2分で読める子育てエッセイ№676『お手本にならんけど』
休日の朝のちょっぴり早い時間、小6の娘がイベントに参加するため、車で送ることになった。
小3の息子は、まだグースカ夢の中。
今日出かけることは昨日伝えているし、せっかくの休みなのでそのまま寝かせておこう、と書置きをして出かけることにした。
大きな紙に「10時ごろに帰ります。朝ご飯はテーブルの上にあるよ」と書いた。
ところが問題に気づく。
ふだん書置きをしないわが家。
「どこに置いておくのが一番良いか」と朝から悩むハメになった。
いつも、ちょっぴりポワンとしている息子。テーブルの書置きなど、気にも留めないはず。
ダンナと娘に相談してみた。
「寝室のドアは?」
ーー 読まずにスルーするよ
「テレビの前に貼っておく?」
―― その紙をはがせなかった、と後から文句言いそう。
「息子のスマホにメールしておく?」
――見るかな・・・それより息子のスマホ、どこ?
誰かが言った提案を、誰かがが否定、これぞという案が浮かばない。
するとワタクシ、閃いた。
「そうだ! テレビのリモコンに貼っておこう!」
起き抜けにテレビを観る、うちの息子。
いつもの行動パターンからリモコンを探すはず。絶対に気がつくよね?と、問題は無事に解決した。
*
娘を無事に送りとどけたワタクシとダンナ。
息子が気になるので、できるだけ早く帰宅した。
「メモに気がついたかな、どんなリアクションをしたかな?」
ウキウキしながら、リビングに戻ると、そこには出かけた時から1㎜も動いていないリモコンがポツーン。
「え? 息子は?」
朝の騒動も、家族が出かけたことにも全然気がつかず、メッチャ気持ちよさそうに、グーグー寝ておった。
「あれだけ悩んだのに。書置きの意味ないじゃーん」
さらに数時間後、帰宅した娘が、その書置きを眺めながらこう言った。
「お母さんが書く『母』って、いつも一瞬間違っているよ、って訂正したくなるんだよね。 え? これ略字のつもりなの?」
それを聞いて思い出した、ワタクシの子供の頃。
大人の書いた略字を見て
「わ~、昔の人だぁ」
と大層失礼なことを思っていた。
今では逆に、娘にディスられとる。
書置きをしたばっかりに、こんな仕打ち。
ちぇっ。
でも母の字はお手本にならんけど、個性的な字だってことにしておかない?
お出かけ、ルン♪ って感じで書けていると、ワタクシ気に入っているんですけど・・・。ダメ?
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