った。


私の強み。


それは


英語で国籍問わず人の悩み相談に乗れること。

対話することで誰かが大きな一歩を踏み出すきっかけを作ること。


これが私だからできることだと思った。



✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎



帰国まで残り4ヶ月。


最近は仕事探しのサイトを開くようになった。するとこれやってみたいなと思える仕事を見つけた。


日本で働きたい外国人のためのキャリアコンサルタントだ。


どんな職業に就きたいかをヒアリングして、彼らに合った求人を一緒に選んだり、面接の練習を手伝ったりする。


異国で働くことは人生の大きな決断。


そんな人生に関わる決断を少しでも自分らしく、より良いものにするためのお手伝いをしてみたいと思う。


グローバル化によって生まれた職業であり、(今はコロナウイルスの影響で外国への出入りが深刻視されているけど......)

絶賛人口減少中の日本はこれから外からの採用を増やしていくだろうから、


今は日本と外国の架け橋みたいな存在になりたいなって思っているよ!



まとめ: 

強みは諦めずに探し続けると見つかる

他人から褒められることが自分の強み。

掛け合わせることでオリジナルの強みが出来上がる。





#日記 #エッセイ #呟き #仕事 #好きを仕事に #人生100年時代 #就活 #転職 #社会人 #大学生 #留学 #ワーキングホリデー #英語 #外国人

本当にありがたいし、嬉しいし、書き続ける糧になります♡いただいたサポートには1つずつお返事し、大事に使わせていただきます☺︎