"our city dawning" 個人的雑感。⑦

バックアレイ / Backalley

先週から書き続けたこのレビューもこの曲で最後になります。

この曲が生まれたことはいい意味でも、そうでない意味でも(それはこれからわかることだけど)Kamisadoというバンドのターニングポイントになったと思う。

曲ができたのは去年の夏。
作曲には長い時間をかけて練って完成する場合と、衝動的に仕上がる場合が曲によってはあるんだけど、この曲は後者。
オレがたまにやる、「楽器を持たずに、頭にあるいくつかのフレーズを敢えて頭の中で寝かせておき、パーーっとまとめてしまう」やり方で生まれた。なのでいつ出来たのかよく覚えていないし、いつのまにかイントロのフレーズとかも出来てた。demoもほとんど数時間で出来上がってた記憶がある。

サウンドは、いくつかの曲にインスパイアされた部分はあるけど、当時聴いてたThe ViewやBeach Bunnyからアイデアを得たと記憶している。

歌詞は、、、。もうコロナ禍とかバンドや自分の身の回りの状況とか、、、すべてのルサンチマンやフラストレーションを叩き込んだ。でもネガティブには決して終わりたくなかったから、いかにそれらを祝福すべきかを考えながら書いた。月並みだけれど、希望の歌が作りたかったんだよね。僕は。

ただ完成した時は、メンバーも含めこの曲の持つ底抜けなポップネスに少しばかりじゃなくたじろいだ。今までのKamisadoらしさから離れてるような気もしたし、この曲を単なる「盛り上げソング」には決してしたくなかったからね。

でも、この曲をこの1年間いろんなステージでやるうちに、この曲を好きになってくれたり、グッときてくれた人がたくさんいた。
し、この曲をやってるときは本当に全部奪い返せそうな気持になるんだ。
なにかとてつもないものに突き動かされるような感情になるんだ。


本音を言うと「キミを連れ出したい」なんてのは。出来るヤツが余裕しゃくしゃくで歌ってるわけじゃなくて。出来ないと思ってるようなヤツだから願いたくて歌ってるんだ。っていうことは、伝えたいです。とてもささやかなメッセージを、小さなつながりに向けて歌っているんです本当は。
ただこの歌を好きでいてくれる人がいる限りは、これからも歌っていきたいなと思います。

なんだか感情が膨らんでしまって、過去一まとまらない文章になってしまったなあ。。。


さて、"our city dawning"について僕目線でいろいろ好き放題書かせてもらいましたが、いかがだったでしょうか。

これを読んでまたアルバムを聴くと、「ほえ~~」とか「あぁ~~」とか思えるかもしれません。保証はできない。
次にこのブログを更新するのはいつになるかわかりませんが、その日までどうぞお楽しみに~


Kamisado 1st mini album "our city dawning"
Release Party
2022.7.24 (sun) at 下北沢THREE
open 18:30 / start 19:00
Adv / Door ¥2,500
w/
Khaki
Lucie,Too
toronto

今夜、路上でまた会いましょう。


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