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僕の38年間を詰め込んだ、「生きづらさを面白さに転換する」プログラムを作りました。

皆さん、こんにちは!
MY geniusチームの“ふくみん” こと福見直也です。
このたび株式会社すみなすは、自分を壊し、自分を創るアート・リトリート・プログラム「MY genius(マイジーニアス)」をリリースしました。
そこで今回は、MY geniusの概要や込めた想いなどを、代表のふーみん(西村史彦)へのインタビュー形式でお届けします。

ー まずは「MY genius」について教えてください!
MY genius(マイジーニアス)とは?

マイジーニアスは、「自分を壊し、自分を創る」をコンセプトとした二ヶ月間のアート・リトリート・プログラムです。2泊3日の合宿と毎週のオンラインセッションで構成され、アートを通じて内省と解放を繰り返し、無意識にある違和感や輝きを認識し、個性を最大限発揮できる場を提供します。


今の世の中、これだけSNSが普及していて、色んな情報が溢れてて、だからこそ、どうしても外側の情報に意識がいってしまいがちですよね。外側にある評価や結果にとらわれてしまって、自分の本心は置き去りにしてしまってるというか。自分と向き合う習慣や機会っていうのは、結構「よいしょ!」ってしなければ、ほぼほぼないと思うんですよ。だから、自分の本心と向き合わないまま、知らないままに、外側に合わせてしまってる。それ故に、自分の持つ特性と環境がミスマッチを起こして、生きづらさになっているというケースは本当に多くの人が当てはまるんじゃないかと思っています。今の世の中では、自分のことを自分で決めなきゃいけない、または、自分で決められる世の中になっています。 決められる余白の部分が多くなっているからこそ、生きづらさっていうのはそれぞれ大小の差はあれど、誰の中にもあると思います。そんな生きづらさを解消するために、「MY genius」は生まれました。アートを通じて内省と解放を繰り返し、今までの自分を見つめ、認めることで、新しい本来の自分を創り出します。二ヶ月後には、より自分らしい新たな自分に出会えると思います。

ー なぜ「MY genius」をつくろうと思ったんですか?

自分自身が感じてきた生きづらさ

僕自身が生きづらさを感じてきたことが一番大きな背景としてあります。元々結構人に合わせやすいというか、流されやすかった方だと思います。だから、僕自身が外側の情報に引っ張られすぎて、まさに特性と環境のミスマッチを起こしていたことを、これまで人生の節目節目で痛感してきました。特に仕事のミスマッチが大きく、社会にはまれない、はみ出している、浮いている感覚もずっとありました。こんなに社会にはまれなくて「おれ生きていけんのかな?」みたいな漠然とした不安や、「自分はまともな人間じゃない」といった劣等感をずっと感じていました。

カナダでレゲエを歌っていた時期もありました。

生きづらさは面白さに転換できることに気がついた

しかし、ある時期から生きづらさは面白さに転換できることに気づきました。起業を通じて主体的になり、「開いた」からだと思います。自分の生きづらい部分(特性)や自分の本心と向き合い、見つめ、受け入れ、その上で視点を変えると、それを才能や面白さに転換できることに気付きました。それからは、自分が苦手なことは主体的に人に頼るようになり、強みに尖っていくようになり、自分がどんどん開いていきました。そして、開いた状態で人や社会と関わっていくことで、次々と応援してくれる人が増えていきました。自分が本心からやりたいことで自分の強みを発揮し、自他ともに認められることでアイデンティティが内外で一致するような感覚が得られ、そこから『安心』が生まれ、個性や主体性がさらに開いていきました。こうして僕の生きづらさは面白さに変わり、人を巻き込む力になっていきました。自分のダメなところも笑ってさらけ出せるってことが、最強に「開いてる」状態だなと思うんですが、ちょっとずつそうやって自分が開いていくと、自分に合う人が集まってくるし、どんどん生きやすい環境になっていくなって実感しました。

ジーニアス初めての企画展の様子

障害福祉とジーニアスメソッド

これまで僕は障害福祉という分野で、アートを通じて生きづらさを面白さに転換してきました。
ジーニアスを通じてアーティストがメンタルを回復していったり、未経験からでもアーティストとして活躍できるようになったり、何らかの状況・状態が改善されていく事例をたくさん見てきました。そんな彼らの姿を見て、「なんでできたんだろう?」と振り返ってみたら、そこに僕らなりのメソッドがありました。そこから、今まで自然とやってきたことを可視化して体系化してメソッドを構築して、再現性を高めていきました。

そうやってジーニアスの活動を継続していく中で、同時にずっと思ってきたことがあります。それは、「障害者だけが生きづらいわけではない」ということです。社会の解像度が上がり、誰もが何らかの病名を持つ時代になっていると感じます。それぞれ違う特性であるにも関わらず、「障害」や「病気」など、カテゴライズされた枠に当てはめられることで選択肢が狭まり、安心感が得られない環境に課題を感じています。
精神疾患も含め、誰もがなり得る現代で、自己のアイデンティティを確立し、心理的安全性や余裕を得ることが大切です。それによって主体性や個性が開花し、誰もが認め合える豊かな世界が広がると確信しています。
また、先にも語ったように、外側に意識が向かってしまいがちな現代においては、特に本心と向き合った上でアイデンティティが内外で一致していくことが、人生を豊かにしていくためには欠かせない大切なことだと考えています。
だから、僕は、今まで培ってきたメソッドを活かして、アートを通じて内省と解放を繰り返して今までの自分を壊し、新たな自分を創り、生きづらさを面白さに転換するために「MY genius」をつくりました。

こどもたちが描くものは、いつだって自由だ!

ーMY geniusで作りたい世界観、ビジョンを教えてください。


実証実験の様子

僕は、アートには障害も障壁もないと信じています。アートは正解も不正解もない世界で、誰もが無敵になれます。誰もがその世界に没入し、自分と対話し、内省を深めて、それを表現して開いていく。本来の自分らしさ、つまり自分の軸やアイデンティティを見つけ、自分指標で判断できるようになれば、生き生きとして余裕が生まれると思います。異なる個性を尊重し、認め合うことができるようになるのです。余裕や安心は、個人だけでなく企業内においても大切です。企業で個性と環境のミスマッチというのは「関係」によるものが多いです。ちょっとしたすれ違いや摩擦がきっかけでずれが生じ、他者の像を妄想で作り上げ、コミュニケーションを閉ざしてしまうことがあります。職場環境ではこれが容易に起き、こじれやすい状況を作り出します。しかし、マイジーニアスを通じて開くことができれば、安心と余裕が生まれ、働く人々の主体性や個性が開花し、より良い組織が形成されると思います。マイジーニアスの実証実験の一例ですが、ある起業家が粘土のワークで「実は最近、資金繰りに困っている」と自己開示してくれました。自己開示はあらゆる場面で価値があります。マイジーニアスではアートだからこそ、それが可能です。余裕が生まれると、社会課題や環境問題など高次な活動にも取り組む意欲が生まれます。逆に、余裕がなく不安な状態が続けば、いじめやパワハラ、自死に繋がることもあります。
人は良くも悪くも影響し合える生き物です。
だからこそ、僕がマイジーニアスでやろうとしていることは、ある意味でエネルギー事業です。持続可能な社会を作るためには、人的資本エネルギー=精神エネルギーが必要です。その精神エネルギーの量と質が高まり、伝染していけば、持続可能な社会に近づけると信じています。だから、僕がマイジーニアスで作りたい世界は、関わる一人一人が個性を発揮し、誰もが色鮮やかで認め合える世界です。そのために少しずつ生きづらさを面白さに転換していきます。

実証実験の様子

ーマイジーニアスで大切にしたいことやプログラム内容を教えてください。


大切にしたいことは、安心して自由に表現できる環境を設計することです。何度も言いますが、安心は非常に重要です。そのため、評価や否定をしないことをお約束します。

このプログラムでは、「自分を壊し、自分を創る」というテーマを貫きます。始まりのブースト合宿では、全身開放ドローイングを通じてこれまでの思い込みを壊し、粘土で自分をこねて柔軟になり、表現して開放します。最後の日には、匂いや色といった非認知的な感覚に身を委ね、直感を研ぎ澄ませながら小自然の中で気に入ったものを拾い、それを用いて自由に作品を作ります。

自然にあるもので創られた作品。素敵すぎる!


合宿後は、オンラインセッションに移ります。オンラインでは毎週異なる課題が出され、それを基にジャーナリングなどで内省し、内省を元に作品を作成します。週に一度の発表タイムで作品を発表し、フィードバックを得るという流れが続きます。その中で、もやもやしたり、つまずいたりすることがあれば、全3回のメンタリングでざっくばらんに話してもらい、安心して内省と解放を繰り返すことができる環境を提供します。
最後には卒業発表もあります。このプログラムを通じて、いつの間にか身にまとっていた殻を壊し、本当の自分の声を拾い上げ、より自分らしい新たな自分と出会うお手伝いができれば嬉しいです。

ーともに歩んでくれるアートコーチを紹介してください。


ともちゃん


マイジーニアスのアートコーチを務めてくれるともちゃんとは、出会った時から共鳴・共振していました。「めっちゃいいやんそれ」という言葉がミーティング中にもよく出ていました。本当に驚くほど、このプログラムの想いや描きたい内容にナチュラルにフィットしていて、ともちゃんが合わせてくれているわけでもないと直感的に感じます。それほどぴったり形がハマって、共に同じ世界を自然と見てくれているのです。
だから、ともちゃんの言うこと、やろうとしていることには、僕らは迷いも疑いもなく、絶対的な信頼を寄せています。ともちゃんの綴る言葉からも、大枠で方向性が一致しているので、ベクトルの推進力を強めてくれています。
ともちゃんは感性を持って人を見ることができる人であり、自己の芯や軸が強い人でもあります。だからこそ、マイジーニアスに対して想いを持って一緒に作り上げてくれているし、僕らも最高のものになると確信しています。さらに、ともちゃんは感性や作家性が強いだけでなく、クライアントワークの実績もあり、理解力や言語化能力も優れています。そのため、何度も驚かされてきました。
だから、マイジーニアスの受講生は、安心してともちゃんに委ねてほしいです。ともちゃんなら大丈夫です。全力で太鼓判を押します。
僕らチームで共通しているのは、抽象的だけど「いい空気が好き」ということです。その重要度を低く見がちな人も多いですが、僕らはそれを非常に重視しています。それが、楽しく進められ、良いプログラムを確信できる要因の一つです。本当に皆さんのおかげです!

【アートコーチプロフィール】
尾形 朋美(おがた ともみ)
埼玉県川越市出身、屋久島在住。
バイオフィリックアーティスト/蒸留師・調香師
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業、ロンドンRoyal College Of Art MA Design Products修了。留学中にバイオフィリックデザイン(人間が本能的に自然を心地よく感じることを応用したデザイン)の研究を始め、帰国後は東京・青山で屋内空間緑化のインテリア設計に携わる。
植物が元気な南国に惹かれるように九州へ移住し、全国で地域デザインを行う企業にて、鹿児島県内の自社拠点で全体ディレクションを任されるほか、行政の地域デザイン事業に幅広く関わる。
2023年独立し、作品制作、アートワークショップやデザインコンサルテーション、植物の蒸留や調香も行う。2024年屋久島へ移住。

ー最後に、読んでくれてる人への最後のメッセージをお願いします。

「生きづらさを感じている全ての人へ」



これまででほとんど全て語り尽くした感がありますが(笑)
でも、「生きづらさを抱えている全ての人へ」贈るメッセージとしてお話しします。
マイジーニアス。
ここには間違いなく、あなたの人生を、良い方向に進めるための旅があるっていうことを伝えたいです。
何らかの生きづらさを感じている人たくさんいると思うけど、本当にあなたらしい、あなたの軸で、あなたが選んで生きていく。あなたの人生を送りたいと思っている人たちに向けて、僕らはその人生を全力で応援して、肯定します。
そして、そのための大きな力を持つコンパスをあなたの中に作ることを目的としてこのプログラムをつくりました。
迷いや不安は当然あるでしょう。
決して安い金額ではないですし、自分と向き合うのは怖いですよね。
でも、ここにはあなたの人生を応援する仲間しか集まりません。同じ志を持った仲間たちが共に自分の人生に向き合い、良い方向に変えていこうとするので、何かが変わらないわけがありません。
マイジーニアスが、あなたの人生を前に進める一助となることを願っています。

ありがとうございました!

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