「日々のうた」 石川颯人 / Hayato Ishikawa

Kamisado Vo/Gt

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2/12

このnoteを開いてくれてありがとうございます。 石川颯人です。みなさんお元気でしたか? 2024年になってからまだ1回もライブをやっていないから、 もはやあけましておめでとう、なのかな。 僕は年明け早々にインフルエンザと溶連菌を併発して寝込んでいました。 なんだか何も身の入らない年末年始だったなあ。 もちろん、理由は身体を壊したからだけではなくて。 2019年の活動開始からともにKamisadoとして走ってきた、 神保くんがバンドを離れることになりました。 これを読ん

    • 交差地点で約束を/ナイトダイバーズ

      「WAGON TRACKS」の音楽の旅も、この曲で一旦幕を閉じます。 最終曲、「ナイトダイバーズ」 これはヒラノ。彼がこのバンドに書いた曲の中でも三本の指には入れたいくらいに僕は好き。レコーディングをする直前の段階ではこの曲は無かったんだけど、ホントにラスト、ギリギリになってデモが届いた。 初めて聴いたとき、僕は何かしてたんだけど、思わずその場で最高級の賛辞の言葉を彼に送った。 だってこのアルバムを終わらせるのにこれ以上ない曲だとは思わないか? 1周目を聴き終わるころには

      • 憧れとイラダチの歌はまだ続いている / 放熱

        君に長い手紙を書こう。 っていう書き出しは少しキザすぎるかな? 「閃光」 音楽的にはまあお聴きの通り、オレの思うロックンロールを炸裂させようと思って作った。イントロのアウトロのつっころばされたようなドラムプレイはMO’SOME TONEBENDERの「Green & Gold」から。わかるひとにはすぐわかると思う。 さすがにKamisado史上最も激しい楽曲だろう。どのプレイも使い果たす勢いだよね。 もともと別のサビメロがついていたが、深夜2時に突然今のメロディが降って

        • 文字どおり八方ふさがりだった! / No way out

          ビートルズというバンドを知っているだろうか。なかなかナメた質問だろうか。この間何十年ぶりの新曲が出たりした。 ジョン・レノンとポール・マッカートニーという稀代の天才が二人で作曲をしていたバンドだ。ビートルズのほとんどの曲が「レノン・マッカートニー」というクレジットがされている。顔を突き合わせて二人で書いたものからそれぞれの単独作に少しヒントを与えあったものなどその実はさまざまなようだが。 ところで、平野雄大という男は、やるときはなかなかやってくれるヤツだ。今日はそんな話。

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        • 3 month Singles ライナーノーツ
          3本
        • "our city dawning" 個人的雑感。のまとめ
          7本

        記事

          Never forget me / Amnesia

          大阪から帰ってきました。 ちゃんと向き合った昨夜の話はまた改めて話すことにしたい。 ただ、忘れられない、忘れたくない景色がまた一つ増えました。 「ナイトダイバーズ」のMVが公開されました。なので今日はナイトダイバーズでも良かったんだけど、「でもやっぱりあの曲のことは最後に書きたいな~」と思ったので曲順通りに話していけたらと思います。 そう、今日は「Amnesia」という曲について。少し長くなりそうだな。 始まりは2020年の秋ごろのこと。夜中に家でフッとメロディとコー

          足跡の収斂

          「あなたはあと何年何か月何日何時間何分何秒生きられます」なんて誰も教えてくれるわけじゃないから、いつ死んでも良いように今を生きられたらいいけれど、そうもいかないから僕らは今日もノラリクラリと過ごしてしまったりするよね。 「WAGON TRACKS」が出ました。 ご存じ僕たちKamisadoの新しいミニアルバムだ。 ついにこの日を迎えた! どれだけこの日を待ち焦がれてただろう。僕らは早くみんなに聴いてもらいたくてうずうずしていた。 もうこれを読んでいるみなさんは聴いてくれま

          夏の終わりを十月の雨は告げる

          聴こえたかい? やあ、久しぶりです。またnoteをあげる季節がやってきましたね。 なぜなら新曲が出たからだ! "HELLO, NEW WORLD"というタイトルだ。イェ! 楽しみにしててくれた人もいると思う、でも一番この日を楽しみにしていたのは僕です。 というか、ミニアルバムが出ます。 "WAGON TRACKS"というタイトルだ。イェイイェー! 今回その中から、シングルとしてこの曲が出たというわけだ。 アルバムの話は、また出たときにでもじっくりお届けするとして、今日

          夏の終わりを十月の雨は告げる

          Blues in summer

          カレーを朝から食える人はすごいな。カレー好きですけど、朝からはちょっときつい。お茶漬けとかで良い。健康な食生活に真っ向から反してますね。なんの話をしているんだ。 昨日、6月21日は暦の上では夏至だったみたいですね。 まだちょっと気が早いかもしれないけど。最近は暑い日も続いたりもして。 あーこれから今年も夏がやって来るんだな、オレの季節が始まるなという気持ちになるね。なんてったって7月24日生まれなので。夏真っ盛りじゃないか! ただあまりに暑いと朝からモノ食えなくなりそうだ

          受け止めてくれたのなら、放っておくれ

          「いやぁ、そんなヤボな質問しないでくれよー」 いくら眠っても眠たいのも、頭がボンヤリ重たいのも、全部低気圧のせいだと気付いた夜。 4月の後半から5月にかけてのオレたちKamisadoのムーブ。 ・4/26 下北沢BASEMENTBAR ライブ The Domesticで働くようになった元モナレコード・水上が集めてくれた企画。 ずっと名前は知っていて気になってたomeme tentenと初共演。灯さんは良いボーカリストだな。BASEMENTBARもひさびさで楽しかった。

          受け止めてくれたのなら、放っておくれ

          少年と青年の狭間だって愛せるさ "Converse"

          大切な人へ手紙を書く時でさえ、ダラダラ先延ばししてしまうような僕なのに、よく毎回毎回辛抱強く頑張っているな。って自分を褒めてやりたいよ。 一行書き出してしまえば、その先は意外とスラスラと書き出せてしまうのにな。伝えたい想いは確かにあるのに、それを伝えるきっかけを踏み出すのってけっこう楽じゃなくて。だから「音楽」や「歌」でなら伝えられるかなと思ってバンドをやってるんだなって再確認したりする。  3月に、ひとりぼっちで福島・郡山に行った。別に隠してたわけじゃないけど、父親の仕事

          少年と青年の狭間だって愛せるさ "Converse"

          チーズケーキの材料 "Cheese Cake"

          猛威を振るう今年の花粉により、齢24にしてついにオレも花粉症デビューしたようです。 今もかゆい目をこすりながらこの文章を書いています。周りの花粉症持ちを尻目に、優越感に浸っていた日々はもう終わりを告げた、、、 昔からそんなに春が好きではないのだけれど(新生活とか、いろいろ新しくなるタイミングが多くて、心がなんだかザワザワしてしまうから)、これからは憂鬱な春の訪れを待つようになりそうだ。 先日、と言ってもだいぶ前ですけれども、我々の新曲「Cheese Cake」がリリースされ

          チーズケーキの材料 "Cheese Cake"

          ミス・シャドウとは誰か?"Morning Bell"

          Kamisadoの新譜が出たということは、僕がnoteを更新するということなのです。 ニューシングル「Morning Bell」がリリースされました。もう聴いてくれたかな? オレはこれからこの曲についてあることないこと話そうと思うから、まだ聴いてない方は先にチェックしておいでね。 さて、3か月連続シングルリリースということで、 「Morning Bell」「Cheese Cake」「Converse」と発表されていますが、 この「Morning Bell」は3曲のなかで一

          ミス・シャドウとは誰か?"Morning Bell"

          "our city dawning" 個人的雑感。⑦

          バックアレイ / Backalley 先週から書き続けたこのレビューもこの曲で最後になります。 この曲が生まれたことはいい意味でも、そうでない意味でも(それはこれからわかることだけど)Kamisadoというバンドのターニングポイントになったと思う。 曲ができたのは去年の夏。 作曲には長い時間をかけて練って完成する場合と、衝動的に仕上がる場合が曲によってはあるんだけど、この曲は後者。 オレがたまにやる、「楽器を持たずに、頭にあるいくつかのフレーズを敢えて頭の中で寝かせてお

          "our city dawning" 個人的雑感。⑥

          白夜 / All along the watchtower 石川曲の中で今回一番最後に出来た曲。 いつだったかのBASEMENTBARのライブ前、楽屋でイントロのフレーズが出てきたことを覚えています。 それがずっと頭に残ってて、これで一曲書いてみようと思い家で組み立て始めた。全体としてはシンプルなコード進行で作られてて、メロディやアンサンブルで構成にメリハリをつける、という曲の作り方は今までしてこなかったように思う。 家で作ったdemoがけっこう気に入ったので、バンドに持

          "our city dawning" 個人的雑感。⑤

          コースト / Coast そしてこの曲が一番古い曲になるのかな。なにせ初ライブで既に演奏してたからね。 元は、初ライブ用に曲を書いていたときにできたんだけど、バンドに持っていったら反応が芳しくなかった。だいぶフォーキーな曲で、あんまりKamisadoぽくなかったと今となっては思う。当時はまだ、自分達らしさのある楽曲とかよくわからなくて探り探りではあったんだけどね。 それで、その場で浮かんでサラッと弾き語りしてみたのがコーストのAメロとサビ。これが意外と反応良くてこのまま

          "our city dawning" 個人的雑感。④

          ワンルーム / and their life goes on 平野曲。 このアルバムで2番目に歴史が長い曲。 2020年初頭のライブでは、既に原型となる曲を演っていた。厳密に言うと2コーラス目までが存在して、アレンジが全く違ったものだった。 平野くんが、The Strokesの2ndらへんの雰囲気がある曲として持ってきたものに対して、PavementやGuided by Voicesなどのローファイぽいノリで応えたアレンジでまず仕上がり、しばらくはそれをライブでやってた