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ミス・シャドウとは誰か?"Morning Bell"

Kamisadoの新譜が出たということは、僕がnoteを更新するということなのです。

ニューシングル「Morning Bell」がリリースされました。もう聴いてくれたかな?
オレはこれからこの曲についてあることないこと話そうと思うから、まだ聴いてない方は先にチェックしておいでね。


さて、3か月連続シングルリリースということで、
「Morning Bell」「Cheese Cake」「Converse」と発表されていますが、
この「Morning Bell」は3曲のなかで一番最後にできた曲だった。

メモを見ると、詞が上がってきた日付が2022.10.3となっているので、もうだいぶ前のことなんだなーと。まあ僕らのライブによく来てくれる人は、もう何回も聴いていて知ってる曲だったのかな。

これはOmiさん曲。もともと3か月連続リリースと、ほかの2曲がすでに決まってた中でわりとサラッと書いてきたんじゃないかな。
ほぼ現在のアレンジでデモが送られてきて聴いたとき、サビのメロディの感じが印象的だなってなったのを覚えてる(あまりオレは一発で平野の曲覚えられないんだけどこれはわかりやすかったな)。
勝手にサビメロにはラルクっぽさを感じて、自分では裏声で歌おうかな、とか思ってたんだけど…
結果は皆さんお聴きの通り、いつものように青筋立てて歌っています。笑

少し専門的な話になると、この曲のリズムパターンは基本的に16ビートといって、より細かいリズムが強調されるような感じになっています。
逆にNo Cryやバックアレイは8ビート、よりシンプルなビートでやってる。聴き比べるとこの曲はより凝ったリズムになってるのがわかってもらえるかな?
去年出した曲たちが8ビートに向き合ったとすれば、この曲ではより音楽的に難しいパターンに挑戦しようとした。実際ドラムやベースはけっこう大変そう。ごめん、ギターはそうでもない笑

間奏で左から流れるフレーズと、Bメロのアルペジオは僕。Omiが曲をバンドに持ってきたときにはアレンジに思い切り手を入れるときと、わりと作者の意図に沿って自分のギターを弾くときがあるんだけれど、この曲は後者。
余計な事をして曲の持ち味を潰したくはないからね!

さて、歌詞の解説なんだけれど…これはどこまでオレの口から言っていいものだか迷うね。やっぱり作者の脳ミソの中のイメージとはてズレていってしまうような気がして…
ただ、この歌詞を見てラヴソングなんだなというのはすぐにわかった。し、これは恋人ではない人、憧れに近いような存在に向けてるんだろうな。叶うか叶わないかギリギリのラインにいるような関係性の真っただ中にいて抱える感情だもの、これは。
「ミス・シャドウ」とは誰か。だからこれは本人に尋ねても答えないよ。これはみんなの心にいる憧れ、羨望、薄明りのような希望のメタファーさ。手が届きそうで届かない、でも諦めたくはないから走り出す。そんな瞬間を切り取ったスナップだと思ってくれたら、この歌の意味が少しは感じてもらえるんじゃないかな。
P.S.
(でも本当はそんなことどうでも良くて、詞は僕らの手を離れた瞬間から誰のものでもなくなるから、それぞれのイメージで受け取ってもらうほうが良いと思ってる)

なんか書きながら歌の主人公に感情移入して切なくなってきたところで、レコーディングの話なども。今回の3曲も前作「our city dawning」と同じところで録った。間違いなく前よりいいサウンドを得られたと思う。この曲で僕はいつもステージで使っているEpiphone Rivieraというギターに加えて、秘蔵っ子のFender Jazzmaster、そして盟友エスキベルのギタリスト横山秦一が平野に作ってくれた世界に一つだけのギターを弾きました。これが実は良い音していて、3曲ともどこかしらで使った。この場を借りて感謝感謝。

あとは、MVの話。六六(その正体はKhakiの橋本君)に何から何までやってもらいました。東京駅近辺で撮影したんだけれど、12月の朝の寒さは堪えたねえ。オレは12月の途中で原因不明の高熱を出し、病み上がりだったので特にな…
Khakiの映像作品に通ずるあの陰のあるイメージがKamisadoをどう料理してくれるか興味があってお願いしたのだけれど、ある人からは「KamisadoでこういうMVを見てみたかった!」なんて感想も頂き、嬉しい限りです。橋本にもこの場を借りて改めて感謝。

そして今回リリースにあたって、Spotifyで「"Morning Bell"とあわせて聴いてほしいプレイリスト」が公開されているよ。今回の選曲は平野くん。洋楽邦楽からバランスよく選ばれてて彼らしさがうかがえる内容だなと思っています。もちろん僕の大好きな曲もたくさん入っています。
知らない人にこそぜひ、聴いてみてほしい。ここから新しい音楽に触れてもらえるようなプレイリストだったらいいな。Spotifyユーザーじゃない人も同じ曲を探してみてね。

さて、当たり前ですけれど、僕らの手元にはこの後リリースされる2曲もあるわけで。たまに聴き返しては「早くファンのみんなに聴いてもらいたい」とうずうずしています。どうぞご期待ください。


去年出したミニアルバムの解説シリーズもぜひ。


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