"our city dawning" 個人的雑感。⑥

白夜 / All along the watchtower

石川曲の中で今回一番最後に出来た曲。
いつだったかのBASEMENTBARのライブ前、楽屋でイントロのフレーズが出てきたことを覚えています。
それがずっと頭に残ってて、これで一曲書いてみようと思い家で組み立て始めた。全体としてはシンプルなコード進行で作られてて、メロディやアンサンブルで構成にメリハリをつける、という曲の作り方は今までしてこなかったように思う。

家で作ったdemoがけっこう気に入ったので、バンドに持っていった。みんなで料理していくにつれて、「全体的にダラダラしてる」という理由からだいぶ尺が削られ、新しいCメロが付いて曲は完成した。

アレンジの参考にはManic Street Preachersとかスマパンの「Mayonaise」あたりが影響元になってるかな。

歌詞はかなり力を入れたつもりで、個人的にはアルバムのコンセプトを最も意識したものになっています。「バックアレイ」とは対になっていて、視点が違うだけで基本的に同じことを歌っている。たとえば「海辺のパレード」と「乗り遅れたメリーゴーランド」はどちらもバンドシーンに対しての自分の立場とか心境を描いてたりする。あと「連れ出して」という叫びは「ハイウェイ」の歌詞ともリンクさせてるつもり。

この曲の一番のテーマは、僕からリスナーの皆さんへのやや偏執的な愛です。どんな道を行こうとも、忘れずにずっと見ていて欲しいという想いがあります。

余談
英題の「All along the watchtower」の由来

元はBob Dylanの楽曲なんだけど、邦題が「見張り塔からずっと」なんだよね。
で、佐野元春の「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」というアルバムの歌詞カードに、
「君には、見張り塔からずっと見ていてくれる人が必要だったんだよ。」という言葉があり、すごい心に残ってて。

でもそのままタイトルにするのはあまりに芸が無いなあ笑と思ったから英題に使わせてもらったというわけです。


Kamisado 1st mini album "our city dawning"
Release Party
2022.7.24 (sun) at 下北沢THREE
open 18:30 / start 19:00
Adv / Door ¥2,500
w/
Khaki
Lucie,Too
toronto

リリースパーティでぜひ会いましょう。


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